投資を始めるにあたって、ウォーレン・バフェット関連の本を何冊か読みました。様々な投資家に影響を与え、今なお世界経済に影響を与える伝説の投資家。大成功を収め今も世界の中心にいるバフェットのことを知りたいと思ったんです。バフェット関連の本は数多く出版され、様々な角度からバフェットのことを知ることができます。中でもおすすめの本をピックアップしました。
ウォーレン・バフェットとは
1930年、アメリカ生まれのバフェットは、幼少期から類い稀なる商才を発揮。5歳で自宅位前にガムを売るスタンドを設置します。様々なガムを購入して、違う味を組み合わせて、味をミックスしたセットを少し高めの値段で販売したのです。
11歳の時には、姉と一緒に株式を購入し投資家デビューを飾ります。ちなみに私は11歳の頃、貯金に明け暮れていました(笑)。
その後、ビジネススクールを卒業して、父の経営する証券会社で働いた後、1954年からバリュー投資の父と呼ばれるベンジャミン・グレアムのもとで働き始めます。ここでグレアム投資のイロハを学んだ後、グレアムの引退をきっかけに地元にもどり投資会社を設立。
億万長者への道を突き進み30代でミリオネアに、88歳となる現在の資産は、821億ドル(2019年3月現在)。日本円にすると9兆円を超え、世界第3位(2019年3月フォーブス調べ)です!国家予算並み。
本を読んで、バフェットについて深く知る
バフェットに関連した著書は、数多く出版されています。投資手法に限らず、その人生観に迫った本までも発売され、日本でも翻訳版が出版されています。中でも私が読んでみて、おすすめのバフェット本をご紹介します。
バフェット入門!先ずは漫画でどんな人か知る
投資の神様・バフェットって一体どんな人?という初心者は、まず『マンガ ウォーレン・バフェット―世界一おもしろい投資家の、世界一儲かる成功のルール』。投資というと硬いイメージですが、本書は漫画なのでさらりと読めちゃいます。わかりやすく簡潔にまとまっていて、バフェットの人生そして投資に対する姿勢や思想がよくわかります。わかりやすい言葉と漫画のイラストで投資に対するバフェットの基本的な姿勢が描かれていて、全体像をつかみやすいです。
『マンガ ウォーレン・バフェット―世界一おもしろい投資家の、世界一儲かる成功のルール』
作者:森生文乃
出版社:講談社
出版日:2007年2月21日
バフェットの本から学ぶ人生観
自伝を書かないと公言してきたバフェットが唯一信頼したライターに執筆を許した書著『スノーボール(改訂新版) ウォーレン・バフェット伝』。インタビュー社数は250名を超え、5年以上の歳月をかけて執筆された本書。投資法はもちろんですが、スポットライトが当たっているのはバフェットの人生。投資に心奪われるようになった理由や、自分の好きなことを見つけて早いうちからそれに没頭することの大切さなど、人生においてバフェットが大切にしてきたことが記されています。人間としてのバフェットの魅力に引き込まれます。
『スノーボール(改訂新版)〔上〕〔中〕〔下〕 ウォーレン・バフェット伝』
作者:アリス・シュローダー (著)、伏見 威蕃 (翻訳)
出版社:日本経済新聞出版社
出版日:2014年6月3日
バフェットの投資法を学ぶ
バフェットの投資方法は、割安なバリュー株投資。優良な企業への長期投資が基本です。『億万長者を目指すバフェットの銘柄選択術』には、そんな長期投資に最適な銘柄選びの方法が細かく書かれています。また、バフェットにとっての優良企業や、絶好の買い場など、実際に使えるノウハウがぎっしりと詰まっています。最初から最後まで読めば、バフェットの投資手法の全容をやっと把握できた気がします。
『億万長者を目指すバフェットの銘柄選択術』
作者:メアリー・バフェット(著)、デビッド・クラーク(著)、井手 正介(翻訳),
出版社:日本経済新聞出版社
出版日:2002年5月20日
貴重なバフェットからの言葉
『バフェットからの手紙 第4版』は、バフェットから直接言葉がもらえる唯一の本です。バフェットの会社“バークシャー”の株主たちに向けた本人の言葉をライターがまとめたものです。ただし内容は少し難解で、会計学や経営学への知識が不可欠。正直、今の私にはすべて理解できたとは思えません。でもコレから数年後、もう一度読み返したいなと思える本でした。ビル・ゲイツ、孫正義も愛読するというバフェットの本書。正直まだ内容がすべて理解できたわけではありません。理解できるようになれば、私の投資家レベルも格段にアップしているはず…と信じています!
『バフェットからの手紙 第4版』
作者:ローレンス・A・カニンガム (著)
出版社:パンローリング株式会社
出版日:2016年8月5日
バフェットの頭の中を覗き見。バフェットおすすめの本
1日で500ページの量を読み、1日の80%を読書に費やすというバフェット。様々な知識を身につける自分で考える力を養うことが投資家にとって重要と考えています。読書量が半端じゃないバフェットがおすすめしている本は、成功者の思想を身につけるためにも、必読です!
バフェットの投資の礎を築いた本
バフェットは19歳の時に『賢明なる投資家 - 割安株の見つけ方とバリュー投資を成功させる方法』を読み、感銘を受けました。のちにこの本の著者であるグレアムの会社に入るほど。この本は、投資における成功がどんなフレームワークから成り立っているのか、どんな能力が必要なのかを教えてくれます。この本との出会いをバフェット自身が「私の人生の中で最も幸運な瞬間だった」と語っています。
『賢明なる投資家 - 割安株の見つけ方とバリュー投資を成功させる方法』
作者:ベンジャミン グレアム (著)、土光 篤洋 (著)
出版社:パンローリング株式会社
出版日:2000年9月
ドラマティックな投資の世界を覗き見
バブル崩壊後の東京に駐在していたガイトナー。そして、彼が米国財務長官である時、リーマンショックが起こりました。アメリカ最大の金融危機で、ガイトナーが一体どう考え、どんな行動をし、どんなマネジメントをしたのか。国の危機、世界の危機に一体どうすべきなのか。
『ガイトナー回顧録 ―金融危機の真相』
作者:ティモシー・F・ガイトナー(著), 伏見 威蕃(翻訳)
出版社:日本経済新聞出版社
出版日:2015年8月22日
バフェットがビル・ゲイツに渡した最高の本
IT王のビル・ゲイツにバフェットが渡した『人と企業はどこで間違えるのか?—成功と失敗の本質を探る「10の物語」』は、20年間読み継がれる最高のビジネス書として、世界中で愛されています。世界で1、2を争う2人の大富豪が愛読する本書は、タイム誌やニューヨーカー誌で執筆。単なるビジネス書ではなく、魅力あふれる人物やストーリーで物語に引き込まれます。本書では人材がビジネスにおいてどれほど重要であるかを解いており、ビル・ゲイツの経営の礎になったといっても過言ではありません。
『人と企業はどこで間違えるのか?—成功と失敗の本質を探る「10の物語」』
作者:ジョン・ブルックス (著)、須川 綾子(著)
出版社:ダイヤモンド社
出版日:2014年12月19日
まとめ:成功者から学び自分の投資方針に役立てよう
投資家として大成功を収め、今も第一線で活躍するバフェット。彼に関する本はどれも投資をする上で、参考になるはず。そして、投資手法だけでなく、人生の教訓になり得る金言も眠っているでしょう。私はすべて図書館で読みました。ただでこんなに素晴らしい知識が手に入るなんて。日本はんて素晴らしい国なんだろう!