そこそこの転職経歴を持つhigeです。正社員だけで3社。業務委託やフリーランスも含めると、この十数年で5社を渡り歩きました。私の場合、転職は雑誌の休刊で「止むに止まれず」な状況が多く、在職中に転職活動を…ということはほとんどありませんでした。それらを繰り返しているうちに、自然と「居心地のいい会社」の条件がわかってきました。
会社に何を求める?

22歳で社会人になって13年が経ちました。世間的にはやっと「中堅」の枠に入ってくる頃。会社に対して以前よりも俯瞰で見れるようになり、変わったことがあります。
それは…
私は会社に何を求めているのか?
ということ。
それは、個人によってあまりにも違います。「え?給料が高い方がいいに決まってるじゃん」「いやいや、安くてもやりがいのある仕事だよ」「そんなことよりストレスない環境の方が大事」と、三者三様なのです。
この考えを固めておくことは、転職の時に最も大切です。賃貸物件と同じように、だいたい家賃が安いところは築年古くて風呂トイレが一緒。しかし稀に、掘り出し物物件もある…といった具合。どの条件を最も自分の高い優先順位におくのか…が満足度の高い転職を実行する決め手です。
人間関係(良好⇄ドライ)

人間関係は、ストレスに直結します。
私が若手の頃、人間関係は最下位のプライオリティでした。
「職場に遊びにいってるわけじゃないから、仲良しじゃなくて結構」
って思ってたんです。
しかし、ギスギスした職場環境や周りが全員ライバル!みたいな環境だと、無駄なストレスが多く発生します。すると、仕事効率も下がります。まれに、そういう環境の方がサバイバル能力が高まってやる気が出るという人もいますが、私は違います。チームメイトと成功を喜び合ったり、お互いが苦手なところを助け合い、得意なところを活用する方が私の仕事スタイルにあっています。
給与(高い⇄低い)

もちろん高い方がいいに決まっています。しかし、給与が高いと、仕事が激務ということがほとんど。自分の時間や健康を阻害してまで欲しい給料なのか…ということを考える必要があります。
仕事内容(やりがいがある⇄誰でもできる)

やりがいがあり誰もが憧れる仕事は給与が低いか、専門性が高い可能性があります。逆にルーティンワークは、やりがいこそありませんが、単純作業で頭を使わずに定時に仕事を終えられるというメリットが発生しやすいです。
新卒の時に憧れていたのはやりがいのある仕事でしたが、変えがきかないからこそ、時間を拘束されてハードワークになりがち。誰かに代替できる仕事の場合は、休みが自由に取りやすいのでプライベートな時間を優先しやすいです。
福利厚生・働きやすさ(良い⇄悪い)

若い時には、まったく気にしたことがなかったですが、今となっては、福利厚生はいいに越したことはありません。悪すぎる場合、会社員として働くことをやめた方がいい場合もあります。
例えば…
- 無料で食事ができる社食がある
- 社員向けの低金利ローンがある
- 格安の社宅がある
- 長期休暇制度がある
- 産休育休の取りやすさ
などです。これらを金額換算すると、意外と給料が多少悪くても、福利厚生がよいほうがお得ということもあります。なんたって、福利厚生は無税ですから。
転職経験からわかったこと

私が今働いている環境は、
- 人間関係:良好
- 給与:平均
- 仕事内容:自分次第
- 福利厚生:やや良い
です。仕事内容は、自分が望めばスペシャリストも目指せますし、ルーティンワークも選べます。これ、意外と最高だと思います。
自分のライフステージによって働きやすい環境は違う
20代の頃は、とにかくスペシャリストになりたかったので、がむしゃらに働きました。そのおかげで、今でも副業には困りませんし、同じ感覚を持つ友人に恵まれました。短期間ですが、フリーランスとして仕事をしてもお金に困らないだけの収入を得ることもできました。
30代で、今の会社に入った当初は、正直働き方に物足りなさを感じました。圧倒的に仕事に取り組む時間も少なかったし、量も少なかったから。でもそのおかげで「あれ?このまま、24時間仕事し続けてよかったんだっけ?」と気が付いて、投資をしたりプライベートな時間を楽しむようになりました。
40代以降はどうなるかまだわかりません。でも、ライフステージによって働き方は変わってくるし、その時々にあった環境を見つけられたら幸せに仕事と向き合えるのではないかと思います。
自分にとって働きやすい環境を見つけるには?
先にも述べた4つの項目で、優先順位をつけて、転職活動の時にはしっかりと担当者にヒアリングすることです。
ただ、直接は聞きにくいと思うので、転職はエージェント経由で行うのが定石です。その会社に過去転職した人に聞いたり、採用担当者と交渉してくれます。でもそれよりももっといい方法があります…。
私が今の仕事を見つけた方法

私が今の最高の職場を見つけた方法は、知人の紹介です。私の一押しはこれ。知人といっても、前職での同僚です。先に転職した知人から「私の会社に転職しない?」と紹介してもらったのです。前職でも仲良くしていた人だったので、転職先の様子やメリットとデメリットをしっかりと理解した上で、私は転職できました。
信頼できる知人からの紹介で転職するのが一番おすすめですが、そのためには
- 自分のスペシャリティを磨く
- 同僚たちからの信頼を集める
- 特定分野で実績を作る
この3つは欠かせません。いい仕事、紹介してもらえませんから(笑)。また、上記の3つはフリーランスとして仕事をするためにも欠かすことができない要素だと思います。
まとめ
転職は人生の一大事です。多くの人が会社員として働く日本で、より良い条件で転職して、満足度の高い人生を送るため。転職は慎重かつ大胆に!より良い転職を!!