ESG投資は、環境・社会・企業統治に配慮している企業を選別して行なう投資のこと。21世紀の投資において、この考えを知っておくことは大変重要です。なぜJTは株価が下がり続けているのか。これからどんな企業が投資家達に評価されるのか、が見えてきます。
ESG投資とは
ESG投資とは、環境(environment)・社会(social)・企業統治(governance)に配慮している企業を選別して行なう投資のこと。ここ10年の間、世界ではESG投資が進められてきました。
ESG投資に取り組む際の指針としてSDGsという考え方があります。ここには「地球上の誰一人として取り残さない」と記されおり、貧困をなくす・環境を守るなど具体的な指針が示されています。
投資家がESG投資をする理由
世界の投資家達はESG投資にシフトしています。ESG投資は日本では社会貢献のような意味合いで捉えられることもありますが、本来的な意味ではありません。
SDGsが掲げる指針はこちら
貧困をなくそう
飢餓をゼロに
全ての人に健康と福祉を
質の高い教育をみんなに
ジェンダー平等を実現しよう
安全な水とトイレを世界中に
エネルギーをみんなに そしてクリーンに
働きがいも経済成長も
産業と技術革新の基盤をつくろう
人や国の不平等をなくそう
住み続けられるまちづくりを
作る責任使う責任
気候変動に具体的な対策を
海の豊かさを守ろう
陸の豊かさも守ろう
平和と公正を全ての人に
パートナーシップで目標を達成しよう
ESG投資が利益をもたらすと考えて、世界的な大手運用会社のゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント、ブラックロック、バンガードなどが投資を進めているのです。これは日本の公的年金基金も同じです。
中期的なリスクが低い
ESG投資では、環境に配慮した企業運営が掲げられています。一見、社会貢献的な内容ですが、実は違います。
例えば、最近話題になったプラスチックストロー廃止の動き。いち早くトレンドをキャッチすることで、リスクを回避することができます。スーパーのレジ袋も同じこと。
事業を長期的に続けていくための配慮がなければ、ビジネスを続けられなくなる可能性があるのです。そのリスクをいち早く見つけ出し、適切にシフトできている企業がEGS投資先といえます。
長期的な成長が見込める
日本人にとっては意外かもしれませんが、環境や人に配慮した企業は最終的に大きな利益を得られると考えられています。
中期的なリスクへの対応ができている企業は、長い目で成長できる企業として捉えられているのです。SDGsを守り、人や環境に配慮した企業運営をしていることが最終的には企業の生産性にも影響を与えます。
21世紀は、社会的責任を果たす企業こそが利益を上げられる世界にシフトしているのです。
「誰かを傷つけ、子どもや孫の世代にツケを回すような企業活動は長続きしない」
という、明快な答えに基づいたESG投資は、今後も推進されます。この変化についていけていない企業は中長期的に淘汰されてしまうと考えて、投資先として適切ではないと考えられています。
日本では、まだこの考え方が定着しているとは言いにくく、世界的な競争力が弱まっていくことは避けられません。個人的には日本株の保有率は下げて、欧米の企業への投資を進めていくべきだと思います。
まとめ:自分の投資指針のひとつにしよう
ESG投資を理解していないと「なぜこのタイミングでこの企業の株価が下がったのか」というのがわからなくなることがあります。
また、ESG投資だけを行う必要はありませんが、現状で儲かっている会社ばかりに投資していると、将来的にリスクが高まってしまいます。長期投資家は、世間の時流に倣ってポートフォリオの一定割合はESG投資にそった企業にしておく必要があるでしょう。
大切なことは、ESG投資の基準やなぜ世界の投資家達がESG投資を重要視しているのかを理解しておくこと。そうすれば保有株のリスクにいち早く対応することができるでしょう。
私もJTを保有していて、買い増し予定なので、ESG投資の今後を注視していきたいと思います。