日本たばこ産業 (2914)を100株追加取得しました。2019年にも100株取得していましたので、合計200株ホルダーとなりました。
JTは不安いっぱいの銘柄ではありますが、配当金の魅力に負けて、そして将来に賭けての追加取得です。
日本たばこ産業 (2914)とは?
世界130以上の国と地域でタバコ製品を販売するJT。現在、China National Tabaccoを除外して世界第3位のポジションに位置しています。
主要とするタバコ産業ですが、
- タバコ産業
- 医薬品事業
- 加工食品事業
と多岐に渡ります。
▼もっとJTのことを知りたい
業績は?
売り上げはほぼ横ばい、利益はやや減少していましたが、2021年は持ち直しています。
2021年12月までのキャッシュフローは
堅実経営型
営業:+
投資:ー
財務:ー
営業収入が多いので本業で儲かっていて、設備投資には積極的。しかし財務は(ー)なので、借り入れを返済しているフェーズです。堅実に経営しているタイプ。
株価は?
株価:2,012円
PER(株価収益率):10.55倍
PBR(株価純資産倍率):1.27倍
自己資本比率 :48.65%
配当金:150円/1株
配当利回り:6.96%
優待:なし
総合利回り:6.96%
2022年3月現在
PERは、その株がお買い得なタイミングにあるかどうかを判断する指標で、15が標準値。高いほど割高な状況にありますので、JTはかなり割安です。
PBRは、資産内容や財務体質を表す指標で、1以上が普通で低いほど割安。JTはやや割高です。
自己資本比率は、35-40%くらいが平均的ですが、業界によって異なります。JTはやや高めです。つまり自己資本が多く借金が少ないということです。
上記の数値を見ると、JTは中立です。
日本たばこ産業 (2914)を取得した理由
いま、JTを取得したのは、ひとえに配当利回りの高さです。
配当利回り約7%超え
ここ10年のJTの配当金推移です。連続増配していましたが、2021年に初めて減配しました。
2012年に37%だった配当性向は、2022年には倍増して、74%まで上がっていて、利益のほとんどを配当にまわし、新規事業への投資が圧迫されている状況でうす。
強固な財務基盤
為替一定ベースで見てみると、JTの営業利益は伸長しています。
2017年度 | 2018年度 | 増減率 | |
調整後営業利益 | 5853億円 | 6372億円 | +8.9% |
海外での売り上げシェアが高まっているので、為替変動の影響を受けやすいのも考慮すべきですが、売り上げとしては伸びているので、財務基盤はしばらく安泰なのではないでしょうか。
国との連携
JTの大株主は、財務大臣で33%を保有しています。
JTの配当金は、国の大きな財源なんですね〜。配当が無くなったら、国も財源が減って困るはず。国策は買いといいますから、乗っかりたいところです。
また、日本でタバコが販売できるのは、JTだけ。専売企業には強みがあります。その強みを生かして、他事業も専売でやってくれないかな〜という淡い期待もあります。数年前から世界中で規制緩和が広がっている医療大麻はその筆頭です。
日本たばこ産業 (2914)の不安
JTには不安な点がいくつかあります。
ロシア情勢
JTの事業別売り上げの比率は海外タバコが6割です。
海外タバコの売り上げがすでに国内の倍もあるんですね!
順位 | 主要市場 | 進出 | JT市場順位 |
1 | 中国 | – | – |
2 | アメリカ | ● | – |
3 | ドイツ | ● | No.4 |
4 | ロシア | ● | No.1 |
5 | 日本 | ● | No.1 |
タバコのシェアは、上記の通りで、情勢が不安定化しているロシアは第4位で、JTはロシアのタバコシェアNo.1なのです。
ロシアでのJT事業が停止した場合、想像を絶する損益が計上される可能性が高いです。
今般のロシア・ウクライナ情勢に鑑み、JT グループのたばこ事業を運営しているJTI は、本⽇より、ロシア市場における全ての新規の投資及びマーケティング活動について⼀時的に停⽌することに加え、本年上期に予定していたHeated Tobacco Product の最新型であるプルーム・エックス の上市を延期することといたしましたので、お知らせいたします。
ロシア市場における事業環境は、過去に例がない厳しいものとなっており、今後の事業への影響は多岐にわたるものと想定されます。このため、事業環境が⼤幅に改善しない限り、ロシア市場における製造を⼀時的に停⽌する可能性もあるものと考えております。
ロシア市場は、JTI にとって最⼤の市場の⼀つであり、継続的な投資を⾏ってまいりました。JTI はロシアにおいて、4 つの⼯場を有するとともに、約4,000 名の従業員を雇⽤しておりますが、現地における従業員の雇⽤は維持していく所存です。
JT
▼JTの世界シェアと将来的に抱えるリスク
株主優待廃止
JTは、優待廃止を発表しました。2022年12月分を最後に、株主優待は廃止されます。
そこまでお金なくなっちゃのかな〜と思う反面、そんなに欲しいものでもなかったので、個人的にはダメージは少ないです。
▼JTの裏優待とは?2019年実績
将来的なたばこ事業縮小
世界的にSDGsの考え方が広がり、タバコを取り巻く環境は日々悪くなっています。今後も、この大きな流れは変わらないと思います。
事業の主軸をタバコにしているJTは、今後苦しい状況になることも予想されます。
▼JTの株価を動かす”SDGs”の正体とは?
まとめ:年間3万円の配当金収入を手に入れた
JT200株保有で、年間3万円の配当金収入をゲットしました!
2年で6万円、3年で9万円、4年で12万円、5年で15万円…と配当金収入が積み上がっていくことを想像するだけで、にやにやしちゃいます。
カントリーリスク、そしてSDGsに気をつけながら、少しずつJTの保有を進めていきたいところです。
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