金属アレルギーもちの私。やっと鍋もアレルギー対応完了しました!いくつかの素材の鍋を検討しておすすめのもの、そして一番使ってよかったアレルギー帯覆う鍋をご紹介します。
金属アレルギーは選んではいけない鍋がある
私が金属アレルギーだと分かったのはもう15年以上前のこと。自由に使えるお金が増えてきて、最近銀歯をセラミックに入れ替え終えました。季節の変わり目には痒くなっていた皮膚も最近では痒くなりにくくなってきました。本当に嬉しいです。
次に私が手をつけたのが調理器具でした。その中でも鍋は、毎日使うものだからこそ、アレルギーの源にならないものがいいなと思って調べ始めました。
ステンレス鍋は金属アレルギーになりやすい
ステンレスとは鉄を主成分にして、クロムやニッケル等を含有した合金鋼の総称です。
クロムやニッケルは、金属アレルギーを起こしやすい物質です。私自身もアレルギー検査でこの2つがNGだということがわかっています。
質の良いステンレスなら、表面の被膜があるのでクロムやニッケルのアレルギーがあっても問題ないそうですが、その被膜が傷ついたり、剥がれたりすることでクロムやニッケルが溶け出てしまうことがあります。
鍋は特に高熱で使うものなので、ステンレス鍋は避けた方が安全かなと思います。
ステンレス鍋、全部捨てました
そうして、私はステンレス鍋を全部捨てることにしました。
カトラリーなどはステンレスのものも残っていますが、やっぱり高温で長時間調理する鍋は金属アレルギー対応のために排除したいなと決断しました。
高い鍋もありますし、買い替える鍋もそこそこのお値段なので、少しずつ進めてようやく完了しました。
金属アレルギーにおすすめの鍋は?
買い換える鍋の候補を探していると、ステンレス鍋意外にも良いものがたくさんあることがわかっていきました。知らないって怖い…。
知れば知るほど奥深かった鍋の世界、私のお勧めは4つです。
ガラス鍋
一番お勧めなのはガラス鍋です。金属が使われていないので、安心して使えます。
私が購入したのはVISIONS。この両手鍋は、メルカリで3000円ほどでした。
メリット
- 金属を使っていないのでアレルギーでも安心
- 調理中に中身が見える
- 価格もお手頃
- 電子レンジ・オーブン・直火にも使用が可能
- 保温性が高い
1番のメリットは鍋からの溶出物がなく、食べ物への影響がないことです。さらに料理が苦手な私が嬉しかったのが、蓋をしても調理中の鍋の中身が見えることです。例えば、ご飯を炊く場合、中の水分がどれくらいか、どれくらい煮えているのかがガラス鍋なら一目瞭然。煮込みすぎて焦げ付くなんてことはあり得ません。結構これは大きなメリットでした。
デメリット
- ガラスなので割れる可能性がある
- 焦げ付きが取れにくい
- 重たい
私が感じたデメリットは重たいことです。ステンレス鍋に慣れている尖らす鍋の重さは衝撃的です。また、うっかり滑って落としちゃうと、割れてしまうことがあります。ガラスなのでそれは仕方ないですね。
また、簡単な炒め物をしたときに焦げ付きが取れにくいことがありました。鍋の内側であれば、酵素をぐつぐつ煮込めばすぐ取れるんですが、外側につくと結構しつこくて取れにくかったです。(ステンレス鍋も同じですが)これも酵素をキッチンペーパーに染み込ませてつけ置きすることで取れました。
鋳物琺瑯鍋
鋳物琺瑯鍋は、鉄の鍋を琺瑯(ホウロウ)で加工したものです。私はストウブの鍋を購入しました。
琺瑯は鉄などをガラス質の釉薬(ゆうやく)を高温で焼き付けたものです。つまり、表面はガラスなので、ガラス鍋同様に金属の成分が料理に流れ出さないようになっています。私はDANSKの琺瑯鍋も持っています。
琺瑯に関しては、ガラス鍋よりも慎重に購入しました。というのも、鉄にガラス加工をしているので、ステンレス同様に傷がついた時には、琺瑯加工のパワーがなくなってしまう可能性があると思ったからです。そのため、安全のために海外製を選びました。特にヨーロッパです。なぜヨーロッパ製品に絞ったかかというと、EUではニッケルアレルギーに対応したEU規格があるためです。
メリット
- 金属アレルギーの心配が少ない
- 熱伝導がよい
- 保温性や蓄熱性に優れている
- 耐久性があり長期にわたって使える
- ガス火、IH、オーブンに対応し、活用できる料理の幅が広い
鋳物琺瑯は数十年使っている方も多く耐久性があり、長年使えるというメリットがあります。また、熱伝導がよく、料理が美味しくできるという声もあります。デメリットでもありますが、その重さから圧力鍋のような調理ができることもメリットのひとつです。
デメリット
- 重たい
- 値段が高い
- 琺瑯の加工が剥がれるとアレルギー源になる可能性がある
ガラス鍋よりも鋳物琺瑯鍋の方が重たいです。蓋ですらかなり重たいです。これは高齢になったら使えないな…と思うほどです。
また、元は鉄ですので、アレルギー源になる可能性がゼロではありません。ガラス鍋と違う点です。
鉄鍋
私は鉄にはアレルギーがありませんでしたので、鉄鍋も持っています。鉄鍋にはニッケルやクロムは含まれていないからです。その代わり、ニッケルやクロムが含まれていないと鉄の特徴である錆が生じる可能性があります。
私が選んだのはビタクラフトのスーパー鉄のフライパンにしました。これは窒化加工がされていて、錆びにくいということが選んだポイントです。
もう1年くらい使っていますが、調理後にすぐに洗って水分を拭き取っているからか、錆びている様子はありません。
メリット
- 料理が美味しくなる
- 熱伝導がいい
- 丈夫で長持ちする
- 汚れが落ちやすい
- 鉄分が取れる
一番メリットに感じたことは、料理が美味しくなったこと。熱伝導が高いから、すぐ高温になっているイメージ。
鉄フライパンからは吸収率が高い鉄分が取れると言われているので、貧血気味の方にはおすすめです。
デメリット
- 錆びやすい
- 手入れが必要
- 重い
- 食材がくっつきやすい
- 油を多めに使う
テフロン加工の鍋と比べると、錆びやすいので手入れが必要です。また、食材がくっつきやすいので、しっかり油を引くのもちょっと気になる点ですね。
私の場合は、フライパンをしっかり熱して油を敷いたら、キッチンペーパーでしっかり拭き上げて、余分な油を鍋に残さないようにしていますが、テフロン鍋よりはやっぱり油分が多めになっていると思います。そして、食材もくっつきやすいです。
土鍋
土鍋はメインの鍋にはなりませんが、ひとつあると便利です。
ガラス鍋と同様に金属を使っていないのが、いちばん安心でお勧めなポイントです。ただし、使い勝手が限られているのが使いにくいと感じてしまいます。ですから、私は土鍋を置くスペースがないなら、ガラス鍋があればOKかなと思っています。余裕がある方は土鍋もあると便利、くらいです。
メリット
- 金属を使っていないのでアレルギーでも安心
- 保温性が高い
土鍋は金属が含まれていないので、安心して使えます。長く煮込む料理にはむいていますね。
土鍋でご飯を炊く方もいるようですが、私は中身が見えずに不安なので、ガラス鍋で炊いた方が初心者には安心かなと思っています。
デメリット
- 焦げ付きやすい
- 重い
- 料理が限られる
土鍋は火加減などによって焦げ付くことがあります。そして焦げがとれにくいです。
まとめ:金属アレルギーならまずガラス鍋から
4つのおすすめの鍋をご紹介しましたが、このなかでひとつ選ぶなら、断然、安くて安全なガラス鍋です。なかでもVISIONS(ビジョン)は、デザインもレトロでおしゃれ。使い勝手もよく、歴史もあるのでメルカリでもお安く手に入ります。もし、金属アレルギーで悩んでいるならおひとついかがですか?