2021年1月25日に発表された主婦に特化した人材サービス『しゅふJOB』の調査機関しゅふJOB総研のアンケートで、約半数が今年の収入は減ると思うと答えました。有効回答数:618件で、対象が働く主婦層という限られたターゲットですが、結構衝撃的な収入源。子どもがいる家庭で、1年間に100万円以上の収入減少…。住宅ローンや車のローン、支払えるんでしょうか。心配。
2021年、収入が減りそうな家庭が約半分!
2021年の世帯年収は、昨年より「増えそう」と答えた方が8.1%。逆に「減りそう」と答えた方が49.2%でした。
約半分の過程が、収入減…!?
日本はインフレ2%を目標にしています。株価は右肩上がりです。でも日本の過程は収入減少。「へりそう」な理由は…
- コロナ禍により出勤日数が減った
- 収入がコロナ以降半分以下になった
というもの。これは確実に「減る」ですよね。3月までの都市部での外出自粛要請。特に接客業の場合は、出勤日数が減って、収入が減るのはもはや必然です。
さらに、諸外国で進んでいるワクチンの接種も日本では遅れていて、この自粛生活はまだまだ長引きそう。
夫婦ともに収入が減る見込み36%
収入が減りそうと答えた約半数に、誰の収入が減りそうか聞いたところ
「自分も生計を共にする人も収入減少の見込み 36.5%」
つまり、夫婦ともに収入が減りそうということ。つまり、全体の約18%くらいが夫婦ともに収入減の見込みだそう。こりゃ大変だ…。
1年間で107万円の収入減!?
「増えそう」と予想した8%の家庭の収入増見込み額は、+73万円でした。ちなみに、2018年平均昇給額は年間7.1万円。夫婦2人で14.2万円ですから、増えそうと考えている人たちが、平均よりもかなり高いですね。その要因のひとつが、夫の収入が減ったので、専業主婦が働き始めたり、パートの働く時間を増やしたということ。純粋な収入増加と受け取れないのが悲しい…。
また、新型コロナで恩恵を受けている分野で働いているのかもしれません。
・夫も頑張っていました。私も昨年からアルバイトし始めました(50代:パート/アルバイト:100万円)
・上記はあくまで希望的観測で、昨年までは扶養内で働いていたのですが、今年は、Wワークをして仕事を増やそうと考えているためです(40代:パート/アルバイト:100万円)
・夫の収入はテレワークで減っている。私がパートに出る予定なので、そこは増えると思う(30代:今は働いていない:100万円)
しゅふJOB総研
逆に「減りそう」と予想した49%の家庭の収入減見込み額は、-107万円でした。
・私が働ける場所がないので、世帯年収は減るだろう(40代:今は働いていない:50万円)
・私の収入がコロナ以降半分以下になって戻る見込みがない(40代:SOHO/在宅ワーク:50万円)
・大黒柱の夫の収入が減った、物価は下がらない、仕方なく妻の私が働かないとならないが、年齢だけで雇用を断られる。さらに「主婦」と言うだけで、時給も安い。もっと50代の雇用を増やして欲しい(50代:派遣社員:50万円)
・収入が減り在宅勤務等で、光熱費が増えて辛い(50代:契約社員:10万円)
しゅふJOB総研
特に、ぐさっと来たのが、3つ目の意見。収入は下がったが、変わらない物価。そして、主婦をしてきたから仕事がない…。若い世代も仕事に困っているのに、50代で社会経験もあまりなさそうな主婦を雇う会社はなかなかないだろうな〜と想像しやすいです。私が雇用主でも、主婦のスキルが生かせる仕事でない限り、同じ条件なら若くて素直な若者を雇用するかも。
今までの世の中だったら、問題なく息をできていた人たちが、社会の変化に取り残されて踠いているように感じました。
まとめ:会社員も安泰じゃない!社会の変化に対応できるスキルを身につけよう
今回のアンケートから、社会の変化に対応できる人が生き残り、そうでない人はこれからの生活が苦しくなる未来を垣間見ました。
もしかしたら新型コロナワクチンが行き渡ったら、元の世界に戻るのかもしれません。でも一度進んだ時計はもう元に戻らない。新しい生活様式はもう私達にじわじわ浸透していて、それに合わせた社会が形成されつつあります。
社会の変化に適応して、次の時代も生き抜けるスキルを身につけて、不測の事態が起こった時にも食べるに困らない力を持っていただいものです。