20代に浪費して良かったこと・後悔していること

20代に浪費して良かったこと・後悔していること

20代の私は、収入をそのまま全て全額使っていました。恐ろしいことに、「余ったお金を貯金しよう」と思っていたのですが、あまるはずもなく、貯金ゼロを長らく続けていました。そんな浪費人生を10年続けた結果、たどり着いたのは今の生活。支出を節制して、投資ライフを楽しんでいます。

浪費し尽くした20代

サングラスをかけた女性

私の20代は、とにかくキラキラと輝いていました。

  • 好きな洋服を毎日着て
  • 東京の最新グルメスポット&パーティをハシゴ

でした。自分がいくら稼いでいくら使っているか、全く知りませんでした。チェックするのは、銀行残高を見て、クレジットカードの支払いができるか否か。そんな10年を過ごして、今は給与の最低25%を貯蓄する生活にシフト。2019年は175万円を貯蓄できました。

▼浪費家OLがやっていた悲劇のショッピング

浪費は悪だという風潮が、資産運用界隈にはありますし、私も若いうちに資産を積み上げていくことはとても大切だと思います。

でも、自分の20代を振り返って、かけがえのない時間だったなとも思います。物事には光と陰があり、どちらも重要。自分が経験した浪費の10年間を振り返って良い面と悪い面、両方をピックアップして見たいと思います。

私がお金をどう使っていたか

女性がお金を持つ

20代の私は、ファッション誌の編集者でした。

海外出張に、ファッションショーやブランドのオープニングパーティ。華やかな仕事も多かったです。(もちろん地味な作業が全体の90%以上ですが…)週末は、知り合いのスタイリストの家でホームパーティにお呼ばれして、時間ができたら旅行へ。

雑誌の中のキラキラした生活をそのまま送っていました。仕事は忙しかったし、疲れてヘトヘトでしたが、かけぬけた10年でした。

洋服をたくさん買った

洋服コーディネエート

2017年、私の洋服・美容費用は132万円でした。家賃が約100万円でしたので、支出の中で最も多くの割合を占めて21%でした。

月に10万円以上、洋服や美容に費やしていて、化粧品は貰い物でしたので、ほとんどがファッションに関わるものでした。洋服・靴・バッグ…。シーズンごとにたっぷりと買い物をして、クローゼットを肥やしていたのです。

ファストファッションは片っ端からチェックしていました。ハイブランドのアイテムもシーズンごとに買い増していました。

しかし、毎日思っていたのは

「今日、着たい洋服がない!」

ということでした。

良かったこと:選美眼が養われた

たくさん買ったということはたくさん試着したということ。職業柄もあり、洋服に対する選美眼は、この時期大変鍛えられました。

  • 自分に似合う洋服はどんなものか
  • 素材のコスパ
  • ハイブランドの良さ

などなど。兎に角たくさん失敗して、自分にとって必要なファッションを見つけることができました。

後悔していること:勉強代が高すぎた

失敗が成功へ導いてくれたとはいえ、10年間、毎年100万円をファッションに支出したとすると1000万円…。すごく高い勉強代だったなと思います(笑)。

世界を旅した

海辺に寝転がる女性たち

私がこれまでに旅したのは

  • ハワイ(アメリカ)
  • シンガポール
  • オーストラリア
  • フランス
  • スペイン
  • バリ(インドネシア)
  • 韓国

です。日本国内も沖縄や四国に長期旅行によく行きました。

良かったこと:視野が広がり思考がリセットされる

旅行は思考のリセットや視野を広げるのに大変役に立ちます。常にオフィスでカリカリ仕事をしていると、視野が狭くなり、思考が単一化されるのに気がつかないのです。

また、自分で旅行プランを立てて遂行することは、達成感があります。特に言葉の通じない海外では、その達成感もひとしおです。

世界は広く、自分の常識はちっぽけだと思える瞬間が毎回あり、次の旅への意欲が湧くのです。

後悔していること:ツアーは高くて満足感も低い

旅は経験が全てだと思います。だから、ツアーで行った旅行は、値段も高くできる経験が少ないと思いました。世界を旅することは、自分の経験を豊かにしてくれますので、ぜひ自分でプランニングして、飛行機の予約から宿選びまで自分でやったほうがいいです。

外食をたくさんした

ラスク

東京には、世界中の美味しいものが揃っています。

  • 新しいグルメスポット
  • 紹介でしか入れない隠れ家レストラン
  • 予約数年待ちの小料理屋

など、とにかくおいしいものを食べまくりました。上司、同僚、友人、当時の彼などなど。

良かったこと:1周回ってサイゼリア最高だった

基本的には自分のお金ではなく美味しいものを食べまくった結果、サイゼリアや吉野家や牛角が最高だと気がつけたこと!日本のチェーン店は、値段にかかわらず、ちゃんと美味しいってことがわかりました。

誰かがおご馳走してくれるなら、高価なレストランに行くこともありますが、中の良い友人と行くなら、コスパのいい食事場所に行きます。でもそれは、その友人たちとともに、高級グルメスポットを巡ったから。「あのレストランの10分の1の値段で、こんなに美味しいワインが飲めるサイゼリア、最高じゃん!」と楽しめるのです。

後悔していること:特にない

私は自分のお金ではほぼ高級料理を食べない人生だったので、後悔はゼロです。特に一番お世話になったのは会社の経費や上司の奢り。

  • 外部との会食
  • 上司からのお誘い

これらは本当に高価な料理をたらふく食べさせてもらいました。20代のうちは、長いものに巻かれるのが重要。その時の給料では食べられないものいけないところに、先輩たちが導いてくれます。その時の先輩たちには、感謝しかありません。

家賃の高い部屋に住んだ

家

20代の前半は、家賃が高い部屋に住んでいました。新卒の頃で12万円くらい。支出のうちの家賃の割合が相当高かったです。

私が自分の家に求めていたのは、会社に近く、夜出かけやすいこと。自ずと都心になり、狭くても家賃が高い部屋を選ばざるを得ませんでした。

良かったこと:通勤時間短縮&仕事経験の積み上げ

会社の近くに住んでいたので、20分ほどで片道通勤できました。しかも自転車。一番の理由は労働時間が長すぎて移動時間を短縮するしかなかったから。その分を労働時間に当てられたことで、いろんな経験ができたと思います。

後悔していること:近くても家賃が安い家もある

今は会社の近くで家賃もほどほどに安い賃貸に住んでいます。ベランダがなく、1階であることを除けば、最高の部屋です。自分にとって大事ではない項目は少し譲歩することで、コストを最小化することができます。

タクシーを活用した

ダナンの交差点

終電を逃したり、時間がギリギリだったらタクシーを利用していました。ほぼ毎日。会社の経費で出ることもあれば・友人とご飯に行った帰りなど、自腹なことも。

今はタクシーをほぼ利用しません。公共交通機関か自転車、もしくは徒歩です。

良かったこと:睡眠確保と安全

夜、終電う逃してしまっても、安全に家に帰ることができました。そのため、しっかり睡眠をとることもできました。

女性でも、「終電ないから、カラオケボックスで時間を潰して帰る」という子もいたんですが、私は絶対にタクシーで帰っていました。家が都心にあったこともありますが、睡眠をしっかりととりたかったのも大きな理由です。

このおかげで、変なトラブルに巻き込まれることもなかったです。

後悔していること:そもそも終電をなくさなければ…

今でも終電を逃してしまったらタクシーできっちり帰りたいです。

でも、そもそも終電を逃すまで、そこにいる必要はないですよね。この計画性がかけていたのが後悔です。その当時は、合流する時間も遅かったので(長時間労働の弊害)、終電を逃すと行っても飲んでた時間は2時間くらい。全然物足りなかったんですね。

交際費を惜しまない

女性

交友関係が広く、友人が多かったので、ご飯に行く費用だけでなく、ホームパーティの手土産から始まり、結婚出産祝いなど、とにかく交際費が高かったです。

手土産やプレゼントは、とにかくこだわってしまって、その人が好きそうなもので持ってない、そして欲しそうなもの…としっかりリサーチしていました。そこまでする必要もなく、出産祝いならかわいいスタイセットでいいや、となるのは30代になってからのことです。

良かったこと:一生の友人ができた

センスが似ていたり、思いやりを持っていたり。そんな細かい共通点から、意気投合することは、大人になってからは少ないものです。20代のうちにそんな経験ができたこと、そして当時できた友人と今も交流があることが何よりの宝物。

後悔していること:見境なかった

自分が誰が好きとか誰と仲良くなりたいというよりも、とにかく誘われたらその輪に入ってみることにしていました。合わないなと思ってもしばらく交流していたのが後悔。自分の価値観と合わない、一緒にいてつまらない人は、あまり長く交流していたもその感覚は変わらないことが多いと経験的にわかってきました。

仕事と違って友人は、何かしらの共通点や共感ポイントがないと続かないですよね。これも経験で、いろんなタイプの人と交流したからこそ、「あ、私パーティ、ウェーイ!みたいな人、わかんないな」というのが直感的にわかって程よい距離感がわかるようになりました。

仕事を全力で頑張った

パソコン作業をする女性

一見、浪費とはかけ離れているようですが、仕事を最優先するあまり、外食やタクシー移動で、時間をお金で買っていました。空いた時間で、とにかく働いたのです。

良かったこと:スキルが身につき給与に反映

このころの頑張りは、今の仕事にも役立っています。スキルが身について、実績ができ、転職でも有利に。もちろんそれは給与にも反映されています。

後悔していること:20代は寝る暇もなかった

仕事中心の生活だったので、健康を犠牲にしていたと思います。今はその反動で、規則正しく健康な生活を心がけています。

まとめ:浪費は悪じゃない。計画的に人生を楽しもう

朝日を見る少女

上記の浪費、全てを実行していたので、私の家計は破綻していました(笑)。もし今20代をやり直すなら、全ての浪費を廃止するのではなく

  • 世界を旅する
  • 交際費を惜しまない
  • 仕事を100%全力で(限界は超えない!)

この2つを実行するでしょう。計画的に支出を管理すれば、浪費をしても問題なく資産形成ができるはずです。

そして私が今浪費を最小限にしているのは、遅ればせながら未来へ積み上げを駆け足でやるため。20代は浪費し倒したので、30代はしっかり積み上げて目標に追いつかなければなりません。自分の人生設計を考えて、効果的なお金の使い方をしていけたらと思います。

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