2020年7月にビンホアン(VHC)を取得してからというもの、私はベトナムにお熱状態。今夏はベトナム株が全体的に下落したタイミングでビナミルク(VNM)を取得しました。
ビナミルク(VNM)とは

ベトナム旅行でも出会ったビナミルクのロゴ。このロゴを、日本に帰ってから、投資するようになって目にするとは思ってもいませんでした。
ベトナム最大手の乳製品メーカー

ビナミルク(Vinamilk)は、1976年に設立されたベトナム最大手の食品・乳製品メーカー。ベトナムで乳製品市場の約6割シェアを占める企業です。日本でいうと明治ホールディングスのようなイメージでしょうか。明治のヨーグルト(41%)や牛乳(21%)のシェアは日本No.1ですが、6割のシェアには遠く及びません。
ビナミルク主な製品に牛乳、コンデンスミルク、粉ミルク、ヨーグルト、 アイスクリーム、チーズ、クッキー、コーヒー、ミネラルウォーターがあります。
ベトナムを代表する大手企業のひとつと言っていいでしょう。
海外展開を進めている

ビナミルクは、売上高の85%が国内です。まだまだ国内での比率が高く、海外15%ですが、カンボジア、フィリピンといったアジア諸国を中心にイラク、クウェート、アラブ首長国連邦、オーストラリア、モルディブ、スリナム、米国にも輸出しています。海外での生産体制も整備しているところです。
国内での乳製品需要はまだ伸び代あり

ベトナムの乳製品の消費量は、
2004年には8kgでしたが、2015年には20kgに増加。2017年には26kgと上昇傾向です。
ちなみに、世界の国別の平均消費量(2015年)を見てみると…

アジアの消費量は、欧米と比べて低い傾向がありますが、まだまだビナミルクの国内需要は伸びそう。
ビナミルクの株価です。

2021年2月6日現在の株価は、109,600ドン(約504.82円)です。

配当利回りは3.73%、予想配当は4,064.61ドン(約18.72円)です。
- 2020年:4500ドン+株式配当(5株につき1株)
- 2019年:3500ドン
- 2019年:4500ドン
- 2018年:4500ドン+株式配当(5株につき1株)
- 2017年:5500ドン
- 2016年:6000ドン
- 2015年:6000ドン
という配当履歴を持っていて、年に2〜3回配当があるようです。他のベトナム株と同じく、株式配当があったりと極めて不安定な印象。ですが、しっかり株主還元は行われているようです。
自己資本比率は、63%と高水準。倒産リスクは極めて低いと思われます。

売上高は、2018年にマイナス成長でしたが、2019年、2020年とプラス成長。純利益も右肩上がりです。利益率は2020年12月期は18%と高水準。日本だと利益率が高くて有名なJTで16%です。それよりも高い水準をキープしているビナミルク、すごい!
ビナミルクの株を買う注意点

ビナミルクは、日本でも比較的有名でベトナム株の中で人気の銘柄です。
ただ、全体としてベトナム株は
- 手数料が高い
- 取扱証券会社が少ない
- ほぼリアルタイム取引ができない
というデメリットがあります。
ただ、他のベトナム株は、法律では外国人保有枠が決められているのですが、ビナミルクには外国人保有枠がありません。そのため、外国人による売買も活発に行われています。社会主義国のベトナムの中でもより資本主義に近い形で投資ができる銘柄だと考えられています。
▼ベトナム株の魅力とデメリット
まとめ:ビナミルク、国内外での栄光を!

今後の展開に期待大なビナミルク。ベトナムの経済成長率も力強いですし、その中で絶大な業界シェアを誇る企業として、これからの成長に大きく期待しています。株式配当、待ってるよ!
▼ビンホアンから配当金をもらいまいた