2020年7月26日、西村康稔経済再生担当相が記者会見で、新型コロナウイルスの感染者が全国的に増加している現状を踏まえて、各企業が”社員のテレワーク率70%”を目指すよう近く経済界に要請する考えを明らかにしました。
働き方改革、ばんざーい!
オフィスワーカーが働きやすくなる一方で、リモートワークが増え、残業が認められなくなっている企業が増えているそうです。残業代をあてにして住宅ローンを組んだりしている人もいて、生活が苦しくなっているとか。これからの残業代への考え方と、困っている人はどうするべきかをまとめました。
コロナの影響で残業がなくなっている!
コロナでリモートワークの増加や、サービス・飲食業の休業などの影響で、残業代が前年同月比で25.8%減少していることが分かりました。
所定内の給与も含めた現金給与総額は26万9341円で2.1%減だった。消費税率の引き上げ後に景気が低迷していた15年6月以来の大きい下げ幅だった。所定内の給与は前年と同水準になっており、所定外の給与の引き下げの影響が色濃く出ている。
日本経済新聞
サービス残業がカウントされていないということもありますが、個人的な感覚としてはリモートワークだと「上司もまだ仕事しているし、まだ帰れないな…」的な付き合い残業がゼロになった影響も大きいと思います。
無駄を省いて、労働時間をスリムにするのは、大歓迎!
私は転職してから4年間、残業をしたのは1ヶ月だけです。その付きはどうしても新しいサービスのリリースがあって、残業をする必要があったので、計画的に実施しました。それ以外は残業ゼロ。むしろ残業時間が少しでも増えると上司から心配のメッセージが届きます。
超ホワイト企業や。
残業前提の会社から、残業ゼロを目指す会社に転職した私が言えるのは、規定時間以内に仕事を終えようとスピードアップします。これ、断言できます。だらだら仕事の時間が増える残業前提の仕事って、誰得なんでしょう。(残業代もらいたい、無能な会社員…!!!???おっと…)
残業代の月額平均
厚生労働省|毎月勤労統計調査-平成30年10月分結果速報によると、
毎月の平均残業代は28,132円
です。毎月3万円、年間36万円の残業代がもし消えてしまったら…。残業代に頼って、支出を組んでいた人にとっては大問題ですよね。
「コロナが終われば、また残業代がもらえるからそれまでの我慢!」
と思っているなら、相当楽観的な思考です。おそらくもう残業代は…消えてなくなるでしょう。
残業は復活しません
企業は一度支払いをやめた賃金を従業員に払いたがりません。また、コロナ前とコロナ後で、生活様式は一変します。
働き方改革の流れも変わるでしょう。
雇用体系も変わるでしょう。
リモートワークで労働者を時間で管理しなくなった分、実力で管理されます。大切なことは、自分のパフォーマンスを上げること。短い時間で、高い成果を出すことができれば、正しい報酬をもらえるし、逆だともらえません。
残業代は、時間によって労働者に賃金を支払う行為なので、上記の考え方に反すること。だってパフォーマンスを上げてなくて作業時間が長いってだけですもん。
今後、残業代が復活することはないでしょう。
この事実を受けて、どう感じるかはその人の能力と仕事への向き合い方次第です。
残業ゼロ生活で時間にゆとりができます
残業がなくなることは、能力がある人にとっては、とても喜ぶべきことです。一番のメリットは
自由な時間ができること
です。リモートワークの流れだと
- 残業がなくなる
- 移動時間がなくなる
ため、平日でも自由な時間が生まれます。
1日の労働が8時間、睡眠が8時間だった場合、のこり8時間。今までは、通勤・残業・仕事の付き合い飲みなどに消えていた8時間です。この時間を有効活用して、しっかり自分のビジネスを立ち上げたり、残業代以上の利益を上げられるようになれば、もう残業代がなくなったことを悲観することもありませんし、本業が傾いても心配で眠れなくなるなんてことはありません。
残業代分を自分で稼ぐ3つの方法
残業代をあてにして、支出計画を組んでいた人。今、家計は赤信号なのではないでしょうか。
平均3万円が毎月マイナスとなると、かなりの痛手だと思います。その分を新たに充填する必要があり、3つの方法があります。
資金があるなら…配当金収入
すでに資金が潤沢ならば、株やETFで配当金をもらいましょう。お金に働いてもらい、月に3万円の収入を得るためには…
800万円
の資金があればOKです。配当利回り4.5%(税引後)を目安に取得するだけで、毎月3万円年間36万円の不労所得が手に入ります。
▼配当金とは
時間があるなら…副業する
残業がなくなった分、自由な時間が増えるなら副業しましょう。私もクラウドワークスを利用して1ヶ月で3万円稼いだことがあります。
▼クラウドワークスで副業する
専門知識を活かした記事作成など、副業しながらスキルがつく仕事がオススメです。また、ブログを立ち上げて一発逆転を狙うのもあり。しかし、こちらは長期戦になり、時間も莫大なのである程度の覚悟が必要です。本ブログも広告収入が微妙にありますが、月3万円なんて夢のまた夢です。
▼会社員がブログを1年やってみた(PVと収入全公開)
何もしたくないなら…節約する
残業代はなくなったけど、資金も時間もない…ということであれば、最終的には節約するしかありません。
- 格安SIMに変更
- 家賃を下げる
- 高還元クレジットカードに変更
- ポイ活
といった努力で、私は3.3万円/月の節約に成功しました。収入を3万円増やす能登支出を3万円減らすのは同じ効果がありますし、何より翌年の税金は下がりますので、支出を最適化するチャンスだと思って努力する価値はあります。
▼浪費家でもできた節約術
収入を減らしたくないなら今すぐすべきこと
残業代の割合が収入に対して多かった場合、もはやリカバリーできないのであれば、今すぐ行動が必要です。生活が逼迫する前に行動しましょう!
転職活動(早急に!)
転職時には、現在の年収を伝えます。もし残業代の減少で今年の年収が大幅減してしまうなら、いまのうちに転職先を見つけましょう。今、転職にはチャンスの時です。
今求人している会社はある程度体力があり、コロナや今後の資金力にある程度の見通しがある会社です。
また、転職先を選ぶ際には、残業代を含まない年収で満足いく金額を提示しましょう。今のご時世、残業代込の年収を提案してくる会社は避けたほうが無難です。いろんな意味で。
セカンドキャリアのための勉強
転職活動と同時並行して、セカンドキャリアのための勉強を始めましょう。残業がなくなったのです。たっぷり時間はありますよね。言い訳せず、働いていた時間を勉強時間に当てるのです。
具体的には
- 専門書を読む
- 資格の勉強をする
- 実践する
この3点です。今後は自分のビジネスを持つことも重要ですので、ひとりでサイトを作ってみたり、ブログを運営してみたり、SNSで情報発信したり、それらを実行するための知識を身につけることです。
もっと明確に目標がある人は、専門学校や大学への入学を検討してみてもいいかもしれませんが、オンラインで学習できる環境が整っているので、並行して探しましょう。
ある程度技術が身についたらココナラなど、ネットを通じて自分の技術を売ってみましょう。ココナラは、自分のスキルを売買できるサイトで、スキルレベルに応じて値段設定ができるので、はじめの一歩に最適。
まとめ:過去の栄光にとらわれず未来を受け止めて進み始めよう
私の友人でも、コロナが落ち着いたら、残業代が復活するはずと言っています。でも多分、それはもうこないし、なぜそれを望むのか心の底からわかりません。コロナの前、その友人は、仕事が忙しすぎて新しい勉強や趣味を持つことは無理だと嘆いていました。今、その友人は残業ゼロで、通勤時間も無くなったのに、勉強もしていないし趣味もありません。なぜか聞いてみると
「コロナでずっと家にいないといけないから、ストレス溜まっちゃって」
と言います。
きっと何もしない人は、どんなチャンスが来ても何もしない。そして、残業まみれで自由な時間がなかったあの頃を思い出して、「あの頃は良かった」と嘆く。自分がそんな人生を送りたいのかどうか、客観的に考えて、どうなりたいかを考えたいものです。