伝説の投資家ピーター・リンチ。個人投資家が勝てる投資法とは?

伝説の投資家ピーター・リンチ。個人投資家が勝てる投資法とは?

投資を始めるにあたって、ピーター・リンチとウォーレン・バフェットの存在を知り、図書館で彼らの本を読みました。ふたりとも有名なアメリカの投資家です。

ピーター・リンチとは?

フィデリティ・マネジメント・アンド・リサーチ社で証券アナリストとしてキャリアをスタートした後、アメリカの運用大手フィデリティのマゼランファンドを1977年から13年間運用。総資産を700倍に増やし世界最大規模のファンドに育てたレジェンドです。

ピーター・リンチの投資法は、いたってシンプル。優良株を安く購入し長期保有することで利益を出していました。

ピーター・リンチ流!投資の3つのポイント

  1. 優良株を見分ける
  2. 安く購入する
  3. 長期保有すること

1.優良株を見分ける

利益の見通しや事業モデルを研究・分析して、優良企業を見分けます。彼の投資の基本にあるのは、徹底した企業研究。地味だけど、めちゃくちゃ大切なことです。

「調査なしで投資することは、手札を見ないでポーカーするのと同じこと」

と、ピーター・リンチは語っています。また、個人投資家は、日常の中で今後成長が期待できる企業を見つけることも可能。消費者目線だからこそ発見できる価値もある、個人投資家がプロに勝つことができるはずだとピーター・リンチはいいます。例えばショッピング中、私たちが考えていること。それがすなわち投資で利益を出すヒントになると言うのです。

ピーター・リンチが「投資家が持つべき視点」と提言するのは以下の視点です。

・流行(一過性か普遍的か)

・話題性

・使い勝手

・類似商品の有無

・他企業の再現性

お店で売れている商品を見て自分の頭を使って考えることが投資の参考になるということがよくわかります。

2.安く購入する

業績や財務状況から判断して、割安と判断できる銘柄のことを「バリュー株(割安株)」とびます。バリュー株は、社会情勢などで市場全体の株価が下落した時、同業他社の経営不信などで株価が暴落した時にバリュー株が見つけやすくなります。ピーター・リンチは、株価暴落時が株を買うチャンスだと公言しているほど。掘り出し物のバリュー株を購入するのは、ウォーレン・バフェットも同じ。やはり成功者たちには共通点があります!

3.長期保有すること

優良株を安く手に入れたら、あとは長期保有。世界不況で株価がどんなに下がっても、しっかりとした経営の企業であれば、心配する必要はないと考えていました。

テンバガーの見つけ方

テンバガーとは10倍株(大化け株)のことを指すウォール街のスラング。このテンバガーを見つける天才と言わるのが、ピーター・リンチです。上記の3つのポイントを押さえれば、今現在は「人が見向きもしない」不人気企業が急成長株になることも往々としてあります。ピーター・リンチは、そんな急成長株を見つけ資産を増やしてきたのです。

ピーター・リンチが著書で提言する「人が見向きもしない企業」の条件です。

1.面白みがなく退屈な名前の会社

2.単純な事業を行っている

3.感心しない業種

4.気の滅入る会社

5.悪い噂が出ている

6.機関投資家が保有しない

7.分離独立した会社

8.無成長産業

9.ニッチ産業

10.買い続けなければならない商品を販売

上記の条件によって、大衆心理から敬遠され割安に放置された株に投資することで、テンバガーを発見することができるといいます。

投資は結婚と同じ!?

本書の中で、ピーターリンチは、投資とは株式との結婚と例えています。

「成果をものにするためには、良くても悪くても株式に忠誠を誓わなくてはなりません。これは結婚です。あなたとあなたのお金と投資との結婚なのです。選んだその株を持ち続ける忍耐力と勇気がなければ、たとえ成功しても、単に賭けに強い平凡な投資家になってしまうでしょう。投資家の良し悪しを分けるのは、頭のよさではなくて、投資哲学、習性であることがおおいのです」(ピーター・リンチの株の教科書―儲けるために学ぶべきことより抜粋)

どんなに素晴らしい株でも、調子が良い時もあれば調子が悪い時もある。そんな時、いつでも寄り添って忍耐強く一緒に居られることが、成功のポイントだそう。

下落すると、売りたくなる。でもそう言う時は、業績を見直し、今の相場の評価が本当に正当なものか冷静に考えて、ホールドすることも重要なんだろうなと感じました。

まとめ

ピーター・リンチの投資法は、私たち個人投資家でも真似できる手法です。時間の許す限り企業を徹底的に調べ上げて、今後の成長が見込める割安株を拾っていくだけ。とはいっても、相場が荒れて株価が上下することはしばしば。そんな時にも迷うことなくホールドできる握力と確固たる自信を持ちたいものです。

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