30代の未婚女性なら、ふとよぎる「私、一生ひとりかも」という不安。その不安の正体、考えたことありますか?私の場合、その不安と向き合ってみた結果、その正体が”孤独”と”お金”でした。お金のことは今から準備するしかありません。その不安を少しでも和らげるために、自分の将来のお金のこと、しっかり試算してみましょう。
女性の生涯未婚率は15%
平成に入って、日本では生涯未婚率が急上昇しています。
2015年、女性の生涯未婚率は14.9%。男性に至っては24.2%!!この調査から5年が経って、2020年の最新調査では、女性が17.5%、男性が26.7%とさらに上昇しています。
2030年には
女性約23%
男性約30%
になる見通しです。女性は、5人に1人以上が未婚のまま過ごすことになります。
私も30歳を過ぎて、時々思うことがあります。
「このまま一生、ひとりなんじゃないか」
と。その不安は、放っておくと、どんどん広がって、ドロドロの感情になって、自分を焦りと不安の渦に巻き込んでいきます。
一時期は、不安に駆られて、自分磨きと称した美容沼にはまったり、闇雲にご飯に行ったり、何かしていないと不安でした。でも私にとってその不安の正体の大部分は、
これから老後までの長い間孤独でいること
と
働けなくなった時のお金の不安
がほとんどだと気がついて、それらを合理的に解決することで、今では不安を少し和らげています。
結婚することが不可欠な時代が終わった
女性と結婚をつないでいた2つの呪縛があります。
お金と子ども
です。その呪縛によって、女性は結婚しなければ一人前として認められない時代が長く続きました。いま、多様性を認められる世界に変わりつつあります。
女性の収入が増えた
大人になって就職して、結婚して、子どもをもち、男性は定年まで勤め上げ、女性は専業主婦として家庭を支える。これが、昭和の日本人のロールモデルでした。
1999年6月23日、公布・執行された”男女共同参画社会基本法”をきっかけに女性の社会進出は増えて、2015年時では全体の64.4% が共働き世帯となっています。
女性の社会進出に伴い、女性の平均年収は上昇しています。女性が一人で収入を得られるという選択肢が広がったことは、人生の選択肢が広がったことを意味していると私は考えます。
私の友人たちも、男性の平均年収以上稼ぐ女性が多いです。
結婚する場合も、相手の男性に年収を求めずに済みますし、むしろ若くて子育てに積極的な20代と結婚した40代のお姉さんを、私は数人知っています。
結婚しない場合、彼女たちは自分の人生を謳歌しています。友人に囲まれ、常に新しい挑戦と勉強を積み重ねて、自分の時間を満喫しています。
きちんと収入があれば、そんな選択をすることができるのです。
多様な選択肢が受け入れられるようになった
子どもは欲しいが結婚の必要性は感じない。
そういう女友達が年々増えています。特に若くて才能のある女性たちから。彼女たちが口を揃えていうのが、収入もあり、自分のライフスタイルも確立しているのに、そこに男性の入る隙間はないと。確かにそんな考え方もあります。
日本ではまだ認められていませんが、北欧では精子バンクが存在して、日本からも取り寄せが可能です。子どものみを望む女性は、そんな選択肢もあるのです。
一昔前なら、シングルマザーと言われて、差別的なことを言われることがあったかもしれませんが、今は離婚してシングルになる人も多い世の中。選択的にシングルマザーになる女性芸能人も少なくありません。(浜崎あゆみさんとか!)
そんな新しい選択肢を女性が選べる時代になってきたんだな〜と思います。
女ひとりで生きるためにいくら必要か試算してみた
結婚したいしたくないに関わらず、生涯未婚の女性が23%になる時代。35~39歳の女性が50歳になる頃までに、結婚できる確率は5%と言われているので、37歳の私は…。
いちおう、ひとりで生きていくシミュレーション、しておいたほうがよさそうですね。はい。
前提
・65歳まで会社員として働く
・現在1500万円の金融資産あり
・今後も貯蓄と投資で資産形成していく
まず、定年まで会社員として働くことを前提とします。希望は配当金生活でセミリタイアしたいのですが、最低限の保険として会社員を続けられる前提です。
現役時代 65歳まで
現在年収は620万円ほど。これを55歳まではキープできると仮定すると、18年で1.1億円の収入が得られます。現役時代は、生活に困ることはなさそうです。終身雇用が続く可能性は下がりますが、同じ水準の年収をキープできると生活は安定しそうです。
定年後 月26.7万円の収入
定年後は、積み立てていたお金を切り崩すのと、配当金で生活していきます。
年金:約12万円/月額
iDeCo:2.5万円/20年間月額(約600万円)
企業年金:2.1万円/20年間月額(約500万円)
毎月収入 16.1万円
持株:約170万円
投資信託:約1000万円
株:約2750万円
貯金:約1900万円
合計 約5800万円
…2%で運用して…
9.6万円/月額(年116万円)
65歳までに、これだけためられれば、
月額26.7万円
の不労所得を手に入れることができます。これだけあれば、今の生活を維持することができますし、住居費を下げて友人と旅行に行ったり、趣味を楽しむ余裕もありそう。
現金は5800万円を切り崩さずに持てるのも安心のポイント。老人ホームなども選択肢に入ってきます。もうちょっと現金比率を下げて、毎月の収入を上げて、体が健康なうちにたくさんの経験に使うのも一案。
退職までに5800万円(年金以外)の資産を作るために
では、年金・退職金以外に5800万円のお金を65歳までにためておくためには、一体毎月いくら貯蓄するべきなんでしょうか。
年齢:30歳 目標金額:5800万円 達成年数:35年 年利4%で運用
の場合…
毎月 7.2万円
上記の条件なら、毎月7.2万円の貯蓄と資産運用が必要です。
私の場合は、
年齢:37歳 目標金額:4300万円(現在1500万円あり) 達成年数:28年 年利4%で運用
の場合…
毎月 7.6万円
で、達成できます。現在の1500万円を全て預貯金で持っておく前提なので、運用すれば、もう少し毎月の積立額は減らせます。ただ、保障型の保険や手がつけられない現金もあるので、運用できるのは200万円ほどのため、複利計算に入れていません。
2021年の目標は、月13万円の貯蓄を進めることなので、上記の計画は予定よりも早く達成できると思います。しかし、今のご時世的にもいつ給与削減があるとも限らないので、日々節制して、資産形成スピードを下げないようにしなければと思っています。
▼2020年の資産増計算と2021年の目標設定
まとめ:孤独はお金で買えない。周りにいる人を大切にしよう
お金は今から準備すれば、大丈夫。計画的に資産形成すればいいだけのことです。
不安なのは、孤独。女一人で生きていくのに孤独は辛すぎます。パートナーや女友達など、自分を支えてくれて助け合える人を周りに持つことは何よりも重要です。価値観の似た友人を見つけるのは、年を追うごとに難しくなります。私は木に会う友人は何よりの財産だな〜と思うので、これからも今の友人たちと仲良くしていければと願っています。
▼配当金生活のシミュレーション