33歳にして、お酒が飲めるようになりこの3年間、今までの10年を取り戻すかのように、色々なお酒にチャレンジしてきました。でも思ったんです。健康のことを考えてジョギングや筋トレをしているが、お酒って本当に少量なら体にいいんだろうか。次の日の体の重さやだるさは、一体…。調べると通説とは真逆の結果が2018年に発表されていたことがわかり衝撃を受けました。
少量のお酒は健康にいいというウソ
「お酒は1日1杯程度なら健康に良い」
というお酒健康説を36年間信じていました。
というのも、私は33歳までお酒が飲めないと信じ、ノンアルコールな生活を送ってきたのです。大学生の頃に数回お酒の席に参加して、毎回1杯目を飲みきる前に気持ち悪くなるから、アルコールは体に合わないのだと敬遠。しかし33歳でワインを飲んだら、気持ち悪くならずそこから日本酒やウィスキーに手を出して、今に至ります。
33歳までお酒を飲まず、デビューしてからは友人たちが見つけたおいしいお酒を教えてもらいぬくぬくと楽しいお酒ライフを送っていました。体に悪いと感じるほど悪いお酒を飲んだことも、具合が悪くなったこともなかったのです。
お酒は健康にいいウソはフランスから
お酒は少量なら健康にいいというウソをたどっていくと、その根拠はフランスにありました。
フランス人は、脂肪分が多い生活をしているにも関わらず心筋梗塞の割合が低く、その原因がワインの摂取にあると考えられていました。「フレンチ・パラドックス(フランスの逆説)」と呼ばれるこの現象は、少量のアルコールは動脈硬化を原因とした病気の死亡率を低下させるとされてきたのです。
少量でも癌リスクは上昇するという真実
その通説を打ち破ったのは、2018年4月『ランセット』誌に掲載されました。論文には、健康リスクを最小化する理想的なアルコール摂取量は1日0杯であることが記載されています。
また、心筋梗塞に関しては少量のアルコールが発症リスクを下げることがわかっていますが、飲酒によって別の病気が発症する可能性が高まるこもわかっています。少量であってもアルコールを飲めば、乳がんや口腔がんの発症リスクが高まるのです。
事実を受けた私の飲酒方針
健康リスクがあるとわかった以上、アルコールに対する自分の方針を明確にする必要があります。私は
- アルコール自体が特別好きなわけではない
- 特別な時に美味しい料理とお酒を飲むのは楽しい
- 33年間お酒を飲んでいないのでその生活に戻すのは容易
- 飲めるようになってからも習慣化はしていない
という、ステイタスにあるので、不要なアルコールは避けることにしました。
不要な飲み会に参加しない
もともと会社の飲み会は多くありません。でも一層不要な飲み会への参加は控えることを決意しました。
- お金
- 時間
- 健康
この3つを同時に失うものですからね。同僚や部下との交流はランチで十分と考えます。
積極的に飲酒しない
飲み会に行ったら、とりあえず1杯目はアルコールで、その後もなんとなくお酒を飲んでいました。もともと烏龍茶を愛飲していたので、今後はその方針に戻します。
美味しい料理と美味しいお酒は特別な時に
新潟に温泉旅行に行って、帰りに現地の極上の料理と日本酒…なんてシチュエーションは滅多にない特別な時。ここでは自分が楽しめる範囲で、お酒をいただく予定です。この楽しみはここ3年で身についたもので、旅の醍醐味だなぁと実感します。
また、梅酒を仕込むのはもはやライフワーク。趣味ですので、毎年2瓶だった仕込みを1瓶に変えて、育てる楽しみを継続します。
その際も1-2杯にとどめて、リスクを最小化するものとします。
まとめ:健康を害するリスクは排除する
もし私がお酒大好き!だったら、この方針は取らないと思います。生活の質が大きく下がり、未来の健康のためにストイックな生活を強いられることになりストレスが溜まるからです。
でも私自身、お酒に対する愛着はさほどなく、ノンアルコールでも人生を十二分に楽しめる33年間があるので、全く問題なく実行できそうです。
「知らなかった」が一番怖い。知ってて、やりたいこととリスクを天秤にかけて自分にとって最良の選択をすることが、最も重要なことだと思います。
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