2023年に少しずつ変化した価値観のはなし。資産になるモノとゴミになるモノ

2023年に少しずつ変化した価値観のはなし。資産になるモノとゴミになるモノ

生まれて初めてのインフレに触れた1年。私の価値観が少しずつ変わってきました。ここ1年で感じた「モノを買う」ということについて。

価値観の変化

女性の後ろ姿

2023年は、日本でもモノの価格が上がり、つまり逆に紙幣価値が下がっていくのを痛感する1年でした。

私が生まれてからずっと日本はデフレで、今日も明日も明後日もモノの値段は一緒。銀行にお金を預けても利子はほぼゼロ。そんな時代しか知らなかった。

今やっと日本が動き出して、無理矢理にでも物価が上がって、このあと賃金が上がれば本格的にインフレ時代が始まるのだと思います。私が生まれて初めて経験するインフレ。

時代の変化の中で、2023年、私はお金に対する価値観を少しアップデートしました。それは、お金を使うこと。それは浪費家に戻るような感覚で踏み出せなかった一歩。でもいろんな環境変化で、やっと一歩が踏み出せました。

お金に対する私の価値観遍歴

このブログを始める前、超浪費家だった私。お金に対する考え方が少しずつ変わって、貯蓄体質になりました。

32歳まで:超浪費家だった

ブログを始めたときに書いたこの記事。今見てもヤバイんですが、とにかく私は、大学卒業してから10年間、本当に浪費していました。

貯金ゼロ、クレジットカードの支払いに追われる日々。なのに、シャネル、セリーヌ、グッチ、クロエ…とハイブランドを買い続ける。今振り返ってもどこからそのお金が出て来ていたのか謎。

そしてこのとき買ったモノは、今私のクローゼットの中にはほぼない。買っていたのは、「今欲しい!」モノ。そして、次の年にはまた違うモノが欲しい、その繰り返し。

まさに「浪費」していました。

33歳から38歳まで:投資を始めてモノから離脱

投資を始めるとともに、このブログを始めて、モノではなく「株」が欲しくなり、集め出しました。

株以外のものへの物欲、特にファッションに関しては興味があまりなくなって、ユニクロでシンプルな洋服を購入して、支出がぐっと下がりました。

2017年に年間132万円使っていた衣服・美容費が、2年後には23万円になりました。100万円以上減らせたことになります。

支出が減った分は、全て投資に回しました。

39歳:資産2000万円を達成

ひとつの目標にしていた40歳までに資産2000万円を達成しました。達成できたのは2つのステップがあったから。

  • 1つめ:投資をしていた
  • 2つめ:地合が良かった

コロナ禍で投資、下がっていた株価が回復して、資産が大きく伸びました。1月に2000万円を達成しましたが、1年経って現在は2300万円ほど。地合が良くて、1年で200万円ほど投資で増えました。(100万円は入金)

39〜40歳から:モノへの投資を考え始める

資産が2000万円を超えたことで、自分の中でひとくぎり。少しだけ心の余裕ができたような気がします。投資額も1000万円を超えると、配当金収入も月に数万円もらえたりする。

奇しくも、40歳を迎えた2023年は、日本にもインフレの波がやってきた年で、とにかく「現金」以外のものに気持ちがひっぱられました。

株を買うと、企業の成長も、日本社会の成長も楽しみになるし、株主優待や配当で自分も潤う。けれど、配当金は再投資していると、あまり自分の生活は変わらず、なんだかパサっとした気持ちになる。去年まではあまり感じなかったけど、2023年の春頃からは少しそんなことを感じるようになりました。

秋に40歳を迎えるにあたって、何か記念になるようなものが買いたいな。

というのが始まり。そして色々と調べていくと、ぶわーっと物欲が広がって、なんで私は「買わない」としていたんだっけ?と思うようになりました。そして追い打ちをかけたのがインフレ。だって、リサーチしてた春に10万円だったものが、夏には12万円、秋になると15万円、とどんどん値上がりしていったんです。

今が一番安い。

インフレ時代に生きた人にしかわからない感覚。私にはない価値観が少しずつ、じんわりと自分に広がっていくのを感じました。

でもここで思い出されるのが浪費家時代のこと。浪費し倒したのに、何も残らなかった12年間です。そこで私は、今後のお買い物について、自分のルールを決めておくことにしました。

自分にとって資産になるモノにお金を使うということ

買い物

投資と同じく、これからの高価な買い物は「自分にとって資産」になるかどうか、で決めることにしました。そして10年後も使っていることが想像できるかどうか。

目の前の「かわいい!」「欲しい!」は恐ろしい誘惑ですが、買っても使わなかったり、数年後にゴミになるモノに数十万円も使っていては、投資口座に入金できなくなってしまいます。

ルール①飽きない定番バッグを選ぶ。例えばエルメスやシャネル

以前の私は、ハイブランドのバッグを買っても、数年したら飽きてしまっていました。その頃にはトレンドではなくなっているので、買取価格も二束三文です。

でもいまだに使っているものがあります。それがシャネルのマトラッセ。黒のチェーンバッグです。当時は「定番すぎる」と思っていましたが、パリ旅行の記念に買いました。たぶん20〜30万円くらいだったと思います。

他のバッグはほぼ処分しましたが、このシャネルだけはいまだ現役。全然飽きない。むしろ歳を重ねてサラッと着こなせるようになっている気がする。そして、今もほぼ同じモデルが販売されていて、そのお値段は100万円越えです。恐ろしや。

バッグはトレンドを使い捨て、でもいいですが、長く愛用できる定番を大切に使い続ける。それなら、定番ブランドの定番モデルが自分にはあってるなぁと思いました。定番ブランドなら、ファッション業界的にはこの2大ブランド。

  • エルメス
  • シャネル

です。

エルメスなら、バーキンですが、ほかにもケリー、ボリードあたりが名品の定番でしょうか。

KOMEHYO

バーキンは、たったの3年で市場価格が+75%と爆上げしました。すごい投資価値です。定価もどんどん値上がりしています。

シャネルなら、マトラッセ一択。

KOMEHYO

3年間で、市場価格はほぼ2倍です。

エルメスのバーキン、ケリー、ボリード、シャネルのマトラッセは私が子どもの頃からある定番中の定番。歳を重ねてもきっと愛用できる名品です。

ルール②長く使えるジュエリーには投資する

洋服は布ですので、やがて経年劣化して、寿命がやってきます。でもジュエリーは長くその輝きを失わないのです。そしてメンテナンスも比較的楽ちん。

私の中でジュエリーは、本物の貴金属。つまりそれ自体が投資になります。

  • ゴールド
  • プラチナ
  • シルバー

これらは、田中貴金属で積立投資していますが、ふと「ジュエリーで持ったら一石二鳥では?」と思ったんです。金塊の使い道は、売って利確するしかありませんが、ジュエリーなら身につける楽しみがある。

単純にノーブランドのジュエリーも好きですが、私はブランドも視野に入れました。それはエルメスやシャネルのバッグと同じで、ブランド人気とともに価格が上がる傾向があるからです。

もともとファッションの仕事をしていたので、ジュエリーブランドには比較的詳しかったので、長期目線で人気のブランドを伊勢丹でチェックしました。その中で好みのものがあれば買ってもいいかなと。

ジュエラーだと

  • ヴァンクリーフ&アーペル
  • カルティエ
  • ティファニー

この辺が一軍でした。

  • ブシュロン
  • ポメラート
  • ショーメ
  • TASAKI
  • MIKIMOTO
  • マリーエレーヌドゥタイヤック

この辺のジュエラーもコレクションしたいアイテムがありました。ジュエラー以外だと、バッグでも上がったエルメスはシルバージュエリーが好み。価格も上昇傾向です。

素材がk18、k24、Pt、Svであれば、資産価値もあるので、地金は絶対本物を選ぶこと。そして、石もそうしたいと思ってます、まだあんまり持ってないけど。

ルール③メンテナンスを前提に。使わなくなったら手放す

高価なモノを買うと付きまとうのは、メンテナンスのこと。使い捨てのファストファッションでは起こらない悩みです。

だからこそ、購入時は「私はこれをメンテナンスできるのか」を問いかけます。バッグだったら、保管や皮のお手入れはできるか。傷がついたときのお直しはどうすればいいのか。ジュエリーは比較的少ないですが、傷がついたときの対処法など。徹底的に調べて、できそうだったら買います。

そして、もし使わなくなったら、潔く手放そうと心に決めています。それはメンテナンスし続けられないし、家のスペースが限られているから。誰かに受け継げたらいいなーと思いますが、それはまだずっと先の話なので、あまり考えず、自分の人生と寄り添って、離れるときはどうするか。それを考えて買います。

過去の過ちを振り返って心に決めたこと

私の過去の買い物はほぼ浪費。ゴミになりました。

これからの私の買い物は、資産になるかどうかで決めて、ゴミにならないお金の使い方をしたいと思います。

ここ数年、無駄なものに極力お金を使わず、なんならお金を使うことを悪としてきた節がありました。でもこれからのインフレ時代は、資産になるモノを上手に手に入れて、上手に手放すのが分散投資の一部になるんじゃないかなと思い始めています。

ということで、今年の最後に買ったのがこちら。

ヴィンテージのエルメス、ボリード35です。ショコラ色のシルバー金具でクールな雰囲気。エルメスの3バッグの中で一番主張が控えめで、なんとなく私の気持ちにあったのがボリードでした。

ちなみにこのバッグが生まれたのは、1923年。今からちょうど100年前。100年間もほぼ変わらない形で愛されずつけているバッグ、長く愛用できること間違いなしやろ、と思ってポチ。

Macbookが入るサイズ感も今のライフスタイルにあう。斜めがけできるようにストラップも買いたいなと思っています。大切に使っていきたい、おばあちゃんになっても使えそうな定番バッグです。

今年たくさん買ったジュエリーのことも記事にまとめたので良かったら見てってください。

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