おしゃれな人は服を持たない。ファッション誌にとって都合の悪い真実

おしゃれな人は服を持たない。ファッション誌にとって都合の悪い真実

洋服にたくさんのお金をかけてきた私。でも全然オシャレになれませんでした。むしろ年々、自分が一体何を着たいのか、全くわからなくなっていたと思います。諸悪の根源は、ファッション誌でした。ファッション誌は10代の頃から、女性たちに、おしゃれな人はたくさんの服を毎日着まわして、毎日違う格好をしていることだと刷り込んで着たんです。

その呪縛から解かれてもうすぐ2年。

私は、周りの人からおしゃれと言ってもらえます。でもお金は全くかけていません。でもそう言ってもらえるのがとても嬉しいです。なぜなら、自分が好きな服を着ているから。

服をたくさん持っている=おしゃれではない

雨の町の少女

友人のスタイリスト宅には、たくさんの洋服があふれていました。でも、彼女は、たくさんの服を持っているのにいつもデニムに白Tシャツ。

「ほかの服は着ないの?」

私が聞くと彼女はこう言いました。

「全部仕事用だから。本当に好きなのはこれなの。だから結局、毎朝このスタイルを選んじゃうの。スタイリストじゃなかったら、こんなに洋服はいらない」

と。

うん。なるほど。

私たちはインスタやテレビで、洋服や靴がずらっと並んだおしゃれな人のクローゼットを見て憧れを抱きます。

なんておしゃれなんだ!

でも、本当に本当におしゃれな人は、自分に似合う服と自分が好きな服をちょっとだけ持っていれば十分。あとは、取材用に持っている仕事用品なんだそうです。

とても納得。

私も、『服を買うなら捨てなさい』を読んでから、着まわしの呪縛が解けました。そして、服を捨てようと決めて、本当に好きなものだけにしたら、クローゼットがスッキリ。むしろ今まで、着ない服というゴミをクローゼットに入れていたと思うとうんざりしました。

ファッション誌の構造を理解しよう

雑誌を見る女性

では、なぜ私たちはそんなオシャレの呪縛にかかっているんでしょうか。それはファッション誌の構造にあります。

ファッション誌はおしゃれを学ぶものでした。おしゃれに興味を持った女の子から、ファッション誌を買い始めていく。セブンティーン、ニコラ、ポップティーンなどなど。10代の女性はファッション誌を通して、自分の身なりの整え方を覚えていきました。

昔は、その方法しかおしゃれを学べなかった。

でもそこには壮大な資本主義の罠が仕掛けれていました。

ファッション誌の収入源は、雑誌を売ったお金…ではない

ファッション誌の成り立ちを考えてみましょう。

ファッション誌は500〜800円くらいで販売されています。数100ページがフルカラーで読めるのに、あの安い価格。1ページあたり5〜50万円以上の経費をかけて撮影していることを考えると、だいぶ売らなければ、原価割れです。

そう、雑誌は販売価格では到底買えないほど、原価が高いんです。多分、普通に買うと2000円とか4000円とかします。でもそんなに高いファッション誌ってないですよね。

なぜファッション誌は原価より安く販売できるのでしょうか。

ファッション誌の収入源は、広告である

ファッション誌は、広告収入で成り立っています。

資生堂、シャネルをはじめとするコスメやファッションブランドが出している広告。1ページ数千万円することもあります。

1冊数百円で雑誌を売るよりも、1ページ数千万円で広告を売る方が、雑誌は儲かるんです。

広告主は何を期待して、ファッション誌にお金を払うのか

ではなぜそんなに高いお金を広告主は支払うのでしょうか。

自分たちの商品を読者に買ってもらうためです。

広告が入っている場合、広告ページ以外にもその会社の商品を紹介するページがあります。それを見て、読者が商品を買ってくれることを期待しているんです。

だから、ファッション誌の編集者は広告を出してくれたブランドのアイテムをところどころに散りばめて「今期のトレンド!これを持っていればおしゃれになれルコと間違いなし!」と声高に宣伝します。

つまり

×ファッション誌は、読者をおしゃれにしてくれる本

ではなくて

○ブランドの商品を読者に買ってもらうための本

なのです。

コレ、本当です。でも悪いことじゃなくて、自分の芯がしっかりしていれば、ファッション誌から情報を得て、欲しいものを見つけることができます。

でも、うっかり何も考えずに見ると「今コレが流行ってるんだ!」と、自分に不要なものが欲しくなってしまうという毒薬なんです…。

おしゃれな人は自分の欲しいものだけを買う=少ない服で十分

ファッション雑誌とコーヒー

おしゃれな人は、雑誌を見ても自分が必要なものだけを選びます。

「トレンドだから欲しい」

という人は、あまり見たことがありません。雑誌の提案を真に受けることなく、ものの背景にある物作りや、自分のクローゼットとの相性を考えて、必要なものを選んでいます。

だから自ずと、クローゼットの中が洗練されて、無駄なものが排除されています。

確かにファッションの仕事をしている人の服やバッグの量はとてつもないですが、彼女たちは仕事でそれらを所有しています。仕事で必要がなくなったら中書なくフリマで処分しているのをよく見ますし、家の中に溜め込んでいません。新たなシーズンに向けて仕事道具を入れ替えているんですね。

おしゃれな人がたくさんの洋服やバッグを持つことは、ファッション誌が描いた幻想にすぎないのに、一般の人がそれを真に受けると…。お金はいくらあっても足りませんね。

まとめ:誰かの真似をするのはやめて、自分が好きなもの・心地いいものに囲まれて過ごそう

ファッション雑誌ピンク

ここまでおしゃれな人は〜と言い続けてきましたが、私は個人的には、みんながおしゃれである必要なんかないと思います。ファッションは一種の趣味です。でも女性は身なりがきちんとしておしゃれであることを基本コミュニケーションとして求められがちです。でもいいんです。好きなものを身につければ。自分が好きなものを選べば。

リモートワークになって自分の好きなものがより選びやすい環境になりました。誰かのためのファッションはもう卒業して、自分のために心地いい洋服を選びましょう。それにはたくさんの数は必要ないはずです。

無駄なお金と無駄な服選びの時間が少しでもなくなりますように。

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