マイナンバーカードでポイント25%還元は本当にお得?リスクはないの?

マイナンバーカードでポイント25%還元は本当にお得?リスクはないの?

2015年から始まったマイナンバー制度は、個人情報漏洩などの観点からあまり利用頻度が高まらないまま、5年の月日が経とうとしています。2019年9月にマスコミが報道したのは、政府のマイナンバーカード=ポイントカード化でした。果たしてこの制度が施行されたら、のるべきか?スルーすべきか?

マイナンバー制度とは?

マイナンバーカード

2015年にスタートしたマイナンバー制度。国民一人ひとりにマイナンバーとして12桁の番号を付与して、複数の機関に分散されている情報をマイナンバーで紐づけることで手続きを簡単にすることを目標にしています。

マイナンバー制度が活用されるのは、社会保障、税、災害対策の3つの分野に限定されています。それぞれの分野で今まではバラバラに管理していた情報をマイナンバーを通して、個人情報を管理するのが目的です。証券会社で口座を作る際には、マイナンバーを提出していると思いますが、それは主に”税”分野での利用ですね。

マイナンバー制度では…

・通知カード
・マイナンバーカード

の2種類があります。通知カードは、全員に付与されています。マイナンバーカードは申請が必要で、今のところ普及率は13.5%程度。低いですね…。

まずはマイナンバーカード、ではなく「マイナンバー」のメリットとデメリットを見てみましょう。

マイナンバーのメリット

携帯を見る女の子

マイナンバー制度のメリットは、主に手続きの簡略化です。

コンビニで住民票や印鑑証明が取れる

役所でしかできなかった手続きが、コンビニで可能になります。住民票が必要な場面は数年に1度くらいかもしれませんが、役所の営業時間に合わせると、仕事を休んだりする必要があります。コンビニで取れるのであれば、時間短縮になって便利です。

自宅で確定申告ができる

e-taxを利用して、専用のカードリーダーを使えば、確定申告書を郵送する必要もありません。ペーパーレスで完了!

投資をやっていると会社員でも確定申告が必要な場合があるので、わざわざ書類を準備したり、提出しに行ったりしなくていいので便利です。

でもこれ、住基カードっていう普及率の低いマイナーなカードがあればできます。

▼自宅で確定申告ができるカードリーダー

身分証として活用可能

マイナンバー制度を使って、マイナンバーカードを作れば、身分証として利用可能です。免許証やパスポートなど、写真付きの証明書を持ってない人にとっては便利なカードになりそう。

保険証として利用(2021年3月より)

政府の計画では2021年より、マイナンバーカードが保険証がわりに病院で利用可能になります。

マイナンバーのデメリット

女性

個人情報漏洩の危険性

マイナンバーカードに記載されている情報は…

  • 氏名
  • 住所
  • 生年月日
  • 性別
  • 顔写真
  • 電子証明書の有効期限
  • 製造番号
  • セキュリティコード
  • 引越した際の新住所などを記載する欄
  • 臓器提供意思表示欄
  • 個人番号

上記の11項目です。免許証や保険証に記載されている内容とほぼ変わりませんが、マイナンバーは一生変わらない番号なので、個人番号だけは他人に漏らさないようにしないといけません。

病歴の情報漏洩の危険性

保険証として使えるようになると、病歴や持病の情報が漏れる可能性があります。2018年1月から、個人の特定健康診査情報はすでにマイナンバーと紐づけられており、自治体や医療関係者で管理されています。肥満や高血圧、糖尿病などのリスクは国によって把握されているということ。

今後はさらに、精神疾患やうつ病歴など、センシティブな内容も今後は保険証として活用することによって漏洩してしまうデメリットがあるということです。

収支の情報漏洩の危険性

銀行や証券会社へのマイナンバー提出は、すなわち資産の把握に使われています。勤務している会社やフリーランスも請求先にマイナンバーを提出しているはず。

マイナンバーカードを作るリスクはある?

パソコンを操作する女性

マイナンバーは、国民に付与されていますが、マイナンバーカードは手続きする必要があります。そのため、いまだにマイナンバーカードの普及率は13.5%程度。ほぼ利用されていません。

紛失のリスク

マイナンバーカードには、個人に割り当てられたマイナンバーが記載されているので、紛失すると悪用される恐れがあります。ただし、顔写真もついているので、誰でも簡単に悪用できるというわけではありません。マイナンバーは、一生同じ番号なので、一度紛失すると、その後の処理が大変なようです。

コピーのリスク

マイナンバーカードに搭載されているICチップには、税や年金などのプライバシー性の高い個人情報は記録されていません。

子供とうさぎ

私が調べたところ、現状ではマイナンバーのデメリットはかず多くあれど、カードを作るデメリットは多くは見つかりませんでした。マイナンバーカードは、別途作らなくても、マイナンバーは振り当てられていますので、今後は個人資産の管理や収入管理はされる流れにあることは間違いありません。マイナンバーカードは持ち歩かず、自宅でしっかりと守っていれば…

通知カードと同じ意味しか持たない=わざわざ作る必要がない存在

という印象です。

マイナンバーカードはお得?

そんな存在感の薄いマイナンバーカードですが、今政府で検討されているのがマイナンバーカードのポイントカード化です。

スマホに入金すると25%分のポイントを国費で上乗せ
時期:2020年7月以降
金額:入金20000円につき5000円分を上乗せ
条件:マイナンバーカードを取得していること

キャッシュレス決済にチャージする際、2万円ごとに5000円の上乗せ、つまり、国費から25%還元していくれるというもの。これが1回限りなのか、複数回利用可能なのかは今のところ不明です。

もし上限がないのであれば、私は迷わずマイナンバーカードを取得しますが1回限りならば、取得するのが面倒&紛失リスクが怖いので、見送りです。

まとめ:上限なしならマイナンバーカード取得!

リスクはありますが、現状だと私は、ポイント還元の上限がない場合は、マイナンバーカードを取得する方針です。まだあと1年先なので、半年後に状況が固まってきたらもう一度検討しますが、今回マイナンバーやマイナンバーカードのことを調べてみて「個人情報取られそうで怖い!」と過度に不安に思うことが減りました。と、いうか、カードを作ろうが作らないでおこうが、すでに必要な情報は取られているのだと気がつきました。

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