コロナショックに原油価格急落、アメリカ大統領選挙も控えて、株価の乱高下はしばらく続きそうです。株価が急落した際、インカム投資家が手に入れたいのは、安定した配当株ではないでしょうか。優待株と合わせて、急落しても配当金がしっかりもらえる株を選びたいものです。
10年減配してない安心配当株が知りたい
日経平均が一時19000円を割った2020年3月10日。前日のNYダウは過去最大の下げ幅で、まさしくコロナパニック!石油価格の大幅下落とWパンチで、大暴落でした。ここ数週間、株価はずっとこんな感じ。
今後、どうなるかなんて、経済評論家でも日銀総裁でも、アメリカ大統領でも、誰にもわかりません。でも下落の局面で、インカムゲインを狙う投資家が知っておくべきなのは、減配しない銘柄ではないでしょうか。
今手に入れたい、10年減配してない銘柄は?
未来のことは誰にもわかりませんが、過去のデータは誰でも知ることができます。過去10年、減配したことがない企業は、業績が安定していて、配当金もしっかり支払ってくれる可能性が高いと考えると、今後も安定して持ち続けられそうな気がします。
塩野義製薬(4507)
大型製品は抗HIV薬。感染症、疼痛・中枢神経領域に強みがあります。アメリカでも展開されているグローバルない製薬会社です。
自己資本比率は85%と高く安定した業績が見込めます。
【株価】5,421円
【配当利回り】1.73%
【自己資本比率】85.72%
【PER】12.44 倍
【PBR】2.45 倍
【株主優待】なし
<配当金の推移>
18.3 44円
18.9 44円
19.3 50円
19.9 50円
20.3予 50円
20.9予 50~52円
21.3予 50~53円
SCSK(9719)
ITサービスを手がけるSCSK、AI関連にも注力していて、自動車中心に製造業向け開発案件を豊富に手がけています。予想配当は130円で利回りは2.45%と高水準。他の銘柄に比べて今回のコロナショックでの下げも小幅なようです。
【株価】5,290 円
【配当利回り】2.45%
【自己資本比率】61.43%
【PER】18.74 倍
【PBR】2.73 倍
【株主優待】なし
<配当金の推移>
18.3 47.5円
18.9 50円
19.3 50円
19.9 65円
20.3予 65円
20.9予 60~65円
21.3予 60~65円
エン・ジャパン (4849)
コロナショックで株価を46.29%下降しているエン・ジャパン。大手求人サイトを運営しています。今後、求人市場が冷え込むと考えられているのか厳しい局面ではあります。ビジネスモデルは確立されているので、今後どのような展開になるのか気になるところですが自己資本比率は高く潤沢な経営が期待できます。
【株価】2,777円
【配当利回り】2.26%
【自己資本比率】69.75%
【PER】17.26 倍
【PBR】3.55 倍
【株主優待】なし
<配当金の推移>
15.3 32円
16.3 34.5円
17.3 27.6円
18.3 46.5円
19.3 62.8円
20.3予 85.5円
21.3予 98~100円
KDDI (9433)
コロナショックの急落で、ますます憧れが深まったのがKDDI様でした。私にとって王子様みたいな心強さです(笑)。KDDIは、コロナショックでの下げが他に比べてほぼなくて、無風状態。流石に3月10日は下げましたが、見てください!この美しいチャートを!!
KDDIは配当利回りも3%以上、優待もカタログギフト3000円分と総合利回り4%以上の優等生銘柄。なぜ2019年の夏に手に入れなかったのかと後悔が止まらない銘柄です。今がチャンスか、まだ待つべきか。
【株価】3,222円
【配当利回り】3.26%
【自己資本比率】57.07%
【PER】11.83 倍
【PBR】1.73 倍
【株主優待】100株で3000円相当のカタログギフト(年1回)
<配当金の推移>
18.3 45円
18.9 50円
19.3 55円
19.9 55円
20.3予 55円
20.9予 55円
21.3予 55~60円
NTTドコモ (9437)
こちらも配当王、通信系のNTTドコモです。コロナショックにも全く動じないKDDIとともに頼もしい王子様、いや王様です。携帯の国内シェアは40%で、日本最大手ですから。3000円を切り込んできてので、ちょっと欲しくなってきまいた。たとえ優待がなくても…!
【株価】2,977.5円
【配当利回り】3.69%
【自己資本比率】73.18%
【PER】16.73 倍
【PBR】1.79 倍
【株主優待】なし
<配当金の推移>
18.3 50円
18.9 55円
19.3 55円
19.9 60円
20.3予 60円
20.9予 60~65円
21.3予 60~65円
Zホールディングス (4689)
LINEやZOZOなど日本のIT革命を宣言して何かと注目を集め、株価が急騰していたZホールディングス (旧ヤフー)も減配しない安定配当株です。ただし、ここ5年は増配もなし。安値で手に入れて、増配は期待せず安定配当をもらえる銘柄です。
【株価】376円
【配当利回り】2.36%
【自己資本比率】33.68%
【PER】22.78 倍
【PBR】2.39 倍
【株主優待】なし
<配当金の推移>
15.3 8.86円
16.3 8.86円
17.3 8.86円
18.3 8.86円
19.3 8.86円
20.3予 8.86円
21.3予 8.86円
日本碍子 (5333)
電力の供給に必要な”ガイシ”世界一。セラミックス技術に長けており、自動車用は排ガス浄化用セラミックスが欧州や中国の環境規制強化で拡大しています。配当利回りも3%を超えており、長期的にも安定的に供給が必要な技術を持っているので、下落の局面で欲しいところ。
【株価】1,495円
【配当利回り】3.34%
【自己資本比率】55.29%
【PER】11.27 倍
【PBR】1.01 倍
【株主優待】なし
<配当金の推移>
18.3 23円
18.9 25円
19.3 25円
19.9 25円
20.3予 25~27円
20.9予 25円
21.3予 25~29円
オリックス (8591)
リーマンショックでは株価が95%も下落したオリックスですが、コロナショックではまだ持ちこたえています。大幅下落のイメージがあり、チャイナショックでも株価の暴落を経験したオリックスですが、株主優待を導入したことで、個人投資家に大人気な銘柄に躍り出ました。優待がある限り投げ売りする個人投資家は少ないのではないでしょうか。
ちなみに53年連続黒字という優良企業。弱点は、多角経営でなんの会社かいまいちわからないことです。
【株価】1,545.5円
【配当利回り】4.92%
【自己資本比率】23.80%
【PER】6.54 倍
【PBR】0.66 倍
【株主優待】100株で5000円相当のカタログギフト(年1回)
<配当金の推移>
18.3 39円
18.9 30円
19.3 46円
19.9 35円
20.3予 41円
20.9予 38~39円
21.3予 38~39円
▼オリックス100株取得しました
まとめ:過去の実績は嘘をつかない
未来は誰もわかりませんが、過去の実績は嘘はつけません。それらを理解して、少しでも安心な銘柄を見つけ出し、自分の頭で考え納得したうえで、この暴落を泳ぎきれたらいいなと思います。