年収700→180万円の元カレが島暮らで幸せそうな話

年収700→180万円の元カレが島暮らで幸せそうな話

お金があれば幸せかというとそうでもありません。本当のお金持ちは、生活するのに必要最低限のお金を労働で稼がなくていい人だと思います。つまり月10万円で生活できて10万円の不労所得があれば、お金持ちということ。年収1000万円あっても生活に1500万円必要なら貧乏人なんです。

元カレ(健)と私の25年

女の子と男の子

23歳から5年間、同棲していた元カレ・健(仮)の話です。ちなみに穏便にお別れし、もともと幼馴染だったので、今でも親友です。彼の人生はジェットコースターみたいで、到底私には真似できないもので、常に私を「ハッ!!」とさせてくれるパワーを持っています。そんな彼に、許可をもらって彼の変貌っぷりをブログに残したいと思います。

10代:インテリヤンキー時代

10歳の頃から知っていますが、小学生の頃はポヨンとしていた健くん。中学に入ると同時に髪の毛が金髪になりました(笑)。中学デビューってやつですね。地頭は良かったので、大人に捕まるようなヘマはしないけど、その分極悪で、私はインテリヤンキーって呼んでいました。10代の頃できる悪の限りは尽くしたって言っていました。その頃私は、図書館に通う本の虫。真逆の人生を送っていたのですが小学生のころから仲がいい男友達だったので、この頃も相変わらずでした。客観的に見ると、おさげのセーラー服が金髪にカツアゲされてる風に見えたらしい。実際は、私がいうことに頭が上がらなかった健くん。人は見た目が10割です。

20代前半:地元でくすぶる

大学にもいかず18歳で就職し、地元でくすぶっていた健くん。最終的には、デリヘルの運転手をしていたそうです。反社会勢力の一歩手前。1年ほど経って、実際誘われたそうです。そこで「やばい!」と気がついた健くん。東京の会社の面接を受けて、無事に地元を脱出しました。

23歳:上京&渋谷IT系OLと付き合う&同棲開始

カップル

上京してすぐ、健くんから連絡があり、私たちは付き合うことになりました。1ヶ月後、彼が私の家に転がり込んでくる形で同棲スタート。東京の大手企業になぜか就職できた健くんと一緒に暮らし始めます。この頃、営業マンだった彼は、成績が良い時はボーナス100万円をもらっていたこともあります。月収も50万円を超えていました。ふたりで、ロブションや叙々苑に行って豪遊したには良い思い出です(笑)。この頃の彼を一言で表すと、バブルヤンキーです。ちょっとの距離もタクシーを使い、毎日外食。洗練された素敵サラリーマンかと思いきや、街で人にぶつかるとメンチを切って「あぁ!?」とケンカを売る始末。いや、いつもは本当にいい人なんですけどね、そういうとき出るヤンキー。

28歳:お別れ&同棲解消

恋人たちには始まりがあれば、終わりがあります。お別れして別々に暮らすことに。

30〜33歳:単身フランスへ

ルーヴル美術館

六本木で出会ったフランス人(男)と意気投合した1ヶ月後。お金もなくフランス語も話せないのに、トゥールーズへ旅立ちます。3ヶ月後、そのフランス人と大げんかして、帰国。マジで波乱万丈(笑)。

その後、仕事を求めて、私と昔旅した四国へ。そこで3年間働きます。ひとまわりしたの嫁もGET!

34歳〜現在:九州の離島へ移住。月給15万円の生活へ

東京を離れて給与は激減しましたが、現在彼は離島で島おこしの生活をしています。都内でサラリーマンをして、ボーナス100万円をもらっていたのは遥か昔。むしろ年収180万円の生活をしています。猫と嫁と幸せらしい。

年収700万円から180万円へ。お金はないけど、幸せな島暮らし

庭園

3ヶ月に一度くらいのペースで、彼から生存確認の連絡が来ます。20代、一緒に暮らしていた頃、メンチを切っていた彼とは180度違う今。彼は言います。

あの頃は何に怒ってたかわからないけど、ずっとイライラしてた。今は、お金はないよ。でも幸せ。だって、隣のおばあちゃんがとれたての無農薬野菜を持って来てくれて、漁協の前を通れば新鮮な魚をくれて、暗くなったら家に帰って猫と嫁とまったり過ごすだけの生活なんだ。

島での暮らしは…

・家賃は2万円、一軒家の広い庭付き(自家菜園もできる)

・食料はたいていもらえる

・残業の感覚はゼロ。夕方には帰宅

・海がキレイ

まとめ

高級焼肉なんかなくても彼は幸せなんだな〜と思うと、私は何してるんだろうって思うこともあります。そして、人間はこんなにも環境によって変わるものなんだなぁと心底感心します。あの頃の彼は、いつもビシッと高級スーツで決めていて、かっこよかった。でも仕事が本当に辛そうだった。今の彼はいつも幸せそうです。

早く東京離れなよ(笑)

彼の口癖です。彼にとって東京は疲弊する場所でしかなかった。私にとってもそうかもしれません。今の職場は素晴らしいけれど、それでも毎日夕日を見ながら海を眺めるようなゆったりした生活はできませんから。そう思うと、彼の言葉は同志として心にぐさっと響くのです。

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