お金が貯まらなかった頃、私の心のどこかには「お金は使うものでしょ!」という考えがありました。お金は使うためにあるので、貯めたところで「何に使おうかなー」って思っていました。つまり絶対お金は貯まりませんでした。お金は物を買う対価として支払うもの、という概念が植えつけられていたから。
でも実は、お金って働いてくれるんです。物と交換する以外にも、労働力にもなってくれる存在。でもそれ、誰も教えてくれなかった…。私がもっと早く知りたかった、お金の働かせ方、教えます。
お金は私の代わりに働いてくれる唯一の存在
私は幼い頃から、お金は欲しい”もの”と交換する存在として認識していました。
欲しい洋服と交換で5000円渡す
欲しい本と交換で1000円渡す
これが、私のお金の使い方でした。だから親から「貯金しなさい!」と言われて貯金しても、ある程度貯まった時に欲しいものと交換していました。
私にとってお金そのものは意味をなさず、何かに交換して初めて喜びを得られるものでした。
そんな生活を30年以上経て、私は
お金が働く
ことを知りました。
私が稼いだお金は、私だけのために働いてくれます。お金に働いてもらうためには、私がお金の働き先を見つけることが必要です。その働き先で、お金は企業のために働いて、彼らが働いた分の報酬を私が受け取ることができます。
これ、重要。
お金が働いた分、私は利益を得ることができるのです。
2021年、3月現在。私の働いているお金は200万円くらい。私のお金は、マクドナルド、JT、チャイナテレコムなど、世界中の会社で働いていて、定期的に私に稼いだお金を貢いでくれています。
年間8万円
です。私が何をせずとも、私の200万円が年間8万円のお金を無条件でくれます。
時給1000円で、80時間働いたパートのおばさんが、なぜか私に「はい、これ。今年分!あげる!もらって!!」ってお金くれている感覚です。
まあ、現実には、赤の他人が私のために働いたお金をくれるなんて、ありえませんよね。でもお金は、ものと交換するだけじゃなくて自分の代わりに働くことができるのです。
なんで、これ、早く教えてくれなかったん…。
初めて知った時の私の心からの本音。
もちろんそれに対するリスクはあります。お金を派遣している企業の破綻です。でも、マクドナルドとJTとチャイナテレコム(中国のNTTみたいな存在)が破綻する確率って、私の働く会社が破綻するのとどちらが確率高いかな…ってくらいリスクは低いかなと思います。もちろんゼロじゃないですが。
最終的にお金をどう使いたいのか
お金が働いてお金がさらに増える!!
と聞いても、当時の私には今ひとつひっかからないことでしょう。「お金が働いてちょっとお金が増えたところで、毎年バッグ1つ多く買えるくらいでしょ」っていう感覚。
これは最終目標がどこにあるかという問題に起因するかなと思います。
昔の私は、働いてお金を稼いで使い切ってということが当たり前。それを死ぬまで続けることが幸せだと信じてきました。
でも今は、仕事だけに幸せを感じることができません。自分が好きなことをする時間や家族や友人と団欒すること、健康を考えて運動や食事を考えることも自分の人生の大切な一部です。
「このままずっと働き続けるのだろうか」
というのが30歳を超えた頃から、頭の片隅をよぎります。独身・女ひとり・貯金ゼロなんて笑えません。
若いうちは働けるけど、一定年齢を過ぎたら、私はどんな仕事をするんだろう。何かのタイミングで今の会社を辞めることになって、再就職が見つからず、50歳くらいでパートタイムでレジ打ちや清掃業務をする可能性もある。
時間に追われて、好きなこともできず、孤独に死んでいくのかもしれない。
誰でも想像することだと思います。
その頃、ブランド品が自分の心をそれほど幸せにしないことに気が付き始めていました。トレンドのファッションも、最新スポットも、もうときめかない。なのに、それにお金を使う意味はあるの?自分の生活を犠牲にして全てを捧げてお金を稼いで、それを全てクローゼットに眠る洋服やバッグにつぎ込んで私の人生は終わるんだろうか。
お金は働く、私のために
30代前半、この思考に陥って、そして投資に出会い、お金が働いてくれる世界を知って、私にとっての意味のある貯金に巡り合ったことはまさに運命でした。
本格的に投資を始めて2年ちょっと。今は約200万円が私のためにせっせと働いていて、年間8万円を私に収めてくれています。まだ微々たる金額ですが、働くお金が10倍になれば、毎年もらえるお金も10倍になりますので、貯蓄して投資することに私は意味を感じられるようになり、資産形成が進みました。
それまで貯金が全くできなかったのは、目的が定まってなかったからだと実感しました。目的を明確に定め、数値化することはとても大切だなぁと感じます。
初心者におすすめしたいお金の働かせ方
では、お金はどうやって働いてもらうのがいいのでしょうか。簡単なのはETFや投資信託を買うことです。でもやりがいがあるのは、個別株を買うこと。兎にも角にも、まずは証券口座を開くことが重要です。初心者におすすめな方法をいくつか紹介します。
楽天カードで積立投信を定期買い付け
一番簡単なのは、楽天カードでできる積立投資信託です。
- 楽天カードを作る
- 楽天証券口座を作る
- 毎月5万円の積立設定(5万円以下でもOK)
これだけで、毎月500円分のポイントがもらえるほか、投資信託(いろんな商品のパッケージ)が定期的に買い付けできます。
投資信託は、分配型以外は毎年の入金はありませんが、資産額が増えていきます。もちろん市場が下げれば資産額も減る可能性はありますが、年間4〜8%の上昇は手堅いところ。
▼楽天カードで投資信託を買うとポイントがもらえる!
高配当な米国株を買う
毎年、もしくは毎月、収入が欲しいのなら、高配当の米国株がおすすめです。
二重課税や為替の問題もあり、ややハードルが高いように感じますが
- 世界的に有名企業が多い
- 高配当株が多い
- 1株から買える
- 売買手数料が安い
というメリットがあります。投資信託を積み立てていると、資産は増えても手元にお金が入ってこないので、やや現実感が薄いです。私も米国株を始めて、配当金を毎月のようにもらえるようになってやっと「投資してお金が増えてる!」と思えるようになりました。
例えば、AT&Tというアメリカの通信株は、現在利回り7%越え。
1株3000円ちょっとで購入できるので、誰でも始めやすいのではないでしょうか。
海外の銘柄に強いのはSBI証券です。
- SBI住信銀行口座を作る
- SBI証券口座を作る
- 海外口座の申請
- SBI住信銀行でドル購入→証券口座へ
この流れで、簡単に米国株を購入できます。私のお金が、海を越えてアメリカやそのほかの国で働いて、3ヶ月に1回か6ヶ月に1回、私のお金を届けてくれます。
出稼ぎってやつ?
高配当&優待がある日本株を買う
知っている企業とはいえ、為替のリスクもあるしアメリカ株はちょっと怖いな、という人には日本株でチャレンジしてみるのもおすすめです。
日本株はどの証券会社でも買うことができると思いますが、楽天証券やSBI証券を上記で作っていたら、どちらかをメインにして購入するのがいいでしょう。
高配当の日本株といえば、JTが筆頭でしたが、最近初めての減配(配当を減らす)を発表しました。
とはいえ、現在利回り8%と高水準!20万円で1単元購入できて、1年間に13000円の配当金がもらえることになっています。ちなみにさらなる減配リスクもあるので、今はオススメしません。
他にも高配当株はたくさんありますが、日本株の特徴に株主優待制度があります。日本独自の文化で、ある一定の株数を持つ株主に対して、企業から投資家への感謝の気持ちを込めたギフトのようなもの。自社製品やクオカードなどがもらえることが多いです。
株主優待は、個人投資家に有利な場合が多いのが特徴です。
優待があり、高配当な銘柄といえば
が個人投資家に大人気です!配当金の他に、年に1度5000円相当のカタログギフトが届きます。さらに3年以上の長期保有で、そのカタログギフトが1万円相当にランクアップ!美味しい和牛やうなぎなど、最高すぎる内容です。
優待は、直接資産に関わりはありませんが、支出を減らしたり、投資に対するモチベーションを高めるのにとても効果的です。特に浪費傾向が強い私みたいな人には、定期的に豪華なものが企業から届く優待で買い物欲を満たす効果があると思います。
まとめ:お金は世界中で働く!
あなたのお金は、あなたのものです。
- 物に交換するのも自由
- 経験に交換するのも自由
- 働いてもらうのも自由
です。私はお金が働くっていうことを知らなかったです。そして、私の周りにもお金が働くことを知らなかった人がとても多かった。だから、お金に困っている人こそ、この投資の仕組みを知って、1ヶ月1000円からでもいいから、投資をして欲しいと思います。