2000万円貯めるために、毎月いくら貯蓄すべきか試算してみた

2000万円貯めるために、毎月いくら貯蓄すべきか試算してみた

もうすっかり忘れ去られている様子の老後2000万円問題。今を生きるのに大変な今のご時世、だからこそ、しっかりお金に向き合って、これからのライフプランを立てていきたいものです。

今回は老後に2000万円を備えておくために、いったい月いくらのお金を貯めるべきかを試算しました。2000万円と聞くと途方もないようですが、千里の道も一歩から。コツコツやれば、結構誰でもここに達するのは可能だと実感しました。

老後2000万円問題、今すぐ対応すべき3つの理由

老婆

老後は、必ず誰でもやってきます。今考えておくべきことは

65歳を過ぎても

  • 働くのか
  • 働かないのか

という2択。働くことを選択すれば、そもそも老後の資金など必要ありません。今を楽しみましょう。老後は働かずに、年金とともに貯めたお金でゆったり過ごしたい人には老後2000万円は死活問題。今すぐ資産形成を進めましょう。

投資は長く続けた方が有利だから

2000万円を効率よく貯めるには、投資を上手に活用するといいでしょう。2000万円を40年間で貯める場合、

  • 投資で年利3% →月2.1万円
  • 貯金で年利0% →月4.1万円

と、貯金と投資で月額の貯金額に大きな差が生まれます。リスクを取れる若いうちは、手数料の低い投資信託の積み立てなどを利用して、2000万円を作りましょう。

貯蓄のクセがついて浪費しなくなるから

若いうちに貯蓄する癖がつくと、浪費が抑えられます。何が自分にとって生き金か死に金か、選択肢が生まれるのです。

リスク分散ができるから

今回の株価急落で慌てて損切りして、投資でお金を減らしてしまう、ということが起こります。これは投資期間が短いと起こりやすく、老後が近くなると、投資できる期間にタイムリミットがあるので、万が一リタイア直前に大きな金融危機があった場合、資産が目減りしているのに損切りもできず、利益も得られない最悪の状態に。

若いうちから始めていれば、相場感もつかめますし、大きな金融危機があっても、数年〜十数年で復活するはず。ゆったりと相場が元に戻るのを待てるのです。

年代別の目標貯蓄金額(月額)

豚の貯金箱

積み立て投資を始めるなら、毎月の積立金を決める必要があります。60代までに2000万円を貯めるため、各年代でいくらの貯金をしていけばいいのでしょうか。下記の定義で考えた時の年代別目標貯金額を算出しました。

▼2000万円を貯めるシミュレーションの定義
・毎月定額を貯蓄(ボーナス加算なし)
・投資信託を積み立て
・積み立てNISAで非課税
・年利3%(リスク低めの運用)

積立期間月額積立額
20代40年21,597円
30代30年34,321円
40代20年60,920円
50代10年143,121円

時間がどれだけ味方してくれるか、わかりやすい結果になりました。

20代は月2.1万円

女性

20代なら投資期間は40年ありますので、月に2.1万円を老後のために積み立てましょう。40年間しっかり積み立てれば、年利3%は確実、もっと増える可能性が高いです。あなたが20代なら、この問題は今すぐ積み立てを始めれば解決したも同然です。

30代は月3.4万円

麦畑の女性

30代なら投資期間は30年ありますので、月に3.4万円を老後のために積み立てましょう。これ以外に、マイホーム購入や子どもの教育費などが乗っかってくる年代なので、多少厳しいかもしれませんが、少しずつ切り詰めれば現実的な金額です。もしこの貯蓄も難しいのであれば、収入か支出を見直す必要があります。

40代は月6万円

手紙を出す女性

40代なら投資期間は20年になって、月に6万円を老後のために積み立てなければなりません。20代の約3倍です。ここまで貯蓄できていないのであれば、これから大きく自分自身を変える必要があります。過去を振り返り、このままでいいのか。むしろ老後は働く前提にした方がいいのかなど、いろんなことを振り返って未来設計を考えましょう。

50代は月14.3万円

考える女性

50代なら投資期間は10年になって、月に14.3万円を老後のために積み立てなければなりません。それだけ貯蓄できる収入があったら、今まですでに資産を積み上げているはず。あなたが50代でまだ資産がほぼゼロなら、65歳以降もしっかりと働いて労働収入を得られるように今から準備しておくことも視野に入れましょう。ただし、病気や怪我のリスクもあるので、毎月の積み立ては可能な範囲で行い、今からでもリスクヘッジしておくことをお勧めします。

まとめ:老後2000万円問題、30代までなら誰でも解決可能です

女性の横顔

老後2000万円問題は、金額云々よりも

  • 毎月貯蓄をして
  • 日本人が投資を身近に感じる

いい機会だったなと思います。その上で、自分が今、そして未来にどんな暮らしをしたいかを想像して、それに近づくための人生設計と資産形成を行うことは、とても重要。それが若いうちだと選択肢が多く、何事も有利に働くのです。もし今やばいと思っているなら、今すぐ資産形成を始めましょう。

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