私の周りには、常に「お金がない!」という同僚や友人が数多くいます。彼らには、
- 学歴があり
- 平均以上の収入がある
にも関わらず、常にお金がなく、貯蓄ができません。そして私に言うのです。「どうやったら、貯金できるかな〜」と。彼らにとっては、私は信じられないくらい浪費家から、急に貯蓄に成功した人に見えていて、私の真似をすればお金が貯まると思っています。ですので、私も自分が浪費家から今に至るまで、どのようなことをしたかを丁寧に説明します。しかし、彼らの多くは、それを実行しないので、ずっと貯蓄がないままです。やれば、貯まるのになぁ。
高学歴・高収入でもお金が貯まらない理由
私の周りには、高学歴で高収入でもなぜか貯蓄ゼロという人が大勢います。例えば、東大院卒で東証一部上場企業所属の年収1000万円越えでも貯蓄ゼロ。その理由を聞くと
「お金に興味がないから…
でもお金貯めたいんだよね」
とのこと。日本の最高学府(しかもトップクラスに難しい学部)を出て、平均年収の倍の給与がある。でも貯金がないと嘆いている。なんだか不思議だな〜と思い、静観していましたが、本人が思いの外本気で悩んでいたので(真面目が故)オススメの本をプレゼントしました。
彼らの共通点は
- お金に興味がない
- お金に困ったことがない
- お金の教育を受けたことがない
- なぜ貯金する必要があるか明確な理由がない
という点です。お金の教育に対してアレルギーがある人さえいます。お金儲けが悪だと思っている人も多いです。ですから、不要な支出に対して、寛容である意味、にほんのけいざいをしっかりとまわす歯車になっています。
「お金がない」=不幸せか?
貯蓄がないことは不幸と直結しません。彼らの中には、
貯金しなけらばならない
という思い込みがありますが、それがなぜと言う明確な理由がありません。ですから、貯金よりも優先度が高いことにお金を使って、結果的にお金が残っていないのです。
例えばそれは、好きなアイドルの追っかけだったり、海外旅行だったり、スポーツ観戦だったり、私のように洋服だったり。好きなことに給与のほとんどをつぎ込んで人生を謳歌しています。それは、それで幸せなことだと思うので、無理に貯金しなくてもいいと私は思いますし、そう伝えます。
「お金がない」けど「お金を貯めたい」と思ったらすべき5つのこと
それでもお金を貯めたいと言う思いが強い人には、5つのことをやってみることをお勧めしています。実際にやってみると、それらをこなすのは、慣れていないとかなり根気がいる作業です。いままで1-4までをやりきった人はいません(笑)。でもやれば、必ずお金は溜まります。要は引き算ですからね。
お金を貯める理由を明確する
最も大切なのは、お金を貯める理由を明確にすることです。人は目標がなければ、堕落してしまう生き物です。ただ、お金を貯めることは手段であって目的ではありません。
お金を貯めてどうしたいのか
を、明確に言語化する必要があります。
- お金を貯めて、40歳でアーリーリタイヤしたい
- お金を貯めて、老後の不安をなくしたい
- お金を貯めて、年下の美女と結婚したい
- お金を貯めて、世界一周旅行がしたい
どの理由も素晴らしいし、目標が明確なら行動するのみです。ここで、ただお金が貯めたいだけと言う人は、結局なんの行動もしない人なので、話を合わせて早く相談を切り上げることにしています。時間の無駄。
必要金額を試算する
次に行うべきは、目標に対して、
いつまでに
いくら
お金が必要なのかということです。これは骨が折れる作業です。大体の人が脱落します。神経質になりすぎず、ざっくりとした目標から始めるのも手です。私の場合は
アーリーリタイヤするために
配当金で月15万円以上のキャッシュフローを作り出すべく
5000万円の資産が必要
という試算を行いました。これによって目的が明確化され、毎月いくら貯蓄し、どんな資産運用をすれば、目標達成が可能なのかが導かれます。
▼配当金生活のシミュレーション
この試算なしに、貯蓄を始めると中途半端に終わってしまう人がほとんどたと思います。試算がなくても、貯蓄ができる人はとっくにしていますから。
収入と支出を可視化する
次にすべきは、現状把握です。収入と支出の割合を知るべきです。
単純な話で、
収入>支出
この構図が達成できていれば、自然とお金は貯まります。「そんなのわかってるよ(笑)」という人がほとんですが、こんな簡単な算数ができていないからお金が貯まらないんです。私も浪費家時代は、わかっていてもできなかったことです。でも腑に落ちると、浪費家時代にはこの構図が本当の意味でわかっていなかったと思います。簡単だけど、実践は難しいのです。
収入を最大化・支出を最小化する
収入>支出の構図が乱れているから、お金が貯まらないなら、どちらかを調整するしかありません。
収入を最大化するには、昇進・副業・事業展開などがありますが、会社員にとってはどれもハードルが高く時間がかかると思います。しかしやってみる価値はあります。
▼会社員が収入を最大化する3つの方法
手っ取り早く手がつけやすいのが支出の最小化です。これは即効性があり、今すぐできる上に、収入アップを目指すより簡単です。
ポイントは
- 変動費ではなく固定費を下げる
- 大きな金額から着手する
ことです。例えば、家賃や携帯電話を下げる工夫をしましょう。家賃なら引っ越し、携帯電話は格安simの活用。
▼元浪費家の節約術
上記の4つのフローを継続する
ここまでくれば、あとはこの4つのフローを繰り返すのみです。1度やっただけではお金が貯まるはずもありません。何度も繰り返し、新たな工夫で試行錯誤することで、日々洗練されてきます。
ある程度お金が貯まったら、投資によってお金を増やすターンがやってきます。でも貯金がゼロならまず10万円を貯めることを目標にやってみましょう。50万円貯まったら投資を検討するのもあり。
まとめ:貯蓄は自分を見直し未来を設計すること
心の底から思うことは
貯蓄がないことは悪いことではない
ということです。目的がない貯金をして、人生を楽しめていないのはもったいない。そして、私は心のどこかで、最終的にお金ならどうにかなると思っているのです。私の周りの人々はとても優秀で、仕事ができます。彼らが起業するなら国や投資家から融資を受けることは容易でしょうし、お金に困ることはないでしょう。だから、無理に貯金なんかしなくてもいいのでは?と言います。
でも、私自身は真逆の行動をしていて、しっかり貯蓄して投資して未来のためにお金を育てています。それは私は、
ずっとお金のために労働するのはイヤ
と、思っているからです。自分の生活がミニマルに運用できる金額が貯まったら、自由な時間とやりたい仕事ができるのが最高の人生だと思っているのです。人生100年時代とはいえ、自分の体が健康で好きなことができる時間は限られています。
お金のことを考える中で、あなたにとっての幸せが何かが見つかりますように。
▼支出は3つに分けられる