10年配当株で資産を増やす方法。3つのメリットは会社員投資家向き

10年配当株で資産を増やす方法。3つのメリットは会社員投資家向き

投資はギャンブルと思われていたのは昔のこと。日本でも株主還元が進み、株主には企業の利益が還元されて、インカムゲインが増えています。インカムゲインの中でも配当金は、投資家の定期収入が見込める分野。貯金につく利子の感覚ではないでしょうか。

そんな配当金投資をする人が増えていますが、資産を増やす際には配当を続けている安定企業に投資する必要があります。

10年配当株とは

右肩上がりのグラフ

配当株は、株価の下落に強く、安定して資産が増やせると人気が高まっています。減配せず、毎年きちんと配当金を支払い続けられる企業は、投資家の資産形成に欠かせない存在。個人投資家は、大切な資産形成パートナー企業を選ぶ必要があります。

▼そもそも配当金とは?

10年配当株のメリット

笑顔の少女

投資家にとって恐れるのが減配と無配です。配当金をもらうために投資しているのに、もらえる配当金が減ったりなくなれば、投資の意味がなくなりますし、配当金を頼りに生活している人にとっては死活問題です。

減配や無敗銘柄を避けるためには、過去の配当実績を見るのが一番!

  • 減配していないか
  • 毎年きちんと配当を出しているか

この2点は必ずチェックすべきです。10年間、きちんと配当金を出している会社には、配当金投資家にとって大きなメリットがあります。

市場平均よりも下落率が低い

10年減配していない銘柄とTOPIXを比較すると、10年配当株の方が

年平均4%ほど下落率が低い

という結果でした。減配をしない銘柄のほうが、相場の下落時に売られにくく、株価が下がりにくいのです。

含み損を配当金でカバーできる

景気によって、株価の下落が避けられない局面もあります。そんなときにも、配当金が受け取れるので、

長期保有で含み損をカバーできる

というメリットもあります。

時には損切りも大切と言いますが、相場や株価の未来は誰にもわかりません。しかし過去は誰でも知ることができます。減配しない配当銘柄から、過去の実績から無配の可能性は低いと考え、安心してホールドすることができるでしょう。

持ってるだけでOK!

会社員投資家にとって、平日の日中頻繁に売買するのは不可能。本業に支障をきたしてしまいます。

でも配当銘柄は、買った後はホールドするのみ。時間も手数料も取られません。これこそインカムゲインの醍醐味。

買った後は、その銘柄を信じて待つのみ。

手間もかからず、保有中は配当金の受け取りを楽しみに待っていればいいのです。

10年配当株で資産を増やす方法

ジーンズのポケットにお金

10年配当株も何も考えずに買うだけだとNG!しっかりと自分の方針を立てて、投資計画に組み込むことが重要です。

焦って買わずに、割安時を狙う

せっかくの配当株も、株価が高い時に手に入れては利回りが下がってしまいます。相場全体が下がった時や業績がいいのに割安に放置されている銘柄を探しましょう。

目安は、配当利回り4%以上。

もちっぱなしで手放さない

株価が多少下落しただけで慌てて売ってはいけません。

含み損を怖がっていては、配当金投資はできません。長くホールドしている間に、不祥事や景気悪化など、株価が下落するタイミングもあるかもしれません。そんなときは、きちんと業績を確認します。買った時と経営方針や業績、市場の需要が変わっていて、今後に期待できない場合は早々に手放すのもありですが、条件が変わっていないのであれば、配当金をもらいながら淡々と保有しましょう。

大型と小型を分散投資する

時価総額が5000万円以上の大型株とそれ以下の小型株。

大型株は、大幅な業績拡大がない代わりに安定しています。

小型株は、株価の大躍進が望める代わりのその逆も然り。

一長一短ですので、バランスよく保有することが重要です。また、10年間安定して配当をもらい続けたいなら、小型株は慎重に吟味する必要あり。企業分析が十分にできないなら大型株一択にするのもありです。

資産がどんどん増える10年配当株

草原に佇む女性

資産を守りながら資産をコツコツと増やしてくれる10年配当株。私も2020年は、これらの配当株をコツコツと買い増す予定です。

配当株は、自分の代わりに働いて、私にお金を運んでくれる小人さんのような存在。たくさんの小人さんを味方につけて、労働以外のキャッシュフローを構築したいものです。

NTTドコモ(9437) 利回り3.94%

株価:3,049円

配当:120円

配当利回り:3.94%

減配:なし

規模:大型

内需が強く、インフラはほか企業の参入ハードルが高い分野。dポイントの株主優待も決定。今後も人気が高まりそうな銘柄です。

JT(2914) 利回り6.29%

株価:2,450円

配当:154円

配当利回り:6.29%

減配:なし

規模:大型

日本の高配当株の筆頭である日本たばこ産業。海外タバコの売り上げが60%を超えていますが、相変わらずタバコ株は不人気。12月の権利確定を前に株価を大きく引き上げましたが、確定後にまた下落して2400円代にカムバック。

配当も魅力ですが、優待ももらえてお得ではあります。

オリックス(8591) 利回り4.19%

株価:1,815円

配当:76円

配当利回り:4.19%

減配:なし

規模:大型

リースを起点に多角的な事業展開。それゆえ、リーマンショック時は株価が大幅下落したのですが、その失敗を活かし、現在は株主優待を拡充して個人投資家比率を格段に増やしており、次の〇〇ショックでは二の舞にならないようにしている様子。

カタログギフトの株主優待が個人投資家に大人気。長期保有で内容も豪華になるので、個人投資家のホールド力は格段に高い。

双日(2768) 利回り4.82%

株価:353円

配当:17円

配当利回り:4.82%

減配:なし

規模:中型

資源価格の上昇で大幅に利益を出したが、非資源分野の鉄道・航空が着実増で収益拡大を進めています。1単元3.5万円で利回りも高水準なので少額投資家に嬉しい銘柄。

夢真ホールディングス(2362) 利回り3.9%

株価:897

配当:35円

配当利回り:3.9%

減配:なし

規模:小型

半年で100円ほど値上がりした夢真ホールディングス。建設技術者の派遣が主力で、オリンピックやリニア工事などで業績は堅調です。

2018年から株主優待を設置。300株以上で3000ポイント(1ポイント=1円)のwebカタログギフトがもらえ、人気に!

まとめ:配当株選びは慎重に!

木の上の笑顔の少女

東証一部の一社当たりの配当額は、2010年に40億円だったのに対して、2019年には83億円にまで増加しています。それだけ日本の上場企業の配当額がどんどん増えているということ。それでも業績悪化で減配や無敗に転落する企業があることも事実です。

できればそんな企業とはおつきあいせず、コツコツ地味に配当金を積み上げてくれる企業を見つけて投資して、長いお付き合いになることが配当金投資家にとって最良の選択ではないでしょうか。

※株価は2019年12月末現在

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