2019年7月23日、日産は世界規模での1万人のリストラ計画があることが明らかになりました。25日に発表される4-6月期の決算発表で公表される予定です。
日産の大規模リストラ発表
日産が世界で1万人超の人員削減を計画しており、25日の決算発表で公表されることが明らかになりました。
2019年3月期連結決算は、主力の北米での販売不振で、最終利益が前期比57.3%減、3191億円と大幅な減益でした。2019年4~6月期の連結営業利益は前年同期(1091億円)と比較すると、約9割落ち込みという大打撃。低迷する自動車業界の中でも、ひときわ低空飛行しているのが日産なのかもしれません。
リストラのニュースが出ると株価は上昇
23日のこのニュースが出回り、株価は下がるのか…と思いきや、急上昇。24日は前日比+7.4円でした。
投資初心者の私は、その理由が全くわかりませんでした。
リストラするほど業績悪い=株価下がる ←誤
だと思っていたからです。
リストラが株価を上昇させる2つの理由
人件費=固定費を削減して利益率が高まる
単純に、人件費が削減できれば、企業が負担する固定費が下がります。人件費を減らすことで損益分岐点を引き下げる効果があり、株主にとっては利益が出やすい構造になることが期待されます。
また、高コストの社員か業務遂行能力が低い社員が対象になる場合が多いため、利益率が高まる期待ができます。
無駄な資産を廃棄し資産効率を高める
リストラにより、資産回転率が大きく改善することが予想されます。投資家たちのそんな思惑によって、株価は上昇傾向にあります。
ただ、直近ではてスラのリストラ発表で、株価が7%も下落した例もあり、市場の期待を大幅に下回る利益の場合は、リストラだけでは株価の下落が止まらない可能性もあります。
会社員のリスクを回避する方法
日産の株主にとっては、好材料だったリストラですが、もし私が日産の社員だった場合、リストラされて無職になるリスクを潜んでいます。収入をどこかひとつだけに頼るリスクはここにあります。
多くの場合、会社にとって従業員は、労働力を提供してくれるコマに過ぎず、会社という大きな集合体の危機には、負債コマは容赦なく捨てられるのです。これはだれにだってあてはまること。「自分は大丈夫」と安心していい従業員はひとりとしていません。なぜなら従業員は、誰もが代替可能だから。
このリスクを回避するためにも、会社員はいくつかの収入の柱を持つ時代がやってきています。(もうすでに!)
副収入を持つ
本業とは違う収入源を確保することです。私の場合はライター業。今はブログはほぼ収益化していませんが、ゆくゆくは投資メディアとして育ってくれたらいいな〜と思っています。
不労所得を育てる
株や投資信託、不動産投資が不労所得です。お金や不動産に働いてもらい、自分が病気になって働けなくても収入が確保できる術を準備しておくべき。私は株と投資信託を少しずつ増やしています。その種銭を育てるために、本業と副業を頑張っていると言っても過言ではありません!
転職しやすいスキルを身につける
今の会社が傾いた時に、ポンと飛び移れるだけの転職に有利なスキルや実績を身につけることです。たとえば、IT系だとiOSやAndroidのエンジニア、webマーケティングなど。他の会社でも汎用性のあるスキルと、その仕事でどんな実績を出したかということ持っておくこと。
まとめ
ここから日産の株価がどう動くかは、今日の決算発表次第かと思います。
そして、私は日産のリストラニュースを受けて「やはり会社員として頑張るだけではダメだ!」とハッとしました。今年何度目だろう(笑)。配当金収入を育てるべく、日々節制し続けたいと思います。