投資の先輩から教えてもらって貸株デビューしました!知れば得する、知らないと損するシステムはまだまだたくさんあると実感。貸株はリスクもありますが、現物保有している個人投資家にとっては新たな収入を得られる素敵システムでした。
貸株とは
今まで個別株で利益を得るのは
- 配当金
- 株主優待
- 売買益(安く買って高く売る)
の3つだと思っていました。でももうひとつあったのです。それが
貸株(かしかぶ)
でした。
貸株とは、自分が所有している株を証券会社に貸して、金利を得ること。
個人投資家は、自分が保有する株を証券会社に貸し出し、証券会社は借りた株を機関投資家などに貸し出します。借り主は、証券会社に金利を支払い、証券会社は個人投資家に金利を支払うのが一連の流れ。
個人投資家は、証券会社に株を貸し出すことで貸株金利を得ることができるのです。
貸株のメリット
個人投資家が貸株をするのには、2つのメリットがあります。
毎日、金利が発生する
貸株は、毎日金利が発生します。毎日証券会社のページをチェックすると、今日いくら金利がついているかわかります。銀行に貸し出すより、だいぶいい利回りですね。
優待・配当金ももらえる
権利確定日に貸株したままだと、優待や配当金がもらえなくなってしまいます。しかし、権利確定日には貸株を返却してもらい、優待や配当金がしっかりもらえるようにすることができます。
楽天証券の場合は
- 金利優先
- 株主優待優先
- 株主優待・予想有配優先
以上の3つの設定から、銘柄ごとに選べます。権利確定日に、自動的に口座に株式が返却され、権利を受け取ることができるのです。
自動的に進められるので、ほったらかしでも問題なし!
貸株する際の注意点
メリットもありますが、注意すべき点もあります。物事には蝶々と短所がありますから、どちらもしっかりと把握して、リスクを知った上で、自分の投資方針と合うかどうかを吟味した上で、実践しましょう!
NISA枠の銘柄は貸株できない
個人投資家の多くはNISAを利用しているはず。私もNISAで個別株を取得していますが、残念ながらNISA枠で手に入れた銘柄は貸株できません。
NISAは売買益も非課税ですが、私は基本は売買しないので、無配当株はNISA枠を使わずに購入して貸株しています。
貸株金利が高い銘柄はボラが大きいので注意
貸株目的で銘柄を選ぶのは危険です。銘柄によっては年利8〜10%なんていうものもありますが、それらは暴落の危険性をはらんでいます。ボラティリティーが大きく、信用で売り買いされる可能性が高い銘柄です。
あくまでも自分が保有したい銘柄の中から。貸株金利はおまけ程度に考えましょう。
長期優待がもらえなくなる可能性あり
貸株に出すと、株主番号が変わるため、権利確定日に株主であっても長期優待が受けられなくなる可能性があります。長期優待の銘柄は、貸株に出さないか、全ての株を貸し出さず一部を保有し続け、株主番号を変えないようにする必要があります。
証券会社の倒産
貸株の最大の注意点は、貸し出した証券会社が倒産することです。証券会社が倒産すると、投資者保護基金による保護対象になっていないため、貸した株は戻ってきません。恐怖ですね…。
ある程度大手の証券会社で、経営も安定していそうなことを確認してから貸株したほうがいいでしょう。
貸株のやり方 〜楽天証券の場合〜
私は貸株金利も良くて設定も簡単そうなので楽天証券で貸株しています。本当に
貸株のページを開く
PCから設定します。楽天証券のトップから
国内株式>貸株
を選びます。
銘柄ごとに貸し出し設定
銘柄ごろに上記のように表示されるので貸株設定のところをクリックします。
貸し出し設定する
「すべて貸し出す」か「一部貸し出す」が選択可能です。エコナックの場合、長期優待はないのですべて貸し出すを選んでいます。選んだら、「設定」をクリックしてポップアップを閉じます。
株主優待・配当自動取得を設定
一番右側の「株主優待・配当自動取得を設定」をクリックすると上記のポップアップが出てきます。優待が欲しい場合は「株主優待優先」か「株主優待・予想有配優先」を選びます。無配予定でも、私の場合は一番右の「株主優待・予想有配優先」を選ぶようにしています。
設定完了!
上記で設定完了です。2-3日すると「ステータス」が貸し出し中になりますので、
金利・配当金相当額明細 > 計上明細を調べる
をクリックして日付を指定。金利が計上されているかチェックしてみましょう。毎日コツコツ保有銘柄が稼いでくれているのは感動的です。これは不労所得の極み。
まとめ:NISA枠以外は貸株してコツコツ不労所得を
証券会社の倒産なんてほぼ起きないでしょう…!と言っても、不正会計で1997年に山一證券が倒産している過去事例がありますので、迂闊に「絶対ない」とは言えませんが、楽天は事業も多角化していて、安定しているのではないかなと思います。楽天が倒産する時は貸株は全て諦めなければならないが、その可能性はかなり低いと思い私は貸株しています。
ただ、私はほぼNISA枠での取得ですので、残念ながら貸株できる銘柄は多くありません。配当金にかかる20%の非課税のほうが、私は享受する利益が多いと考えられますので、無敗の優待株を取得することがあれば、迷わず貸株することにします。
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