2019年に放送されたテレビ東京の『ハイパーハードボイルドグルメリポート』。第二弾がお正月の深夜に放送されていました。この番組をみて、私が感じたことは今後必ず貧しくなる日本の未来について。そしてそんな日本に今生きるひとりとして、自分が何ができるのかを考えさせらたのです。
日本は豊かだった。でもこれからは…
戦後、日本人は持ち前の勤勉さで、驚くべきスピードで経済発展を遂げました。私が生まれた1983年はバブル直前。残念なことに、記憶がありませんが、父母世代は十分にバブルの恩恵を受けた世代でした。
そんな1990年代を終えて、弾けたバブルの後に日本にやって来たのは
- 少子高齢化
- 重税(公的な社会保険料含む)
です。働く世代が減り、その分国を運営するための税金や社会保険料は爆増しました。日本を破綻させないために、これからも重税はますます加速するでしょう。
これらは、私がネットや本から得た知識で、文字や知識としては理解しても現実として何が起こるのかは、想像しきれていませんでした。
「日本の未来、どうなるんだろう」
そう思っていた矢先に、テレビ東京の『ハイパーハードボイルドグルメリポート』を見ました。
食うこと、すなわち生きること。食の現場にすべてが凝縮されている。これは、ヤバい人たちのヤバい飯を通して、ヤバい世界のリアルを見る番組。
テレビ東京HPより
国や公的機関に頼れず、社会の底辺から抜け出せない人々の叫びがご飯を通して伝わって来て、これが日本の未来なのでは…と感じたのです。
ハイパーハードボイルドグルメリポートが教えてくれたこと
まずこの番組は、グルメ番組ではない(と、私は思う)、世界の美味しいものを紹介する番組では決してないです。世界の人が食べているリアルな食を紹介する番組で、取材先は日本人が想像もできないような地域。
人間は何かを食べなければ生きていけない。しかし、普段の生活において”食”というものを強く意識している人はどれぐらいいるのだろうか。ましてや、食べ物がなくて困るといった状況に陥ることがほとんどない日本人にはピンと来ない人が多いかもしれない。
テレビ東京より
そんな”安全地帯”にいる我々にとっては驚くような映像が続々登場する異色のグルメ番組が、1年ぶりに復活。「ウルトラハイパーハードボイルドグルメリポート~ヤバい世界のヤバい奴らのヤバい飯~」とタイトルもパワーアップし、7月15日(月・祝)午後9時から2時間SPとして放送する。
この紹介文にあるように、安全地帯にいる私たちからは想像できない場所で、食べて、生活する人々に密着する番組です。
上記のYOUTUBEは、アメリカで起こっていることです。この番組を見て、私は「日本も近い将来、こうなるのかもしれない」と思いました。というのもアメリカだって貧富の差が激しく、世界有数の富裕層が生活するハリウッドも路地裏に入れば貧民街があり、安全が保障されない地域がある。それなのに、なぜ日本だけが今後も安全で、美味しいご飯が毎日食べられると言えるのでしょうか。
このまま日本人が思考停止状態だと、安全で豊かな日本は過去のものになっていくかもしれません。
政府が貧しいと国民を守れない
長きにわたって内戦が行われた国には、お金がありません。お金がない国は、国民を守ることができません。国民が飢えに苦しんでいても、食料を買って渡すお金がないからです。
日本では、お金がなければ生活保護でお金をもらうことができます。でもそれは今日本にお金があるからです。これから日本にお金がなくなったら、生活保護を支払うことはできなくなるでしょう。その時、国に文句を言っても「無い袖は振れない」のです。
年金も同じことです。年金のみを老後の収入源とした場合、金額が減らされたりなくなっても、国が貧乏、支払いができません。お金がないからです。そして今日本は昔のように豊かな国ではなくなりました。人口は減り、働く力が減り、国の収入は減る一方です。
ということは、『ハイパーハードボイルドグルメリポート』に出てくる貧しい政府とその国民は、日本の未来かもしれないのです。
国がいつまでも国民を守ってくれると思うのはやめましょう。
支払っている税金は、国に滞在するための家賃だと思って割り切るべきです。
働いても豊かになれない
貧しい国では1日中、体を張って頑張って働いても1日100円にも満たない給与しかもらえない地域もあります。仕事があればいいほう。ゴミ山でゴミを拾って生計を立てている青年もいました。食べるものも1食20-30円の質素なもの。とても栄養バランスが整っているとは言えません。
日本ではまだがむしゃらに働けば、月に10万円も稼げないことはありません。土日含めて、昼夜問わず働けば30万円は稼げて、手取り25万円は稼げると思います。(体が心配ですが)
しかし、貧しい国ではいくら働いても十分な給与がもらえない可能性があります。今後、日本がそういう国にならないとは限りません。
理不尽な暴力から誰も守ってくれない
日本にいると、理不尽な暴力からは警察が守ってくれます。でも、警察が機能していない国も多くあります。そんな国で、もし金品を奪われたり、理不尽な暴力で体が不自由になっても、誰も守ってくれないし、その後の人生の保障はありません。
自分の生活は自分で守らないといけない
これらは世界の遠い国で起こっていることではないです。日本でも近い将来起こるであろう現実。アメリカのスラム街のように日本にもスラム街ができて、貧富の差が広がるはずです。
そうなった時、自分の生活は自分で守らないと国は守ってくれません。何度も言いますが、なぜなら日本という”国”にお金がないからです。
自分がやれることを今から準備しておかなければならないし、その準備は自分の頭で考えるしかありません。それをしないと、日本という国とともに自分も沈没してしまう可能性があります、高確率で!
私たちにできることは、
- 貧困に陥らないように資産形成する
- 万が一のことを考えて日本以外で生活する基盤をつくる
この2点。
①については、今は労働によって高水準の給与がもらえるので、稼げるだけ稼ぐ。そして、国内外の投資(主に海外)によって資産を増やしておくこと。
②は、今後考えないといけない可能性で、万が一の時に国外でも暮らせる収入や移住先を用意しておくことです。今は日本が安全だから住んでいるメリットが多いですが、今後はどうなるかわかりません。信じられないほどの重税や治安の悪化も考えられます。その時、すぐに動けるように準備しておかなければなりません。
もっと根本的には、もう一度豊かな国を目指すこと。労働人口を増やし、貧困層を減らすことですが、個人でできることには限界があります。私は、理想を提唱して行動しないよりも、できることからやりたいと思います。
まとめ:国に頼るのは、もうやめよう!
年金問題をきっかけに私が感じるようになったのは、
日本人、国に依存しすぎなのでは…
という感情でした。もちろん支払った分を将来還元して欲しい気持ちはありますが、支払った以上に国に年金を支払えというのはおかしな話。豊かな老後を送りたいなら、自分で貯蓄して資産を増やしておくべき。私はしっかり自立して、将来に備えたいと日々努力したいと思います。
目指せ!国に頼らない、幸せな老後!!
テレビ番組を見て、思ったことでした。続編も見たい!
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