会社員のための6つの節税術。全部やったら12.7万円節税できた

会社員のための6つの節税術。全部やったら12.7万円節税できた

ずっと会社員だと、税金について考える機会は少ないです。

でも結構取られちゃってます、税金。そして、税金って節約することができます。節税しにくい会社員が、いろんな制度を利用して、合法的に節税する方法を考えてみました。

会社員ができる節税は限られている

会社で仕事する女性

フリーランスの友人が多いのですが、私よりよっぽど稼いでいるけれど、しっかり節税しているので、税金額は驚くほど低いです。

うーん。

羨ましい!

いや、ならフリーランスになればいいんですけどね。

でもほどよくゆるゆる働ける会社員の立場も気に入ってるんで、今のところフリーランスになる気はゼロ。

彼らは事業主として、税金と向き合って時にはプロに力を借りて節税しています。私も自力で勉強して、会社員ができる限りの節税を行うべく、動き始めました!

自分がいくら税金を支払っているか知る

年収:約570万円(+DB20万円)
所得税:約19万円
住民税:約21万円

支払った所得税+住民税は、約40万円!!!!!!!!!ひぃぃぃぃぃ。

2020年度の私の年収は約590万円でした。

  • 給与所得控除後の金額:414万円
  • 所得控除額:139万円

つまり、課税所得は

275万円

です。

課税所得金額    税率控除される金額
1,000円~194万9,000円5%0円
195万円~329万9,000円10%9万7,500円
330万円~694万9,000円20%42万7,500円
695万円~899万9,000円23%63万6,000円
900万円~1,799万9,000円33%153万6,000円
1,800万円~3,999万9,000円40%279万6,000円
4,000万円~45%479万6,000円

いや、私、したから2番目の低い税率で40万も取られるの…。

きっつ…。

会社員って知らず知らずのうちに税金を差っ引かれているので、気が付きにくいですが、こんなに税金を引かれているんですね…。

ついでに社会保険料も計算してみると、

  • 健康保険:約21万円
  • 厚生年金:約48万円

合計約69万円でした!

たっか!!!年金はまだ、支払っている金額に応じて、将来もらえる年金が増えるからまだいい。でも健康保険料!高すぎます…。外国人の健康保険適応、今すぐやめてくれ…。まじ頼む。

さて、所得税+住民税+社会保険料を合わせると、

私が国に支払っているのは

約109万円

です。年収の20%です。年貢、高すぎやないかい…。

会社員でもできる節税がある!

ちなみに上記の金額でも、多少は節税をした結果です。

  • ふるさと納税(年間5万円控除)
  • 生命保険料控除(年間2万円分控除)
  • iDeCO(年間14万円分控除)
  • DB(年間18万円分控除)年収に含まれない

それでも!年間109万円で、20%です。ちなみにこれに消費税10%も支払っているので、支出に対して合計30%の税金を国に収めているんですね。

必要なら納めるが、使える制度は使いたい!

ロングヘアーの女性

調べていくと、もっと節税できそうだったので、会社員でもできる節税をいくつか追加することにしました。

会社員ができる6つの節約術

女性

調べれば調べるほど、日本は会社員からしっかりと税金を搾り取るスキームでした。逆に経営者や自営業からはザル…。

いっそ、副業で自営にしちゃえば…とも思いますが、そうすると万が一の時に”失業保険”がでません。雇用保険料は支払っているのに、失業保険がもらえないなんて…。やっぱり会社員として節税するしかなさそうです。

ふるさと納税

おすすめ度 ★★★★★
お手軽度  ★★☆☆☆
お楽しみ度 ★★★★★
資金拘束 なし
上限金額 あり

ふるさと納税は、任意の自治体に寄付をすることで寄付分が控除できる制度のこと。寄付のお礼に、その自治体から名産物を送ってもらえるので、お得です。

ふるさと納税で5万円寄付すれば、所得税+住民税から4.8万円を割引されます。5万円を寄付すると米だったら50kgくらいもらえます。つまり実質2000円でお米が50kgがもらえちゃうってこと。

ちなみに、米以外にも肉、魚、野菜、果物などおいしい名産品がたっぷりあります。楽しいです。

ただ、ふるさと納税には収入によって限度額があり、自分で調べなければなりません。下記は独身の場合の上限額目安ですので、ふるさと納税するなら、昨年の源泉徴収票を用意して、上限金額をしっかりシミュレーションしましょう。

収入上限額
300万円28,000円
400万円42,000円
500万円61,000円
600万円77,000円
700万円108,000円
800万円129,000円

すごくおすすめの節税ですが、

  • 上限金額を自分で調べなければならない
  • 毎年申請しなければならない(ワンストップ納税/確定申告のどちらか)
  • 自分で寄付先を探さなければならない

という手間がかかります。でもやる価値はあります。

一度制度について勉強してしまえば、難しい事はありません!絶対お得なので是非やりましょう。

生命保険料控除

おすすめ度 ★★★★★
お手軽度  ★★★★☆
節税効果  ★★★☆☆
資金拘束 あり(5年間)
上限金額 あり(8万円)

生命保険料控除は、今まで「不要」と思っていました。

でも、じぶん積立の存在を知って

「今まで何でやらなかったんだー!」

と大後悔!即、契約しました。

一般的な”生命保険”のイメージは、保証がある代わりに、その分資金拘束や費用がかかるというもの。でもじぶん積立は、資金拘束も短く、いつ解約しても元本割れしないという神条件。まさに生命保険料控除のためにある保険です。

じぶん積立を毎月5,000円を積み立てた場合の年間節税額は

  • 年収600万円(課税所得300万円)の場合:6,300円
  • 年収900万円(課税所得500万円)の場合:9,800円

となります。積立期間は5年間で、その後新たな契約を行えば(この保険が存在すれば!)また控除が継続できます。

生命保険料控除を使っていない方には、とてもおすすめ。1度契約しちゃえば、5年間は控除が継続されるんですから。年収600万円なら、16,500円も得します。

上限金額は、年間8万円ですが、じぶん積立は1口5000円なので、1口でいいかと思います。私は、じぶん積立で年間6万円、医療保険で年間2万円(掛け捨て)で、生命保険料控除枠をフルに使っています。

医療保険は、不要と思われる方も多いと思いますが、自分の未来や健康に100%はありませんから、小さい金額で保証が受けられる掛け捨ての医療保険はアラサー世代には、おすすめです。

個人年金保険料控除

おすすめ度 ★★☆☆☆
お手軽度  ★★★★★
節税効果  ★★★☆☆
資金拘束 あり
上限金額 あり(8万円)

個人年金保険料控除は、生命保険料控除とは別枠で年間8万円まで対象になります。

いろいろな商品がありますが、個人年金保険料控除の対象になる年金商品を選ぶ必要があります。私はJA共済のライフロードを選びました。

ライフロードを選んだ理由は、

  • 満期まで積み立てれば元本割れがない
  • クレジットカードで積立可能(ポイントがつく)

です。

大きなデメリットは、資金拘束期間が長いこと。これはライフロードだけではなく、基本的には”年金”なので、60歳以上にならないと受け取ることはできません。途中解約した場合、元本割れする可能性もあります。私がJA共済のライフロードで設計した際は、10年以内に解約すると元本割れでした。

ライフロードを毎月5,000円を積み立てた場合の年間節税額は

  • 年収600万円(課税所得300万円)の場合:6,300円
  • 年収900万円(課税所得500万円)の場合:9,800円

となります。1年分を一括支払いもできます。そうすると初年度から控除がしっかり受けられますね。20年継続すれば、約15万円の節税になります。

個人的には、個人年金は定期預金みたいな感覚でやっています。定期預金よりは利回りも高いし、使う予定のないお金を貯めてる感じ。投資に回す資金もある程度余裕があるので、税金対策になるならって感じです。

DC(iDeCO)

おすすめ度 ★★★★★
お手軽度  ★★☆☆☆
節税効果  ★★★★★
資金拘束 あり(60歳まで)
上限金額 あり(ステイタスによる)

私の場合、企業年金がある会社員なので、現在のiDeCOの上限金額は月12,000円です。年間14.4万円です。

iDeCOは、個人で始めようとすると、証券会社の口座を開いたり、掛け金の割り振りを自分で考える必要があるので、難易度が高いかもしれません。ただ、1度設定してしまえば、口座振替で自動的に積み立てられますし、手間はかかりません。

大変なのは最初だけです!

頑張って!!!

私の場合は、iDeCOで年間2.8万円の節税になっています。1度頑張って設定すれば、10年で28万円、20年で56万円も得します!絶対やろう。

さて、良いことばかりのiDeCOですが、最も資金拘束が強いです。途中解約は原則不可(支払いをストップすることはできる)。積み立てたお金を受け取ることができるのは、60歳以上です。

どの商品に掛け金を置くかを選べますが、最初は預金でもいいと思います。投資に詳しくなったら、株式や不動産なども視野に入れてみるのもおすすめですが、節税効果だけでも素晴らしいので、預金にしてもやるべき。

DB(確定給付企業年金)

おすすめ度 ★★★★★
お手軽度  ★★★★★
節税効果  ★★★★★
資金拘束 あり
上限金額 あり

企業によっては確定給付企業年金がある場合があります。

ないと、この制度は利用できません。あれば、大いに利用しましょう。

​会社が運用の責任を負い、運用結果が悪ければ、企業が不足分を穴埋めして、従業員が受け取る給付額があらかじめ約束されているのが企業年金制度です。

DBは、収入にカウントされないで、源泉徴収にも反映されません。弊社の場合は、ステイタスによって上限金額が決まっていて、自分でDB金額が選べます。

上限いっぱいにやりたいところですが、資産運用とのバランスもあるので、私はもともと1.5万円だった積立額を現在2万円に増やしています。もっと増やしたい。

医療費控除

おすすめ度 ★★★☆☆
お手軽度  ★☆☆☆☆
節税効果  ★★☆☆☆
資金拘束 なし
上限金額 あり(200万円)

1年間に支払った医療費が10万円を超えた場合に超過分が所得控除される仕組みです。10万円を超えた分が控除対象になります。

これは正直積極的にどうこうという話はないんですが、

  • 歯の治療
  • セルフメディケーション

なども含まれます。私は今年、手術を受けたので、この制度を初めて使うと思います。ついでに歯の治療もいろいろ終えたい気持ち。

がたくさんかかってしまった時は、しっかりと確定申告して、節税しましょう!ということです。

私の場合の節税額

パソコン

2021年、私が節税できそうな金額を試算してみました。

年収600万円で独身の方は、参考にしてみてください。(扶養などがあると、接税額が変わるので気をつけて)

ふるさと納税 48,000円

支払額:5万円

ふるさと納税は、5万円の予定です。今年は

  • お米 1.5kg(1万円)
  • 豚肉 3kg(1.5万円)

を寄付済み。残りは何に使おうかな〜と悩み中です。

生命保険料控除 7,500円

積立額:6万円
掛捨て保険:2万円

じぶん積立で、毎月5000円を積み立てるのと、メットライフ生命で掛捨て医療保険をやっています。

じぶん積立は、資金拘束も5年間なので、これはやらないと損なレベル。ほぼデメリットなしです。

個人年金保険料控除 6,300円

積立額:6万円

JA共済でライフロードに加入。年間6万円を積み立てます。これだけで6,300円もお得になる!

DC 28,800円

積立額:14.4万円

SBI証券でiDeCOを開設したのがもう5年ほど前。積立額もしっかり貯まっていますし、ずっと含み益が出ている状態です。

さらに節税も年間28800円できているなんて素晴らしすぎる。

DB 37,000円

積立額:30万円

1ヶ月2.5万円のDB積立をすると、年間3.7万円の節税になります。社会保険料はなんと5万円も安くなります!!!

つまり、年間30万円を積み立てることで、8.7万円の節税(社会保険料含む)に。利回り30%ですね。これが一番、節税に効くわ…。

医療費控除 未定

支払額:約8万円(6月現在)

今時点での支払額は約8万円ですので、10万円に達していません。

交通費を含めても、10万円いかないかも。でもいいタイミングなので、歯の治療をしっかり終わらせようかなと思っています。セラミックにしたいんですが、高くてできなかったので。

1年間合計 12.7万円

合計で12.7万円の節税になりました。

社会保険料の節約も含めると、17.7万円です!やるとやらないでこれだけの差が!!!!!

また、医療費控除も行えば、さらに節税できるはずです。

やらねば損や…。

まとめ:税金の知識をつけて会社員も節税を

おしゃれな女性

計算してみると

えぐいくらい税金と社会保険料を支払っているな

と吐きそうになりました。が、節税すれば、手取り収入を増やすことができますし、強制的に貯蓄も進んで資産形成にもなります。

私は、無駄遣いしていた分をDCやDB、個人年金などに回しています。正直、収入が増えてもその実感が湧かないですが、それはきちんと節税対策しているから。あれば使っちゃうお金も、しっかり貯めることができるので、浪費家にはおすすめしたい節税術です。

人によって、どんな節税ができるかは違います。でもしっかり調べて自分に最適な対策を立てることで、自分の暮らしを豊かにしたり、不安を減らしたりすることができます。

難しい!

と、諦めないで。

私も最初はわからないことだらけでしたが、自分で調べて進めていくうちに、いろんなことがわかるようになりました。

誰でも初めはわかりません。毛嫌いせず、自分のお金のことにきちんと向き合ってみてください。絶対に人生がいい方向に向かうから。

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