世の中の定説、というのは得てして不都合なものだと最近痛感しています。その中に、「収入から見る適性家賃」があります。なぜなら、家賃は ①毎月必ず発生し②固定費の大半を占める という2点があり、それらは配当金投資を推進したい私にとって、まず最初にぶち当たる問題でした。
家賃は収入の3分の1という常識
よく、家賃は収入(手取り)の3分の1とい言われています。
手取り収入が…
30万円の場合…10万円
25万円の場合…8.3万円
20万円の場合…6.6万円
となります。私の場合、手取り収入約34万円なので、適正家賃11.3万円となります。いまより2.6万円も高いので、ワンランク素敵なマンションに住めますね。
まず常識を疑ってみる
でもなんだかおかしくないですか?適正家賃っていったいなに…?あまのじゃくな私は思いました。
「自分の最低限の希望が叶っていて、家賃が安ければ最高じゃん」
だって、安ければ安いほど家賃っていいですよね?毎月払うんですよ??毎月10万円あればブランドバッグが買えます。その金額を住む家に払ってる…。
浪費家だった私は(今の家に引っ越す際は、超絶浪費家でした)
毎月10万円のバッグが買える=家賃に10万円払うのもったいない!
という思考でできるだけ安い家賃の部屋を探し始めました。でもそれって普通だと思います。安ければ安いほど嬉しいはず。だから適正家賃ってないんです。あるとしたら上限ですね。
収入の3分の1以上する家賃の部屋に住んではいけない
これが適切な言い方だと思います。
3分の1が適正家賃だと思うと、想像以上に家計を圧迫すると思います。お気をつけて。
収入=額面 と勘違いすると痛い目を見る
額面と手取り金額は大幅に違います。
額面は、税金などが差し引かれる前の純粋なあなたの労働対価です。
手取り金額は、税金などが差し引かれた後、あなたが使える金額です。
意外と、私の周りのアラフォーでもこれを知らない人が多いです。特にずっと同じ会社に勤めていて、転職経験がない人。そして、額面で家賃を決めると地獄を見ます。一般的には、額面の80%が手取り金額になります。
つまり額面30万円の人は、手取りが24万円です。30万円の3分の1を家賃につぎ込んで10万円の部屋に住んだ場合、毎月自由にできる金額の41%を家賃に費やすことになります。
息しているだけで、たっぷりお金が出ていきますね…。恐怖。
ある女子会での恐怖
知り合いに誘われて参加した10人女子会。(と言ってもアラサーです)キラキラした女子ばかりでしたが、中小企業の事務職をしていたり、派遣さんだったり。
自分たちの家の話題になった時、中心になったのが場所と金額でした。驚いたことに彼女たちの家賃は私と友人以外、全員10万円以上でした。
総合職の私と友人は、8万円台で、一番高い子は新宿御苑で13万円でした。もともとお金持ちなのかもしれませんが、もし事務職や派遣で、その金額を払えるとしたら…他にバイトをしているか、家賃のためによっぽど切り詰めた生活をしているのかな…と想像が働いてしまいました。邪推です…。
でも話を聞いていくうちに、わかりました。彼女たちはブランドのバッグを持つように、住んでいる場所やマンションのランク(タワーマンションなのか、アパートなのか)にこだわっているのだと。
8.7万円で、港区に住んでてごめんなさいって思いました(笑)。
また、同僚の契約社員の女の子は、吉祥寺で10万円のマンションに住んでいますが、手取り収入は…。額面30万円で10万円のマンションを選んでしまったため、41%が家賃という地獄にはまってしまっています。私なら今すぐ引越します。
家賃を下げれば固定費が下がる。投資を種銭を最大限にするために
昔私が家賃にこだわっていたのは、違うものにお金を使っていたからです。ちょっと古いですが、ドラマ『やまとなでしこ』の松嶋菜々子のように、ボロ家に住んでも自分が好きなファッションに身を包むのが幸せだと思っていました。
家賃を下げると貯蓄スピードが上がる理由
家賃は毎月発生する固定費だから
毎月流動する費用に比べ、固定費は一度削減すると自動的に毎月節約ができます。1ヶ月1万円の節約を作り出せば、1年で12万円、5年で60万円が節約できるのです。
家賃は大抵ほかの支出よりも大きな金額だから
食費や交際費など、小さな金額を節約するよりも、大きな金額の方が背雨役効果が高いです。安い卵を買ったり、スーパーのチラシを見比べて数十円安い店を探すよりも、家賃を5000円値切る方が効果覿面です。
掘り出し物の賃貸は意外と見つかるから
定価があるわけではない賃貸物件は、条件が合えば割引も可能です。というか、相手の言い値で借りちゃうのは大問題です。貸主も値切られることも想定して5-10%は高めに値付けしています。(ワンルームマンションオーナーの友人談)
私のすみかの条件は…
私の賃貸している部屋はちょっとだけ特殊です。でも普通に不動産屋に言って、自分の条件を伝えて見つけた部屋です。私が伝えた条件はこちら。
- 渋谷に自転車通勤可能
- 風呂トイレ別
- 築20年以内
- 収納多め
- 駐輪所あり
- 家賃8万円以内
不動産屋さんも頭を抱えていました(笑)。ちなみに家賃は、+5000〜10000円されることは想定内で安めに伝えていました。希望金額の20%オフくらいを伝えるのがベストだと思います。
でも探したら見つかるものです。家賃以外は全て希望通りの物件を見つけてくれました。しかし、ほかのひとならいやがる(かもしれない)条件もいくつかありました。
- 電車の駅が徒歩15分以上(バスは徒歩1分)
- 大家さんが2階に住んでいる(うるさくできない)
- 引越しの半年前に目の前に高層マンション(10階建)ができた
- ベランダなし
私はどれもも問題なかったので、家賃交渉して(2000円まけてもらった 笑)即入居しました。
幸いにも築10年でキレイな戸建、しかも都心で自転車でいろんなところにアクセスできる場所に格安で住むことができたので、しばらくは引越しの予定はありません。
もっと家賃(固定費)を下げたいが…
最近、家での時間が増えてきて、もうちょっとだけ広い家に住みたいな〜という欲が生まれてきているのは事実です。また、固定費が下がれば、毎月の貯蓄も増えるので、通勤30分なら、引越しもありです。
- 家賃6万円以内
- 通勤30分以内
- 1LDK
- ペット可
- テラス付き(お酒が飲めるようになったので♡)
更新のたびに探しましたがなかなかないのと、友人たちから今の好物件を手放すのは勿体無いという意見をもらい、ステイしているところです。確かに電車に乗らずに毎日通勤できるのはストレスフリーで家賃が2.7万円プラスになったとしても、トレードオフし難いのです。
また、郊外でも6万円で1LDKはちょっとハードルが高く、治安が心配。そのトレードオフは今の所まだ考えていません。外ジョギングができなくなって、ジムに行くのもお金がかかりますし。
まとめ
浪費家だった昔の私ですが、家賃に関してはケチだったため(笑)、浪費グセが治った今、引っ越さずに貯まる家計体質ができあがりました。それだけはケチってくれて本当に感謝してます。よくやった、昔の私!!!とにかく固定費は、できるだけミニマムにして、日々配当金の種銭をふやしていきいます。