5年ぶりに海外へとやってきたhigeです。ベトナム・ダナンに旅することを決めてから、しばらく浮かれていたのですが、「は!!!」と気が付いて、銀行口座を開設することを思い立ちました。しかしあえなく失敗。原因は英語力にありました。
ベトナムの銀行預金、利息は7%!?
日本では、ゼロ金利の時期が長らく続き、20代30代にとって、銀行の金利が数%あるというのは、現実感がありません。でも今経済成長をしているアジアの国々では、3〜8%の金利は当たり前。なぜなら、経済成長率が高くインフレ(物価も上がっている)だからです。
ベトナムには、1986年のドイモイ政策の後、4つの国営商業銀行が設立され、1990年代から、外資系銀行や民間商業銀行などが次々と設立されていきました。2015年にはベトナム初のデジタル銀行もできました。
ベトナムで銀行口座を開くメリット
金利が高い
経済成長が著しいアジア諸国では、インフレ対策として金利を高くしている国が少なくありません。ベトナムもそのひとつ。銀行によって金利は変わって来ますが、定期預金の場合6%以上の金利がつくことも。日本では想像できない高金利です!
金利に税金がかからない
高い金利に対して、ベトナムでは無課税です。ちなみに日本は金利に対して20%の税金が引かれてしまします。
短期旅行者でも口座が開設可能
観光ビザがあれば、口座開設可能な銀行は多いのですが、申し込みからカード受け取りまでに1週間かかる…ということも。3泊5日の短期旅行では、そんな悠長なことはできません。しかし、調べてみると、「Timo(ティモ)」というベトナム初のデジタル銀行は、事前にネットで申し込みをしておけば、当日カード引き渡しOKということがわかりました。
Timoの金利は?
ベトナムの他の銀行より、やや劣りますが、日本の金利とは雲泥の差です。
1か月:5.30%
3か月:5.30%
6か月:7.00%
12か月:7.05%
18か月:7.60%
※2019年の金利例
ベトナムで銀行口座を作る方法(短期旅行者向け)
一番、簡単なのがネット銀行「Timo」です。国営銀行より、やや金利は劣りますが
- 事前にネット申し込み
- 窓口でカード受け取り
- 観光VISAでOK
という点において、短期旅行者が銀行口座を作りたい時に向いています。ベトナムでの住所も必要ないし(滞在ホテルでOK)、現地の保証人も必要ありません。
出発2営業前までにベトナム大使館でVISAをとる
ベトナム大使館に行けば、ビザは即日発行可能です。ただし、入国の2営業日前まで!月曜日から出発する場合は、全週の木曜までに申請しなければなりません。
私は1営業日前だったんですが、窓口のおじさまが「特急でできるか聞いてみるね!」って手続きしてくれたのでできました。よかった…。
郵送でも手続き可能なので、余裕をもって申請しましょう。
ベトナム大使館でVISAをとる方法と注意点
代々木八幡駅から徒歩10分ほど、路地を入ったところにベトナム大使館はあります。私は見落として通り過ぎそうになりました。さりげなく、ゴールドの大使館プレートがあります。
大使館と併設した領事部にビザ発行をしている受付があります。階段を上った先にこじんまりとした受付。
観光ビザ(シングル)を申請に必要なもの
- 顔写真(4×3cm)
- パスポート(残存有効期間が出国時1ヶ月以上)
- 申請料:6,500円(現金のみ)
15日以内のシングルビザ取得では6500円が必要です。マルチビザは14500円で、複数回出入国する人向け。
私の場合、5日間の滞在でしたので、本来はビザが必要ありません。ベトナムは15日以内の滞在の場合、ビザ不要なのです。しかし、Timoで銀行口座を取得するために、急遽ビザを取りに来ました。
混雑しているので時間がかかる
ネットではベトナム大使館(代々木)は空いているということでしたが、激混みでした。9時40分に到着したのですが、すでに18番目。待つこと2時間で順番が来たのですが、私の後に来ている人たちは午後に回された可能性大。
時間の節約のためにも、受付開始時間に合わせていくことをお勧めします。
受付時間にご注意
断然9時半にいくことをお勧めしますが、ギリギリになってしまう場合、午前は11時半を過ぎると整理券発行の機械がストップしてしまうので、受け付けてくれません。
ベトナム大使館の開館時間は
午前:9時半~12時
午後:14時~17時
※月曜日から金曜日まで
ですが、受付は30分前に締め切ります。
午前は11時半まで、午後は16時半までに、受付終了する必要がありますのでご注意ください。
Timoで口座を作る
ネットから口座開設申し込みをする
①サイトを開いて「Join now!」をクリック
②情報を入力
右上にある「English」を押すと、英語表記になります。
- 名前
- メールアドレス
- 電話番号(携帯)
- 誕生日
- パスポートナンバー
- 受け取り先(ハノイ/ホー・チ・ミン/カントー/ダナン)
- 受け取り日時
③申し込み完了
同時にメールが届きます。
指定日時にカードを取りに行く
- パスポート
- スマホ
- 滞在先&日本の住所のメモ
上記を持って、指定した店舗にカードを取りに行けばOK!かと思いきや、私は甘くみていました。
店舗で、契約拒否…(涙)。
私の英語力が足りず、リアルカードを渡してもらえず口座開設ならず…。申し込み用紙を見せられて「これ全部理解できないでしょ?」的なことを指摘され、「わかるよ、大丈夫」って言っても聞き入れてもらえませんでした。悲しい!
これから開設しようとする方は、ある程度の英語力もしくは、現地で通訳を準備しておくことをおすすめします。
ATMで入金
リアルカードの受け取りに成功したら、ATMで入金して、あとはスマホで定期預金を組むだけ。もう少しでゴールだったのに!!
ベトナムで銀行口座を作る際の注意点
口座開設の際、ある程度英語力は必要
ある程度、というのは対応するスタッフによって違うようなので、なんとも言えません。ネットで検索していると、現地の人が開設しているパターンが多いのですが、英語の説明がわからなくてもOKって言っておけば大丈夫という方もいたそう。私の場合は、ダメでした。
日本から入金する際、手数料が高い
入金手数料が高いのがデメリットです。現地でATMから入金するにはただなので、開設時に一定の金額を入れておくのがベストでしょう。私は10万円用意していました。
海外送金ができない
Timo→日本口座への送金はできません。おそらく現地まで行って引き出さないでしょう。仮想通貨に変換して送金するという方法もあるようですが、ちょっと複雑です。
ベトナムから持ち出す際、上限金額あり
5000ドル以上のお金をベトナムから持ち出す時には、申請が必要です。あまり大きな金額を入れておくのは面倒かもしれません。
為替変動リスクはもちろんある
外貨預金をする場合、為替変動リスクは必ずあります。ベトナムの経済成長をみていると、今後伸びるはず!と私は思っています。
また、日本では1000万円まで預金保障がされますが、ベトナムでは25万円まで。誰もが予想できない国の財政破綻やTimoの倒産など、最悪のケースを想定した資産割り振りにしておく必要があります。
両替手数料もかかる
安くても、1-3%程度の両替手数料がかかります。
円→ドン ドン→円
と2回の両替をした場合、年利を超えてしまう場合があるので、短期利用はお勧めできません。
まとめ
純粋にバカンスでベトナムに行って、ついでに銀行口座を作って定期預金を作ろうと意気込んで行きましたが、あえなく失敗しました。しかしこれに懲りず、海外旅行の際には現地の投資情報にもアンテナを張って、お得な情報をとり逃さずチャレンジしていきたいと思います。