先日、私は友人に投資をすすめていたのですが、あるきっかけから、それをきっぱりやめました。理由は、友人との関係がぎくしゃくしたから。お金のことで友人をなくしたくないので他人のお金の話なので「検索したら出てくるよ」とお知らせするだけにしました。
▼それでも私が友人に投資をすすめる4つの理由
私の投資に対する2つのスタンス
今まで投資未経験の友人からフランクに投資のことを質問されたら答えてきたのですが、この度それを一旦中止します。
友人に対する投資の話への私のスタンスは以前から一貫してこの2点。
- 自分からは投資や資産運用のことは話さない
- 相手が望んだら何度でも話し、手助けする
「相手が望んだ場合」だけ、投資をスタートするお手伝いをするだけでした。もちろん高度なアドバイスするわけではなく、証券会社の開設方法やNISAって何かとか、株主優待の仕組みとか、そういうレベル。
ある友人とのはなし
浪費家な友人Aは、夫と幼い子ども2人の4人家族。夫はドル建て保険を積み立てており、生活はいつもその支払いに追われていました。ドル建ての積立保険は、昨今ニュースでも取り上げられるほどリスクが伴うものですが、それらを全く理解せずに契約してしまったそう。彼女に相談されたので、自分たちが理解できないものに月に数十万円も支払い(月収の4分の1ほど)、これからの10年間を押しつぶされるのは得策じゃないのではないかなーと一般的なアドバイスをしました。
「でも、子どもの将来のために貯金だけじゃ不安」
という友人に、貯金をしつつ
- 投資信託を積み立て
- 配当金がもらえる株をジュニアNISAで買い付け
- 株主優待がもらえる株
など、投資に関する豆知識をお知らせしたところ、株主優待についてくいついてきました。
郊外に住んでいて、買い物の大半をイオンで行う彼女にはイオンの株主優待内容を教えてあげると…「旦那は投資に懐疑的だから、説得できるかな〜」とその日はネガティブな感じで終了。
半年後、イオン株を購入
彼女が夫に優待の魅力を伝え続けた結果、半年後にイオン株を購入しました。その後、優待カードを手に入れて、割引とラウンジを利用してご満悦だった彼女。さらに株価も右肩上がりで、含み益が数万円。
「イオンは、どれだけ下がっても永久に保有してずっとキャッシュバックをもらう」
と、喜んでいたのです。
株にはまってしまった夫が暴走
含み益がたっぷりなイオン株を見て、夫は株にどっぷりとはまってしまった様子で、彼女を通して「おすすめの銘柄を教えて」と私に聞いてくる始末でした。それがちょうど2019年秋のこと。その頃、株価は最高潮に盛り上がっていて高値圏。
「今買うのはおすすめできないけどな」
と、私が言い始めると、彼女の夫は自分でYOUTUBEなどを見て、優待株をどんどん買いあさっていきました。妻である私の友人には一言も告げず…。
気が付いた時には、オリックス、すかいらーくなど優待株を買っていたそうです…秋ごろの話。
後で聞いた話ですが、夫には
- ギャンブル癖あり(毎週末)
- キャバクラ通い歴あり(1年前発覚)
で、深く調べもせず投資にはまってしまったようです。
夫の株売買歴が露呈
ようやく妻が夫が株を売買していることがわかったのが、2020年3月のこと。優待の権利確定日前に購入して、確定後に売却したりしてるそうです。株価をチェックすると、だいぶ株価は下落してるので損している模様。せめてクロスだったらいいのですが、そうじゃないらしい。
「なんか色々買ってるらしいんだよね。でも優待株だからいいよね」
知らんがな…。いいかどうかは自分たちで判断してほしいものですが乗りかかった船なので聞いてみると、だいぶ高いところで買っている様子。しかも子どもたちの教育資金で…。
やんわりと、
- 妻に内緒で夫婦共有財産で株を買っていたこと
- 優待株とはいえ、含み益が結構すごそうだよ…
を指摘すると、烈火のごとく怒り出した友人。
「私の夫は、しっかりしてるから大丈夫!!」
とのことだったので、「だよね、口出ししてごめんね」と会話を強制終了しました。他人の家のことにこれ以上口出しは無用です。子どもたちが大きくなった時、ちゃんと教育資金が残っていますように!!
私の反省
投資は自己責任とはいえ、ギャンブル癖のある夫に株の存在を知るきっかけを作ってしまったことに深く反省しています。知らなければ、毎週スロット通いしてただけなのに、今では数十万を動かしていつかとかしてしまうかもしれないモンスターになってしまいました…。
投資する本人と話してない
友人にはきっちりリスクを説明したつもりでしたが、友人→友人の夫へ伝聞されるなかで、その話はしっかりとはしょられて、儲かり話だけがシェアされていました。彼女自身が考えてやるべきと伝えましたが、夫に全部任せてしまったようです。そしてその夫はギャンブラー。でも妻には「堅実」とうつっている恐怖。
友人も投資がなんなのか理解していない
投資について、友人も深く理解しておらず、難しい話をするとすぐに「私にはわからないから夫に言っておくね」というのです。しかし、夫婦は一蓮托生。夫がミスすれば、妻の生活も危ぶまれるはず。でも理解しようとしない、それが私に理解できない。
経済の仕組みを理解できない人はいる
いくら説明したところで経済の仕組みを理解できない人は一定数いるのだなとおもいました。ハイリターンの陰にはハイリスクがある。そんなの当たり前だと思っていましたが、儲け話だけにフォーカスして食いつく人はいるのだな〜と感慨深かったです。
まとめ:投資の話は諸刃の剣。友人と縁が切れる決意を持って挑むこと
これまでの1年間で、私の周りには数人の投資家友人が生まれました。投資の話はその人たちとすれば十分。新しく誰かに聞かれても、詳しくないと言って断ることにしました。わざわざリスクをとってリターンのない普及活動をする器はありません。今いる人たちと、楽しく投資談義に花を咲かせることとします。