日本取引所グループ(8697)を100株取得しました。新型コロナ流行以来の暴落っぷり。アメリカの利上げ、日本の金融緩和継続。色々と逆風の日本取引所グループですが、今買うべきなのでしょうか?
日本取引所グループ(8697)とは?
2013年1月、東京証券取引所グループと大阪証券取引所がに経営統合して日本取引所グループが誕生しました。現在の事業は、
- 東京証券取引所
- 大阪取引所
- 東京商品取引所
- JPX総研
- 日本取引所自主規制法人
- 日本証券クリアリング機構
と、個人投資家の皆様には馴染みが深い取引所金融商品市場の開設・運営に係る事業をおこなっています。
ビジネスモデルとしては、主に上場会社から上場手数料を、市場参加者からは売買手数料を得ています。他にも上場企業の情報提供料などを得ているようです。日本で投資がスタンダードとなれば、儲かるビジネス。しかし、最近は売買手数料無料などもあるので、実際のところは右肩上がりに伸びていくかどうかは、微妙なところです。
業績は?
売上高はここ数年ほぼ横ばいです。しかし、2023年は営業利益が減少する予定になっています。
2022年3月までのキャッシュフローは
堅実経営型
営業:+
投資:ー
財務:ー
営業収入が多いので本業で儲かっていて、設備投資には積極的。しかし財務は(ー)なので、借り入れを返済しているフェーズです。それにしても財務の返済、大丈夫なんだろうか。営業利益とほぼ同額…。
株価は?
株価:1,951.5 円
PER(株価収益率):20.59倍
PBR(株価純資産倍率):3.26倍
自己資本比率 :0.44%
配当金:52.00円/1株
配当利回り:3.69%
優待:1000円〜4000円分クオカード/100株 ※長期保有条件あり
優待利回り:0.51%・2.05%
総合利回り:4.20%・5.74%
2022年4月現在
PERは、その株がお買い得なタイミングにあるかどうかを判断する指標で、15が標準値。高いほど割高な状況にありますので、日本取引所グループはやや割安です。
PBRは、資産内容や財務体質を表す指標で、1以上が普通で低いほど割安。日本取引所グループは割高です。
自己資本比率は、35-40%くらいが平均的ですが、業界によって異なります。日本取引所グループはなんと1%以下。つまり自己資本がほぼなくて、借金が多いということです。初めて見た自己資本比率です…。
上記の数値を見ると、日本取引所グループは全体的に見て割安とは言えない水準です。
日本取引所グループ(8697)を取得した理由
まだ割高な状態の日本取引所グループを取得した私。メリットに感じるところがいくつかあったのです。
長期保有優待が魅力的
日本取引所グループには、優待があります。その優待は、長期保有するほど、お得になっていく優待で、3年以上の保有で4000円分になります。現在の株価で優待利回りは2%越えです。
1年未満 | 1年以上2年未満 | 2年以上3年未満 | 3年以上 | |
100株保有 | 1000円 | 2000円 | 3000円 | 3000円 |
1年で1000円ずつアップしていくのは、かなり魅力的ですよね。
クオカード優待の使い勝手
優待でもらえるのはクオカードです。クオカードは、有効期限がなく、コンビニや薬局で使えて使い勝手がいいです。
他の企業のクオカード優待は、正直いつ廃止されるかもしれないと怖くて持てないのですが、日本取引所グループは、長期保有を促す上手い仕組みだな〜と感じるので、廃止リスクは他のクオカード優待銘柄よりも少なく感じています。
配当利回り3.69%
優待利回りも高いですが、配当利回りもいいんです。やはり、不確かな優待よりも現金の安心感半端ない!
競合他社がいない…が…
日本取引所グループは、日本では競合他社がいません。安易なサービスの安売りになる心配が少ないです。
ただ、日本経済とともに沈んでいく運命にあるのも事実。つまり、競合はアメリカ市場、中国市場といった世界です。ちょっと不安はありますが、割安な日本を買いに来る海外ともビジネスできると考えると、まだ大丈夫かなと。
まとめ:長期保有で、目指せクオカード4000円!
長期保有すればするほどお得になる日本取引所グループは、優待クロスじゃなくて現物で持つべきと思っていました。今回は1900円台で取得できて、利回りもまあまあいいので、しっかりホールドして配当と優待をもらいながら、株価が上がるのを見守りたいと思います。