これからのファッションについて考えてみた。ウィズコロナの世界で装いはどう変わるのか

これからのファッションについて考えてみた。ウィズコロナの世界で装いはどう変わるのか

日本では外出自粛も解かれ、世界でもコロナ自粛の緩和ムード。第二波に怯えながらも、世界は経済活動を再開しつつあります。ゆっくりとアフター&ウィズコロナの時代が始まっているのです。そんな中、私は以前いたファッション業界も変革を迫られています。大好きだったファッションのこれからについて考えてみました。

after/with コロナでファッションはどう変わるのか

草原に佇む女性

コロナの影響で、倒産の危機にさらされているアパレルブランドが多数ある一方、新たな販路の開拓やプロモーション方法を模索しているブランドも多数あります。

ここにきて、ファッション業界は大きな変革を迫れていると言っても過言ではありません。いままで、旧来型のビジネスモデルや、気が付いていたけど変えられなかった大量消費前提の商売など、変化に対応できていない企業が危機に瀕している様子。

そもそも、2019年10月の消費税増税と暖冬の影響もあり、百貨店では前年比ベースで売上は減少傾向でした。そこにやってきたコロナの影響。業界大手のオンワードホールディングスは全店舗の30%以上の約700店舗の閉店を発表し、シティーヒル(マジェスティックレゴンなど)は倒産しました。

旧来型の大量生産・大量消費型ビジネスモデルは、10代20代の新しい価値観によって、コロナ以前より淘汰されつつありました。若い世代は、ファッションだけでなく、すべてのものに対して情報を選択し、自分の価値観に合うものだけを買うスマートコンシューマー化していたのです。

新しく物を買うことをリスクと捉え、本当に自分にとって価値あるものかをしっかり考えているので、大量消費の旧来モデルとは一線を画しています。

私が感じた7つのこと

ベッドの上でお茶を飲む女性

私がファッション業界をさった3年前。周りの友人たち(ファッション業界)と「もう、ファッション誌が必要な時代は終わってしまった」ということを話しました。ファッション誌の役割は、トレンドを発信するファッションブランドと消費者をつなぐことでしたが、今はそれをSNSで個人ができます。そして、そもそもファッションブランドが”トレンドを発信する”価値がなくなってきているのです。

友人は笑いながら「なくなるわけないじゃん。インスタグラマーにファッションシュートはできないわ」と言っていましたが、今彼女はリモートワークで、インスタグラマーに自宅スナップを撮って送ってくれと頼んでいます。それを紙の雑誌に掲載するんです。なんだか皮肉ですね。

流行型のファストファッションはなくなる

洋服スタイリスト

毎年新しいトレンドを提案し、消費者に新しい服を買わせるビジネスは終焉を迎えます。H&MやZARAは元々SDGsの観点からも、オワコンビジネスだと言われてきました。彼らの商品が安く手に入るのは、途上国で安い人件費で服を作っているから。そして彼らの洋服は、ワンシーズンで着られなくなります。トレンドが去り、作りも雑だからです。そんな服はメルカリでも売れないので、ゴミになってしまう。若者はそれを負債と考えて手を出さないのです。

ユニクロは、流行型のファストファッションとは一線を画した地位を築いてきました。私は、エアリズムやヒートテックなど機能を追求したシンプルなデザインは、これからも世界中で愛されると考えています。

シーズントレンドはなくなる

洋服コーディネエート

ファッション業界の大きな罪のひとつが、毎シーズントレンドを作って、新しい服を売ることです。そうしないと洋服は何年でも着れてしまうから、売上があがらず困ってしまうのです。

でも賢い若者たちは、もうそれを見抜いています。トレンドよりも自分にとって必要かどうかを取捨選択。それこそ、新しいファッションの形になるでしょう。

アスレジャーなスタイルが基本になる

喜ぶ女性

”アスレチック”と”レジャー”を組み合わせた造語”アスレジャー”。海外では数年前から人気のスタイルです。スポーツウェアなど機能的なアイテムを中心にしていて、着心地や動きやすさが優先されたファッションスタイルです。

リモートワークが中心になるafter/with コロナの時代。自分が着心地良く快適に過ごせることが重要になってくるので、トレンドというよりも定番スタイルになるかなと思います。

洋服の値段は上がる

女性がお金を持つ

安いファッションは、大量生産することで原材料や製造コストを下げてきました。その時代が終わるということは、コストは確実に上がります。

しかし、1着あたりの金額が上がっても、必要個数は少なくなるので、ファッションにかかるトータル価格はむしろ下がるかもしれません。

装いで自己表現する必要性がなくなる

女友達とパーティ

古代から装いは自己表現のひとつでした。日本では服装が階級を示していた時代もありますね。

現代でも、自分の趣味嗜好を表すのに装いは大きな役割を持っていましたが、オフラインでの繋がりが少なくなる今、その役割は薄れています。

また、ここ数年で服装以外でその人のパーソナリティーがわかりやすくなりました。SNSやブログなど、当人の考えを表すツールが多数あるので、装いから判断しなくてもよくなったのです。

いま、仮想現実としてあつ森が注目されていますが、本物の洋服を買うよりあつ森の洋服で自己表現することに価値を感じる人たちが増えるかもしれません。面白そう。欲しい。まだNintendo Switch買えない…。

良いものは口コミ(SNS)で繋がる

パソコン作業をする女性

一方で良い物作りをしているブランドや人物のことは、SNSできちんと広がります。ネットショップでビジネスを始めるのも超絶簡単な現代では、アイディアやよい物作りを続けることで、収入を得て生活できるようになるのです。素敵。

ファッション雑誌は写真集になる

ベッドに寝転ぶ女性

ファッショントレンドの媒介者だったファッション雑誌は、もはや風前の灯です。ここまで考えると、ファッション雑誌の存在意義はありません。

残る可能性があるのは、トレンドの媒介社としての雑誌ではなく、写真集としての雑誌です。

美しい人が装う美しいファッションやメイク。それらをアートとして鑑賞したり、自分のファッション信念を形成するのに使う概念的な存在になります。もちろん淘汰されて、多くは生き残れないでしょうが仕方ありません。時代の流れと、それに気がつかなかった業界の定めです。

多くの出版社は、すでにファッション雑誌からの収益化を諦めているので、ファッションメインの大手マガジンハウス筆頭にした中小出版社の倒産はいなめないでしょう。(マガジンハウスは不動産事業があるからまだ大丈夫かも…けどオフィス不要論もあるしな…)

まとめ:after/with コロナでファッションは自由に解き放たれる

いままでは誰かに操作されその上で踊らされていた感の強いファッション業界ですが、これからは個人の価値観や情報選択の時代がやってきます。自分の信念を貫き、新たなファッション世界に踏み出しましょう。私はafter/with コロナのファッションを考えるのがとても楽しみでたまりません!

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