全世界累計2800万部を突破した大ベストセラー『金持ち父さん 貧乏父さん– アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学』シリーズの著者ロバート・キヨサキさん。アメリカの投資家であり実業家として成功を収めている人物です。ファイナンシャル教育の大切さを訴え、著書を執筆したり、ボードゲーム「キャッシュフロー101」「キャッシュフロー202」を開発したり、オンラインセミナーを配信したりと、様々な方面で活躍しています。彼の著書を推薦するビジネスマンは数多く、投資を志すなら必ず読んでおいた方がよい良書です。
ロバート・キヨサキさんってどんな人?
ハイスクールを卒業したのち、ニューヨークの米国商戦大学校を卒業。その後、海兵隊に入り、ベトナム戦争に出兵しました。戦争から戻って、自分のビジネスを立ち上げて、大成功!1997年に『金持ち父さん 貧乏父さん– アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学』を執筆し、51ヶ国語で翻訳されています。
『金持ち父さん 貧乏父さん– アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学』は、ロバート・キヨサキさんの幼少時代が舞台となっています。この本は一言で言うと「お金と人生について」書かれている本。ロバート・キヨサキさんが幼少期に出会った金持ち父さんと実の父親である貧乏父さんから学んだお金に対する哲学がわかりやすく書かれています。
ロバート・キヨサキさんの名言
ロバート・キヨサキさんの著書『金持ち父さん 貧乏父さん』には、2人の父さんから学び、私たちも見習いたいお金に対する名言が詰まっています。なかでもおすすめの5つをピックアップしてご紹介します。
どうやったらそれを買うためのお金を作り出せるだろうか?
たとえば、父のうち一方は「それを買うためのお金はない」と言うのが口癖だった。もう一方の父にとってそれは禁句だった。この父は、こんなときは「どうやったらそれを買うためのお金を作り出せるだろうか?」と言わなくてはいけないと私に教えた。
『金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学』
欲しいものがあるとき、貧乏父さんは何も挑戦せずに諦め、無理だといいます。しかし金持ち父さんは「それを買うための工夫」を、頭を働かせて考えるようにロバート・キヨサキさんに教えました。これは、子どもが何か欲しいものがあるときだけでなく、大人になってからも言えることでしょう。
欲しいもの、欲しい地位、叶えたい夢があるとき、「でも」と自分には無理と諦めていませんか?できない理由を考えるのはとても簡単です。そして、そこで思考は停止してしまいます。そこから新しい展開や成功への一歩は生まれないのです。自分の希望を叶えるために、一体何ができるのか、あらゆる視点から考えてみましょう。そうすることで、手に入らないと思っていたものが意外とすんなり自分のものになるかもしれません。
お金について勉強しなければならない
金持ちになりたければ、お金について勉強しなければならない
『金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学』
運良く大金を手にしたとして、あなたは一体どんなふうにお金を扱うでしょうか。欲しいものを並べて、何を買おうか…そう思いを巡らせているなら危険信号です。ロバート・キヨサキさんは、「人生で大事なのはどれだけお金を稼げるかではなく、どれだけお金を持ち続けることができるか」だと記しています。
大金を手にしたら、そのお金がお金を生む仕組みをまずは整えること。その仕組みが整って、原資が減らない仕組みを作ったあとに、欲しいものを思い浮かべるべきなんです。
これは本当に耳が痛い…。
中流以下の人たちは負債を手に入れて、資産だと思いこむ
金持ちは資産を手に入れる。中流以下の人たちは負債を手に入れて、資産だと思いこむ。
『金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学』
ロバート・キヨサキさんは、まず資産と負債の違いを学ぶべきだと強く提唱しています。一見それは、簡単な違いに思いますが、多くの日本人はその差を理解せず、負債を抱え込み資産だと思っているんです。
では資産とは一体何でしょうか。それは金持ち父さんがいう「資産は君たちのポケットにお金を入れてくれる」ものです。逆に負債は、「私のポケットからお金を取っていく」ものと定義しています。
例えば、結婚した夫婦が子供を持ち、住宅ローンを借りて、新築で家を建てます。住宅ローンを返して、子供により良い教育を与えるため、二人は一生懸命に働きます。でも働いて収入が増えるほど税金は高くなります。しかし彼らは家と子供のために働き続けるしかないのです。いくら高い税金を取られようと。でもそうやって汗水垂らして働いて稼いだお金で支払っている新築だった家は、支払いが終わる頃には不動産価値の低い資産と言えない代物に変化しています。そう、持ち家は資産でもなんでもなく「負債」でしかなかったのです。
ロバート・キヨサキさんは、家の価値は常に上がるとは限らないと考えています。また、一括キャッシュで支払えればいいのですが、多くの人が金利のかかる住宅ローンを利用し、多くの金利を銀行に支払います。これを負債と考えない日本人は数多く、今だにマイホーム信仰が色濃く残っているのです。恐ろしや…。
金持ちは中流以下の人間と同じルールでゲームをしない
金持ちは中流以下の人間と同じルールでゲームをしない
『金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学』
元来税金は、金持ちを罰するためにあったと言います。収入が多ければ多いほど高い税率が課せられ、今も金持ちから多くの税金を取り立てている…とみんな思っています。でも実際は違うとロバート・キヨサキさんは言います。本当の金持ちは税金から逃れている、というのです。
中流以下のサラリーマンたちは、10世から自動的に税金が惹かれます。会社に所属する以上、税金は不足なく毎月きっちり徴収されるのです。しかし金持ちは違います。自分の会社を作り、知識を駆使して巧妙に税金を最小限に抑える方法を知っているのです。しかも合法的に。金持ちは、有能な弁護士や会計士を雇い、時には政治家に働きかけて法律を変える力を持っています。そうして、税金の抜け道を作って何食わぬ顔をして節税しているのです。
金持ち父さんは、法律についてとても詳しかったと言います。なぜなら、知識は力で法律を知らないと高くつく、と知っていたからです。金持ち父さんがロバート・キヨサキさんに求めていたのは、お金について賢くなって、お金を持った時に他の誰かにそれを奪われない知識を身につけることでした。
金持ちは自分のためにお金を働かせる
中流以下の人間はお金のために働く、金持ちは自分のためにお金を働かせる
『金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学』
私たちは普通いい大学を出て、いい会社に入って、出世して、定年まで全速力でやりがいのある仕事をして、いい給料をもらうことがより良い人生だと刷り込まれてきました。でも、ロバート・キヨサキさんは、お金のために働くのは中流の考え方だと言います。
もし本気でお金持ちになりたいなら、お金に働いてもらってお金を増やすことが重要です。いくら働いても自分でビジネスを始めない限り、収入が増えるとともに税金も増えて、自分が自由にできるお金は思ったよりも増えていきません。お金のために働き続けることはラットレース。
まとめ:お金哲学が身につく良書!
投資を始めたくてまだ始められたない人や、始めたばかりで不安な人はぜひ書店でチェックして欲しいです。(残念ながら電子版は発売されていないのでブックオフか、amazonで!)
確固たるお金の哲学をもつ成功者のロバート・キヨサキさん。10年以上振りに読んでみて、ハッと気づかされることが沢山ありました。上記の名言を肝に銘じながら、定期的に読み返したいと思います!