なぜ伝説の投資家ジム・ロジャースは日本を諦めたのか?

なぜ伝説の投資家ジム・ロジャースは日本を諦めたのか?

有名投資家のジム・ロジャース氏が、日本に強い警告を発信しています。これからの日本のあり方と自分の資産運用の方針に役立つメッセージを真摯に受け止めたいと思います。

ジム・ロジャースってどんな人?

プレジデント

ジム・ロジャース氏は、ウォーレン・バフェット氏と並び著名なアメリカの投資家です。伝説的な成功を収めた米投資会社クォンタム・ファンドをジョージ・ソロス氏とともに設立。約10年で4200%のリターンを叩き出しました。ちなみに同時期のダウ平均上昇率は20%というから、そのリターンの高さには驚かされます。彼の資産総額は3億4000万ドルを越えると言われてます。

ジム・ロジャース氏の投資手法は、各国の金融政策や社会のトレンドなど、を分析して、各国の経済を分析していきます。分析から、時代の流れを読み、次の投資先を決めるジム・ロジャース氏が今「日本への投資をやめた」というのです。

親日家のジム・ロジャースが日本を諦めた3つの理由

日本地図 日の丸

「日本は50年後に消滅するだろう」というジム・ロジャース氏の予言は、笑い事ではないと感じました。もともとジム・ロジャース氏は親日家で有名。なんどもプライベートで来日しており、以前は日本への投資も盛んでした。

そんな親日家のジム・ロジャース氏はいま、日本への投資を全て引き上げているといいます。『お金の流れで読む 日本と世界の未来』の中で、語られた日本に未来がない3つの理由。ここから私たちは、これからの日本を変える意識を持ち、そして万が一の時に自分の資産を守るための危機管理を準備しておきましょう。

人口が減少しているから

日本の少子化問題は、先進国の中でも最先端です。そんな日本で起こっているのは人口減少。若い働き手がどんどん少なくなり、消費や経済活動が鈍化しているのです。

周辺のアジア諸国では、若い働き手が増え、急速に発展している中、日本はアジアの活気から取り残されたように静かに時間を止めています。そんな国が、どうしてこれからさらに発展するというのでしょうか。

ジム・ロジャース
『お金の流れで読む 日本と世界の未来』より

2030年の中心年齢を比較してみると、他国との差は歴然としています。ブラジル、インド、イランは30代が中心年齢にあるにも関わらず、日本は52歳。高齢化国家と言わざるを得ません。

移民を受け入れらないから

スマホを見る若者たち

本書でジム・ロジャース氏は強く移民の受け入れを勧めています。

国を閉鎖して成功したという例を、私は知らない。まったくのゼロだ。

『お金の流れで読む 日本と世界の未来』より

少子化に待ったなしの日本で、人口増加を劇的に見込めるのは移民の受け入れしかないというのです。若い働き手の人口が増えれば、経済活動が活発になり、他国との競争に耐えられる国力が上がると。

その考えに、私も賛成です。移民が犯罪率をあげるとか日本人の仕事を奪うという意見もありますが、現実的に考えて、人口減少が止められない日本は移民の受け入れをコントロールしながら、上手く付き合っていかないといけないフェーズにきているのだと思います。

国の借金は増え続けているから

アタッシュケースに入った現金

現在アメリカは、歴史上最大の債務国(他国からお金を借りている)となっています。その一方でアジアは資産を増やし、資産移動が進んでいます。

世界の負債は西洋に、資産は東洋に

『お金の流れで読む 日本と世界の未来』より

では、日本はどうでしょうか。日本は世界第一位の対外純資産約300兆円だが、国内の財政は898兆円の赤字!この借金を返すために公債を発行して、どんどん債務を大きく育ててしまっています。

この借金を返すのは、今の子どもたちの世代。ジム・ロジャース氏がもし10歳の日本人だったら、今すぐ日本を抜け出す…というのも、この借金をみると納得できる話です。

まとめ:今、日本に必要なのは子どもと移民

経済活動が活発でない国に、未来はありません。お金がない貧乏な国になるのか、子どもを増やし、移民を受け入れて人口を増加させて、国を反映させるのか。私たち日本人の考え方が変わらない限り、未来は暗いのかもしれません。

もし、日本がこのまま変わらず、未来が暗いならば、私たち投資家にできることは、「日本以外の国に投資すること」です。ぜひ本書を読んで、日本の未来について考えてみてほしいです。

ジム・ロジャース氏がまた日本投資したいと思える日がきますように…。日本人として、そういう感情が生まれてきた1冊でした。

▼有名投資家なら、ピーター・リンチ氏もお忘れなく

お金哲学カテゴリの最新記事