10万円をもらったら買いたい銘柄。配当・優待銘柄のどっちを買う?

10万円をもらったら買いたい銘柄。配当・優待銘柄のどっちを買う?

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、条件を満たした家庭に30万円給付から一転、国民1人あたり10万円を給付が急浮上しました。10万円もらったら、欲しいものはたくさんありますが、やっぱり欲しいのは株じゃないでしょうか。

一律10万円給付案が急浮上

紙幣

当初、収入減の過程を対象としていた給付金でしたが、4月16日、一転して全国民に一律10万円案が浮上しました。

そうなれば私も10万円もらえることになります。

今のところ収入の減少もなく、リモートワークで家から出ないので節約できている独身世帯にありがたすぎる10万円ですが、冷静に考えてみるとこのお金は未来に支払わなければない税金の前借りです。

東北大震災の時の復興税のように、何年もかけて、税金で徴収されます。おそらく10万円以上になるでしょう…。社会学者の古市憲寿さんも『とくダネ』出演時に話していました。

「結局10万円配りました、何十兆円かかりました。でその税金誰が返すかって言ったら、今働いている我々が10年間とかかけて返していくわけじゃないですか。ということを考えるとちょっと何かフェアじゃないんじゃないかなって思っちゃうんですよね」

社会学者の古市憲寿氏 とくダネより

すごい、よくわかる…。

高齢者世帯は、この負担を背負わなくていい。でも若い世代は何十年にもわたってこの重い負担の肩代わりし続けることになるのです。不平等感、半端ない…。

でも!

不平不満を言ってても仕方ありません。日本政府のやり方が気にくわないなら、自分が政治家になって日本を変えるか、日本を出て行けばいいのです。

もらった10万円。結局は国に返すことになるなら、預かっている間にしっかりと運用して、今よりも増やしてこれからの増税に備えようと思いました。

私の10万円給付の使い方

せっかくもらった10万円。しっかり運用して、近い未来の増税に備えておきたいと思います。

日本企業に投資します

日本の和室

この10万円は生活支援ということですが、日本に住む一国民として、これからも豊かな日本であって欲しいという願いも込めて、いただいた10万円の投資先は日本企業に限定します。

現金給付じゃなくても投資します

財布

「一律10万円」とはいっているものの、だれもまだ「現金」とは言ってないと認識しています。現金なら大歓迎!でも電子マネーや〇〇券でも、通常の生活費に充てて、現金を残して投資に回します。おかしな〇〇券は、本当にやめて欲しいですが…。

10万円で投資したい銘柄は?

3本のカーネーションと手紙

将来、税金として回収されることを前提として、10-15年で元本回収できれば、給付された10万円を活かし、給付金が働くことで税金回収分を回収できると考えます。

投資家には2つの選択肢があります。

  1. 高配当株
  2. 優待株

私は、10万円に近い金額を買って、10年後に

「コロナ給付金10万円で買った銘柄が、10年でこんなに利益を生んでくれた」

と、口座を見てニヤニヤしたいんです。

10万円で買える高配当銘柄

大本命は、やはり高配当銘柄でしょう。利回り7%なら14年で10万円が回収できます。4%なら25年です。

ニコン (7731)

株価948
配当金60.00円
配当利回り6.33%
優待なし
優待利回りなし
総合利回り6.33%
最低資金94,800円
自己資本比率54.27%
PER20.51 倍
PBR0.61 倍
10万円回収年16.6年

一眼レフカメラを主軸とするニコンですが、半導体・液晶製造用露光装置で世界的シェアを誇り、最近は医療分野にも注力。カメラ分野の比率はいまだに多いですが、自己資本比率も高く、配当利回りも高い10万円以下銘柄です。

10万円を配当利回りで回収するためには、16.6年の保有が必要です。50歳になっちゃうな…。

アマダ (6113)

株価865
配当金48.00円
配当利回り5.32%
優待なし
優待利回りなし
総合利回り5.32%
最低資金86,500円
自己資本比率77.74%
PER12.26 倍
PBR0.70 倍
10万円回収年20.8年

金属加工機械の総合メーカーで世界首位級ですが、中国および世界経済の悪化で急速に株価が暴落中。しかし自己資本比率が高水準ですので、コロナショックも耐えてくれるのではないかなと思いました。

10万円を配当利回りで回収するためには、21年かかります。

コニカミノルタ (4902)

株価404
配当金30.00円
配当利回り7.43%
優待自社オリジナルカレンダー
優待利回りなし
総合利回り7.43%
最低資金40,400円
自己資本比率45.59%
PER26.57 倍
PBR0.37 倍
10万円回収年33.3年

複合機中堅で、液晶TACフィルム世界シェアは3割。構造改革費用も負担で営業大幅減益ですが、技術力は確か。橋の劣化具合を磁気を用いて解析する新たなサービスを2020年5月開始予定です。

株価は、去年の今頃1000円超えていましたので、半分以下。業績最悪とはいえ売られ過ぎている印象です。それによって配当利回りは、かなり高水準に。日本企業を応援する意味でも、投資先としてありかも。

ヤマハ発動機 (7272)  

株価1,225
配当金90.00円
配当利回り7.35%
優待1000ポイント/3年以上で2000ポイント
ポイントに応じたカタログギフト
優待利回り0.81% / 1.62%
総合利回り8.16% / 9.78%
最低資金122,500円
自己資本比率46.01%
PER5.35 倍
PBR0.60 倍
10万円回収年10.0年

投資金額は10万円を超えてしまいますが、ヤマハ発動機は、配当利回りも高く、カタログギフトの優待もあり、さらに長期保有すると優待利回りが上がります。

2輪車の世界大手で、アジア地域での事業が堅調です。産業ロボット分野も強化していましたが、コロナの影響で工場はストップ。株価は大暴落中です。

3年以上の保有で、配当+優待利回りが10%近くなりますので、10年で10万円を回収できる見込みです。しかし、ヤマハ発動機は、業績が良ければ配当はしっかり出すが、逆の場合は減配や無配も辞さないので、短期的には配当金への期待は持たない方が賢明かもしれません。あくまでも長期保有で、優待を楽しみ、アフターコロナの世界が安定してきたらまた復活するはず。

また、優待はもらえませんが、SBIネオモバイル証券で10万円分(81株)だけ購入するのもありですね。

10万円で買える優待銘柄

この局面で銘柄を手に入れるデメリットは配当廃止です。今後業績が下がり、配当廃止になるのは避けたいところ。そこで注目すべきは、日本独自の優待です。自社製品やサービスの優待を出している企業は、優待廃止のリスクが低いので、他より安定感があります。今の局面では、クオカード優待は避けましょう。

クリエイト・レストランツ・HD (3387)  

株価573
配当金6.00円
配当利回り1.05%
優待2000
円相当×2回/100株
優待利回り6.98%
総合利回り8.03%
最低資金57,300円
自己資本比率22.58%
PER30.47 倍
PBR6.02 倍
10万円回収年21.7年

株を分割して、10万円以下になったクリレス。57,300円で100株買えば、年間4000円分のお食事券がもらえます。最近私も購入しました。200株保有すれば、長期優待でさらにお得になります。

▼優待銘柄クリレスを買いました

アトム (7412)

株価848
配当金2.00円
配当利回り0.24%
優待2000円分×2回/100株
優待利回り4.71%
総合利回り4.95%
最低資金84,800円
自己資本比率52.24%
PER
PBR
10万円回収年23.8年

居酒屋、ステーキ、回転ずし中心の外食チェーン。クリレスと同じく4000円分のお食事券がもらえ、利回りも高めです。自己資本比率は高めですが、このコロナショックでどのような経営状態になっているのか、見えません。

配当継続は望み薄ですが、優待はしっかり守ってくれるはずと推測。

銀座ルノアール (9853)  

株価807
配当金14.00円
配当利回り1.73%
優待1000円相当
優待利回り1.23%
総合利回り2.96%
最低資金80,700円
自己資本比率84.70%
PER11.46 倍
PBR0.82 倍
10万円回収年41.6年

リモートワーカーの憩いの場所、銀座ルノワールも発見!利回りは約3%でこの局面でも低めですが、応援したい企業という意味では、あり。毎年1000円分のお食事券がもらえます。自己資本比率が高く、飲食業としては安定していそうですね。

トリドールホールディングス (3397)

株価1,203
配当金6.25円
配当利回り0.06%
優待3000円分×2回/100株
優待利回り4.98%
総合利回り5.04%
最低資金120,300円
自己資本比率28.80%
PER36.90 倍
PBR2.99 倍
10万円回収年11.5年

こちらも10万円を超えますが、優待利回りが高いトリドール。3月に株式分割したばかりの人気銘柄です。格安でおうどんが食べられる丸亀製麺ですので、年間6000円分のお食事券でお腹いっぱいになれるでしょう。ちょっと予算オーバーだけど、日本食を海外でも展開するトリドールには今後も頑張って欲しいから、全然あり!

まとめ:10万円で日本の企業を応援しつつ、増税に備えよう

海にいる女性

コロナショックの影響で、失業や休業など影響を受けている人も多い中、変わらずリモートワークで仕事があるのは本当にありがたいことです。

ちょっと昔にさかのぼりますが、私もリーマンショックでは、会社の経営が傾き担当していた雑誌が廃刊になり失業、東日本大震災では、会社が趣味でやっていた洋服ブランドが負債になり新規事業がなくなり失業…と泥水を啜ってきました。

だからこそ、今の状況はありがたく、一層仕事を頑張らねばと思っていますそして、増税された際にはしっかり税金を納めます。そのために、給付されたお金はお金を生む卵にして、しっかり育てたいと思います!

▼配当+優待がもらえるお得な外食銘柄

※株価は2020年4月17日現在

※株価チャートは最新のデータ(Yahooファイナンスより)

株式投資カテゴリの最新記事