益子陶器市2022年春へ。陶器市のおすすめの楽しみ方と私の戦利品公開

益子陶器市2022年春へ。陶器市のおすすめの楽しみ方と私の戦利品公開

器(うつわ)好きが楽しみにしているイベント、益子陶器市が2年半ぶりに開催されました!この2年半は、コロナ禍のためweb開催でしたので、久しぶりのビッグイベント。初日に行って、たっぷり満喫してきました。

益子陶器市とは

益子陶器市は、1966年から開催されている益子の行事で、春と秋の年に2回開催されています。益子は陶器の窯元や販売店が多いことから、多くの陶器が普段よりお安い価格で手に入ります。

また、広場にはテントが設営されて、全国各地から新進作家や窯元の職人がブースを出しています。益子といっても、沖縄のやちむんや滋賀の信楽焼など、全国の器が集まるのです。

さらに陶器市と名がついていますが、手仕事の品も多く出店しています。手網のカゴやドライフラワー、木の器など。陶器以外の手仕事の品もたくさん集まるのです。屋台も手作りのレモネードなどが並び、器を中心としたお祭りが楽しめるのです。本当に楽しい!

第105回となる2022年春は、4月29日〜5月8日までです。

益子陶器市の楽しみ方

友達

益子陶器市は素晴らしいイベントなので、ぜひまだ行ったことない人にも100%楽しんでもらいたい!ということで、楽しむコツをまとめてみました。

目的を決めよう

益子陶器市を楽しむためには目的を決めることです。とにかく広くて、たくさん出店が並んでいるため、目的を定めていないとあっという間に夜になってしまいます。

私がおすすめなのは、3つの楽しみ方です。

安い陶器を探しに行く

益子にはたくさんの窯元や陶器の製作所があります。大量生産ができる製作所では、少し傷があったり色や柄ずれなどで、B品と言われるいわゆるアウトレット品が出てしまいます。益子陶器市では、通常のルートでは販売されないB品を購入することができます。

小さな器なら100円から。高価な大皿も2000〜3000円で買えちゃったりします。かなりお得です。

B品を探しにいくなら、事前準備はほぼ不要です。当日、メイン通りを歩いて、店頭に並んでいるカゴを狙いましょう。目玉なお得商品が置いてある可能性が高いです。

お目当ての作家ブースをめぐる

益子陶器市には、人気の陶芸家の出店しています。普段、お店ではすぐに完売してしまうような人気の作家が作る器が手に入るのです。

この場合は、事前準備必須です。オフィシャルサイトで出展予定の作家リストをチェックして、その作家のインスタグラムを見ておきましょう。人気の作家は1ヶ月〜半月前には”整理券”を配布しています。そして、その整理券がないと、人気作家のブースには入れません。今回私も3〜4箇所、整理券がないと入れないブースを見ました。

もし整理券が配布されていない作家でも油断しては行けません。現地での巡り方を決めておきましょう。人気作家のブースには、行列ができていることも多いです。

広瀬佳子さん、シモヤユミコさんなど、人気の作家ブースには行列ができる可能性が高いので、時間にゆとりを持ってなるべく早いタイミングで訪れるのがベストです。

新しい作家との出会い

最後が私が今回実践した「新しい作家との出会い」を求めて訪れることです。

事前に情報を特にチェックせず、道を歩いて気になる器があったら足を止めて、欲しかったら買います。めちゃくちゃシンプル(笑)。

今回、私が益子陶器市で新しい作家と出会いたかったのは、3つの理由があります。

器は毎日使うものなので、本当に気に入ったものを使いたい。だから、特に「安いものが欲しい!」と思っていません。

好きな作家さんの作品は、関東近郊では個展が行われるので、そのタイミングを狙った方が絶対に手に入ります。益子までわざわざ行く理由がありません。

ネットでは自分が気になるものを探すことはできますが、偶然の出会いってなかなかない。でも益子陶器市は、最初に述べたように全国から、多くの窯元が参加します。リアルなイベントだからこそ、今まで出会わなかった作家と出会えるんじゃないかなと思って、益子陶器市に挑みました。

事前準備ゼロ。コツは、メイン通りではなくテントを中心に回ることです。作家ブースはほぼテントエリアにありました。

交通手段はバスがおすすめ

目的を決めたら、次はどうやっていくかを決めましょう。私は断然バスがおすすめです。益子陶器市が開催されている時期は、関東各地から直通バスが出ています。

バスがおすすめな理由は

  • 安い
  • 早い
  • 乗り換えがない
  • 荷物問題

です。

1つめに金額ですが、横浜・益子の直通バスで、往復6000円でした。電車で行くよりも数百円安かったです、

2つめに移動時間が早いことです。電車だと横浜・益子で4時間でしたが、バスなら3時間でした。渋滞なしだともう少し早く着くかもしれません。

3つめに乗り換えがないことです。電車の場合は、何度も乗り換える必要があり、待ち時間が長くなります。

4つめに荷物問題です。行きは手ぶらですが、帰りは重たい陶器がぎっしり入った荷物があります。それを持って、電車を乗り継ぐのはかなりしんどい。さらに電車の場合は座れる保証がありません。重い荷物を持ったまま長時間経っているのはかなりの苦行です。

以上がバス移動を進める理由です。自家用車がある方は、車で行くのもいいですが、GW時期は渋滞もあるので、運転手の疲労を考えると、バスで楽に移動するのも一案です。

最後に副次的にですが、バスの場合はサービスエリア休憩も楽しみです。私は守谷サービスエリアで水戸納豆を買って帰りました。激うまでした。

当日の過ごし方

益子陶器市の当日のスケジュールをご紹介します。私の場合は、下記のプランで充実していたなーと思うので、参考にしてみてください。

7:00 横浜集合 直行バス乗車

5時起きで、軽く朝食を済ませてバス乗り場へ。直行バスは予約制なので、事前に申し込みしましょう。席は確保されているのでゆったりと過ごせます。ipodsがあれば、快適な旅になります。

9:00 パーキングエリア休憩

サービスエリアで、軽食を購入します。10時ごろバスで軽食を済ませるのがおすすめ。ここでお腹を満たしておけば、陶器市では買い物に集中できます。

10:30 益子到着

バスで行く場合、帰りの出発時間が決まっているので確認しましょう。私の場合は、滞在5時間のプランだったので、15時半出発でした。

駅近くのバス停に停車すると、益子陶器市の広場まで約15分ほど歩きます。途中の道にもお店がありますが、ぐっと我慢。帰りにゆっくりみましょう。

11:00 もえぎ城内店へ

作家の器を探すなら、まずはもえぎ城内店へ。人気作家のアイテムがとても多く揃います。正直値段は、他と比べると高いしセールもしていませんが、素敵な器がたくさん!益子陶器市の期間中は、倉庫が開放されています。そこには、素敵な作品がずらり…。

美しい青い器を作る中川直人さん。

シックな装いの若林健吾さん。

ポップなサブロウガラスさん。

正直欲しいものだらけでした。ひとまわりして、一旦落ち着くように店を出ました。ここは一番最後にして、テントへ。

11:30 テントをめぐる

益子陶器市では、広場にテントが貼られて、それぞれブースを出展します。全部巡りましょう。おすすめは

  • 路地裏テント
  • かまぐれの丘
  • よこみち作家テント
  • 城内広場
  • くみあい広場

です。でも全部回った方がいいので、サクサクと計画的に動きましょう。

たっぷり3時間半ほどあります。その間に好きな器を見つけましょう!

15:10 陶器市を出発バスへ

バスに戻る帰路へ。帰り道に気になるお店があったらもう少し早く出ましょう。途中にはカフェもあるので、早く出てお茶してもいいですね。

15:30 益子出発

バスが益子を出発します。名残惜しいですが、思いっきり買い物ができたはず。仮のサービスエリアで軽食を買ってお腹を満たすのもいいし、バス到着まで待って横浜でラーメンを食べるのもいいでしょう。(私がそうした)

帰宅後 米を研ぐ

帰宅したらまず荷解き。そして明日の朝ごはんを炊きましょう。目的は米のとぎ汁です。

とぎ汁を取っておいて、買ってきた陶器を浸し、沸騰させてから一晩放置し目止めします。目止めすることで、陶器全体をでんぷんでコーティングすることで、長く綺麗に使うことができます。ちなみに、目止めしなくてもOKな陶器もありますので、購入する際「目止めした方がいいですか?」と聞くと、お店の方が丁寧に教えてくれます。

益子陶器市の戦利品

私が益子陶器市2022年春に手に入れた戦利品をご紹介します。

斉藤ダイスケさん

斉藤ダイスケ
フリーボウル 各3600円・オーバルプレート 各3200円

プレートの裏面にもかわいいアート

デザイナーとしても活躍する斉藤ダイスケさんのブースは、くみあい広場のすみっこにありました。とにかくポップでカラフルで遠くから目を引かれました。

ブース内には全部違う色形の器が!とにかくかわいい。

斉藤さんの器は、磁器でつるんとした白色。そこにアートを描くようにカラフルでポップな色柄が描かれています。

最初は小皿を購入。他を見て回って、折り返して帰ってきたところにまた斉藤さんのブースが見えて、「やっぱりあのボウルも可愛かったな」と食卓を想像して、追加購入しました。

アートピースのようで、何を載せようか悩みましたが、たい焼きを載せてもポップで可愛くなりました(笑)。

長谷川正治さん

平皿 1500円・オーバル深皿 2000円

よこみち作家テントで見つけた長谷川正治さんの真っ青な器。青い器好きの私としては、手に取らずにはいられないお皿でした。こちらはB品?ということで通常よりお安く手に入りました。

青い器は、ラメが入ったものもありますが、私はマットな質感の青が好きなので、これはツボ。

青い食器って食べ物がよくはえますよね。すごく綺麗。

菊池亨さん

八角皿 各2000円

無骨な器が並んでいた菊池亨さんのブース。最初に通ったときから八角皿が目に止まって。ただ、他にも気になるものがあり、一旦素通り。帰りにやっぱり気になって、ブースに立ち寄ると、やっぱり気になる…。

でも八角皿ってどう使ったらいいのか。私の料理力ではどうにもこうにも活かせる気がしない。しかし素敵な質感と色味と空気感。ひとつひとつ全部違う。

好き。

ということで、思い切って八角皿に挑戦しました。

とりあえず、トーストを盛ってみました。うん、なんとかなる。

帰宅して気になって菊池享さんのことを調べてみたら、器の表面に炭素を吸着させる炭化技法という技法を主に使って、ロクロで即興で形を作っていく作風のため、ひとつとして同じ器はないとのこと。

素敵な作家さんにまた出会えて嬉しく思いました。

まとめ:益子陶器市で新しい出会いがありました

素敵な作家さんに出会えた益子陶器市。体力の関係で、上記の戦利品を手に入れるので精一杯でしたが他にも素敵な作家さんがたくさんいらっしゃいました。

陶器市では作家さんと触れ合える機会があるのもポイント。せっかくの機会なので、お気に入りの作品と作家さんと交流するのも一興です。好きな作家を見つけたら、そのあとは個展に足を運んで、器コレクションを加速させるしかありません。

恐るべき、陶器の世界。楽しすぎる、陶器の世界。

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