貧乏から巨万の富を得た本多静六から学ぶべき2つの投資手法

amazonのprime dayで格安になっていた本多静六・著『私の財産告白』。この本を読んで、現代にも使える考え方が詰まっているなと感じ、私の今後の投資方針や節制の参考にしようと思いました。中でも再現性の高い2つの手法をピックアップします！

本多静六とは

明治から昭和にかけて学者として活躍。著書『私の財産告白』なかで、その稼ぎは生活するのにいっぱいいっぱいでしたが、そこからコツコツと投資をして巨額の富を築きました。貧乏な生活からスタートした本多静六の投資手法は、現代にも真似できる再現性の高い方法です。

本多静六は、独自の貯蓄投資法を実践。なんと40代で現代の価値に換算して100億円余りの財産を築きあげました。

堅実に倹約して種銭を稼ぐ”四分の一天引き貯金”

貧乏な学生時代を経て、大学教授となった本多静六。しかし生活はギリギリ。苦しい家計のやりくりをして余裕ができたら貯金しよう…とするも、後には残らず。そこで、本多静六が行ったのが、自動的に給与の25％を貯金してしまうという方法でした。

貯金＝通常収入×1/4＋臨時収入×10/10

私の財産の告白より

また、賞与や執筆料など、臨時収入は100％を貯蓄に回しています。こうして貯めたお金を銀行に預け、利子はまた翌年の通常収入として、25％貯蓄。毎年少しずつ豊かになっていくことを実感できる…という方法です。

一財産を作ることの根幹は、やはり勤倹貯蓄だ。

私の財産の告白より

と本多静六が語るように、やはり資産形成の核になるのは、支出を以下に抑えるか、ということです。最初の数年は、資金も少なく、25％を貯蓄に回すことで、支出できる金額が大幅に減って生活水準が低くなり、苦しく感じますが、最初に貧乏を我慢するか、ずっと苦しい生活を続けるかの違いで、本多静六は圧倒的に前者であるべきと述べています。

貯金生活を続けていく上に、1番のさわりになるものは虚栄心である。

私の財産の告白より

家柄を誇ったり、しきたりや見栄でお金を使うことさえしなければ、給与の25％を貯蓄できると本多静六は語ります。確かにその通り、私も以前はまったく貯蓄できていませんでしたが、洋服を買いすぎていることに気がついて、購入を控えてから、貯蓄があっという間にできました。

★これまでの貯蓄実績はこちら

手取り金額の25％を貯蓄すると下記の表のようになります。

私の場合は約35万円なので8.7万円を貯蓄に回すことで、目標達成です。手取り金額が少ないうちは、25％も貯蓄に回すのは一見不可能なように思いますが、本多静六もギリギリの生活から、上記のルールでコツコツと投資資金を増やしていますので、まずは3年我慢してみるのは未来のために役立つはずです。

欲をかかず利益を得る”二割利食い、十割益半分手放し”

貯蓄から投資に進出した本多静六は、投資する上でのルールを決め、それを厳守します。

まず二割利食いは、ある株を買おうとするとき、そのための金を用意したうえで、まず先物取引で様子を見ます。買い値の2割益が出たら、キッパリ利食いして、転売します。それ以上は欲を出さず、2割の益金を元金に加えて銀行定期に預け直すことを繰り返します。

次に十割益半分手放しは、手に入れた株が2倍の価値になったタイミングで半分を売却します。元本は回収しているので、残った半分は、タダで手に入れたも同然。株価が下がろうが、余裕をもって静観できます。

まとめ：富裕層になるならコツコツ節制するしかない！

上記の2つのルールは、今の私にも実践できる節約と投資のルールでした。ほかにも山林の売買や財産をどう処分するか、など参考になりお金について改めて考えさせられる充実した内容で、一気に読み進められました。

この本から私が学んだことは

この3点です。改めて、月8.7万円の貯蓄をキープしつつ、臨時収入を増やして、投資資金の成長スピードを加速させられるように努力します。