生産する娯楽と消費する娯楽。資本主義ラットレースから脱出するために必要なこと

生産する娯楽と消費する娯楽。資本主義ラットレースから脱出するために必要なこと

お金EXPO2019で印象的だったセミナーはいくつかありますが、北野唯我さん(『天才を殺す凡人』『転職の思考法』著者)の働き方に関する考え方が面白かったので『転職の思考法』を読んでみました。そこにはブログや副業を始めるうえで役立つエッセンスがたっぷり詰まっていたのでシェアします。

北野唯我さんってどんな人?

就活サイトのワンキャリア執行役員を務める北野唯我さん。お金のEXPO2019で講演を聞くまで、存じ上げなかったのですが、セミナーでのお話がすごく興味深かったので、著書を読みました。

兵庫県出身。新卒で博報堂の経営企画局・経理財務局で中期経営計画の策定、MA、組織改編、子会社の統廃合業務を担当し、米国留学。帰国後、ボストンコンサルティンググループに転職し、2016年ワンキャリアに参画、最高戦略責任者 経営企画執行役員。2019年1月から子会社の代表取締役、オープンワークの戦略ディレクターも兼務。30歳のデビュー作『転職の思考法』(ダイヤモンド社)が15万部、『天才を殺す凡人』(日本経済新聞出版社)が10万部。最新作に同時発売の『分断を生むエジソン』(講談社)、『オープネス ー職場の空気が結果を決めるー』(ダイヤモンド社)がある。1987年生。

ブログより転載

会社経営に携わる一方で執筆活動もされていて、セミナーでも言葉選びが秀逸だな〜と感じました。北野さんの働き方や転職、副業についての考え方で私が最も面白く感じた言葉が

自分の中にある生産する娯楽を育てる

ということです。副業の入り口がお金だと続かないと感じていたので、この言葉がものすごく私の中にしっくりきたのです。

消費する娯楽と生産する娯楽

ベッドでパソコンを見る女性

まずは初めに”娯楽”とはなんなのでしょうか。

娯楽=人間の心を仕事から解放して楽しませ慰めるもの

と辞書にはあります。そう、娯楽は”楽しみ”。自分を楽しませるもの。では私にとって娯楽とはなんなのでしょうか。

消費する娯楽

  • 美味しいご飯を食べること
  • 興味深い本を読むこと
  • 映画やアニメを見ること
  • 運動すること
  • 買い物
  • エステ・マッサージ

これらを全て並べて見るとわかること。すべて消費なのです。一般的に娯楽=消費なのです。

友人は、大好きな韓流スターを追いかけて日本全国&韓国を飛び回ることが楽しみ。グッズが販売されれば、全て買い、ファンミーティングがあれば参加。本人も自覚していますが、年に100万円以上の消費をしています。わかりやすい消費する娯楽で、私の同僚の大半がこれに時間とお金を費やしています。もちろん楽しそうなので無問題です。

では、生産する娯楽とは、一体どんなものなのでしょう。

生産する娯楽

  • 得意なことで利益を得る
  • 学んだこと・体験したことをブログで書いて収益化

例えば本を読んで、自分の感想を書くこと。それ自体は消費する娯楽です。でも、そこから自分が学んだことを誰かの役に立つ形でアウトプットして、収益化すればそれは生産する娯楽になります。

大切なことは、自分が好きなことをしっかりと収益化に結びつけること。好きを楽しんで終わりでは、娯楽を消費し続けることしかできません。

生産する娯楽が持つメリット

スマホを持つ女性

娯楽は消費するのが普通です。でも生産的な娯楽を持つことができれば、大きなメリットを得ることができます。

『21世紀の資本』の著者で経済学者のトマ=ピケティは、資本主義で勝つためには2つの方法しかないと言っています。

  1. 労働者階級から資本家階級になること
  2. 労働を”生産的な娯楽”にする

1については、資本が必要です。2については、インターネットが普及した現代では少ない初期投資で始めることができます。

好きなことで稼げる

資産計画

自分が好きなことや得意なことを収益化することができます。苦手な分野の仕事をするのは、苦痛で生産性も上がらないでしょう。でも自分の得意分野、好きなことなら、効率よく仕事に取り組めるはずです。ストレスフリーな生活が待っているでしょう。

資本主義ラットレースから脱出

湖を眺める女性

消費する娯楽に没頭している間は、資本主義のゲームで勝つことは不可能です。永久に、労働→消費→労働→消費…このスパンから抜け出すことはできません。また、10倍のお金を払って何かを得たとしても、10倍の資本を受け取るわけではないため、人生の満足度もお金に比例して上がりません。

生産する娯楽を手に入れると、積み重ねていくうちに、どこかのタイミングで複利が発生して、収益化に繋がります。そうすれば、自分が労働に投じる時間が少なくとも、必要なお金を手に入れることができるようになるのです。

有名YOUTUBERたちがそのいい例です。ヒカキンは数年間無収入でしたが、毎日数本の動画をアップし続けてブレイクしました。今では毎日更新しなくてもストックコンテンツから収益が発生しています。

人生をポジティブに考えられる

ビーチに立つ3人の女性

ある研究で、3つの得意分野を持つ人は、人生を前向きに捉えやすいということがわかっています。

3つの得意分野を持つ人がいれば、本業で何かしらの失業リスクがあっても、他の2つの柱があるので、「なんとかなるさ」と思いやすいのです。

自分の中で仕事以外にもスペシャリティを育て、好きなことを副業にすることで、本業にもいい効果が生まれて、人生が上手くいきやすいのも大きなメリット。

まとめ:自分の中にある生産する娯楽を育てよう

たったの1円でもいいから自分の中に「生産する娯楽」を見つけて育てることが、重要だと北野さんは言っていました。私自身もブログで毎日1円でも自分で稼ぐことができるようになってから、ブログを書くことが楽しくてまさに生産的な娯楽として、趣味化しています。

ブログを始めたから分かった知識を社内でも活用できているのも本業との相乗効果。今後も楽しく

  • 本業
  • 投資
  • ブログ

の3つのタネを育てていこうと決意したのでした。

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