短期売買は苦手ですが、四季報を見ていると個別株を取引してみたい欲がむくむくと生まれてきました。そこで20万円の枠をとって、スイングトレードに挑戦してみることにしました。
スイングトレードとは
スイングトレードは、2〜3日から数ヶ月の短期間で売買する取引のこと。
- デイトレード:当日
- スイングトレード:数日〜数ヶ月
- 中長期投資:数年〜数十年
と分かれています。株取引の世界では、短期の部類に入ります。
スイングトレードの基本
スイングトレードの基本は、安く買って、高く売ること。調べてみると、だいたいこんな感じで、下がっている株に目をつけて、下がっているところで「買い」株価が上がったタイミングで、やや下がり始めたタイミングで「売る」のが基本です。
しかし、実際購入してみようと思うと、今下がりきっているのか、もっと下がるのではないか、もしかしたらしばらく上がらないのではないか…と不安になります。初心者は特に。
しかし、デイトレードほど株価に神経質にならずにすむスイングトレードなら、そこから数日下がってしまう局面でも問題なし。やや広い心で株価の推移を見守ることができます。
スイングトレードのメリット
スイングトレードは会社員でもできる株取引です。デイトレードほどのスピード感はないですが、タイミングを読むことで、売買益を手に入れることができます。
拘束時間が短い
毎日株価をチェックする必要はありません。しかし、企業のニュースや決算にはアンテナを張っておく必要があります。希望の売値の指値を入れておけばいいのですが、ニュースの後は株価が下がったり上がったり変動が大きいためです。
しかしデイトレードほど、チャートをみている必要がないので、会社員でもスイングトレードなら可能です。
短期間で利益が出る
中長期投資では、日本株半年に1度。配当金や優待をもらうのですが、それ以外にやることは特にありません。
スイングトレードは、運が良ければ数日で売買益をあげることができます。ただし、逆の可能性もあります。下げ止まると思った株が、どんどん下がり続け上がらない場合は、損切りして損益を出す可能性もあるのです。
チャート分析はマストではない
デイトレードではチャート分析が必須です。でもスイングトレードなら、細かいチャート分析は不要。上記のチャートを見て、下げ相場か上げ相場かを見極めるだけでOKです。
スイングトレードのデメリット
株取引の期間が短ければ短いほど、個人投資家としての資質が問われ、損益を出しやすくなります。
塩漬けリスク
下げ止まらず、株価が急降下した場合、塩漬けリスクが考えられます。損切りしようにもできない状況になる可能性も。投資は余剰資金でやるのが基本。損しない株を選ぶことも大事ですが、株価の未来は誰にもわかりません。塩漬け覚悟or損切りする撤退タイミングを決めておくことが重要です。
大きく儲かるわけではない
株価上昇からやや下げたタイミングで売るため、その後の株価上昇の恩恵は受けられません。株価が上がったということはいい材料や将来性がある株だという可能性も。この面では、中長期投資が一番恩恵を受けやすいです。
企業ニュースにアンテナをはらないといけない
気になる銘柄のニュースには、アンテナを張って売買タイミングを伺わなければなりません。経済ニュースを見たり、決算情報を調べたり。面倒臭がりな方には向いてないかもしれません。
私がスイングトレードをやってみた理由
フルタイム勤務の会社員である以上、1日最低でも7.5時間拘束。8時間寝て、ブログ書いてウォーキングして、1日があっという間に終わります。チャートに張り付いていられるわけではありません。
でも投資の勉強をしているうちに、少し売買してみたくなりました。
デイトレードは無理。中長期投資はコツコツ増えている。では、その中間のスイングトレードにチャレンジしてみようと思ったのです。
しかし、スイングトレードでも数日で売買するパターンと、数ヶ月寝かせて奥パターンがあり、私の場合は数ヶ月で5%くらいのゆるふわ感でスイングしてみようと思いました。
ゆるふわスイングトレード
- 売買期間:1年以内
- 投資金額:20万円
- 利益目標:5%
なんかしっくりきます。
ZOZOでゆるふわスイングトレードやってみた
7月11日購入
一時は4500円を超えていたZOZOですが、前回の決算で減収を発表し、ZOZOsuitも振るわず、パートナー企業からも見捨てられて、散々な株価だったZOZO。
でもZOZOのビジネスモデルって、ある意味ファッション産業の中では、変えがたい存在なのです。ファッション通販をカタログからweb、そしてスマホにシフトしていった立役者であり、20代30代のファッション好きなら必ずZOZOを使ったことがあるはず。
1800円代にまでなったZOZOの次決算、結構いい材料が出るんじゃないかな〜という期待を込めてポチってみました。
7月30日決算発表
それから20日間、ほったらかし。チャートを見るとさらに下がっています。
むむむ。
損切りしたい欲求を押しのけて、チャートをなるべく見ないように(笑)。
そして、決算発表は前年同期比6.2%増。
ZOZOSUITの配布廃止がきいてます。いい感じ。
7月31日売却
決算の翌日、9時にスマホをチェック。
チャートが綺麗に上がりました。
右肩上がり、気持ちいい。そして目標の5%を達成したので、ここで売りを決定。指値を入れて、ゆるふわスイングトレードは完了です。
20日間のスイングトレードの損益は+12,237円(6.3%増)でした。
まとめ:スイングトレードはルールを厳守するべし。鉄壁の心が必要!
ゆっくり焦らず、でも資産は増やしたい。会社員でもできるゆるふわスイングトレードでもっとも恐るべきは塩漬けです。私の場合は、中長期でも保有したいと思える要素がある銘柄を選んだのですが、幸いにも20日間でちょっとだけ利益を出すことができました。
ゆるふわスイングトレードで気をつけること
- 銘柄選び(長期保有に耐えられるか)
- 売りの基準(私の場合は5%増)
大きくはこの2点だと思います。
今回は、ルールに忠実にやってみて、幸いにもうまくいきました。投資の世界は失敗しても諦めず自分のルールを見出して、ひたすらそのルールに忠実であることが勝ちパターンかと思います。今後も気になる銘柄があったら、今回のようなトレードを試してみることにしました。