お金がたくさんあっても健康でなければ、できることは限られています。そして、お金があっても病気が治るとは限りません。未来への最大の投資は、健康をキープすること。日本人の2人に1人はガンになるという今の時代で、ガンになる確率を下げるために、今からできること。
国立がん研究センターが発表したがん予防策
国立がん研究センターの調査によると、がんを防ぐために、いくつかの有効な方法がわかっているといいます。
生活習慣を整えると、がんのリスクはほぼ半減するということがわかっています。
生活習慣を整えて、少しでもがんリスクを減らすために予防策を実践しましょう。
タバコは吸わない
たばこを吸う人は吸わない人に比べて、がんになるリスクが約1.5倍高まることが分かっています。自分が吸わないのはもちろん、ほかのひとのタバコの煙を吸うことで、乳がんや肺がんのリスクが高まるので、できるだけタバコを吸う人には近づかないことです。
飲酒は適量
大量の飲酒は、がんリスクを高めることが分かっています。
多量の飲酒でがんのリスクが高くなることが、日本人男性を対象とした研究でわかりました。
国立がん研究センター
1日あたりの平均アルコール摂取量が、純エタノール量で23g未満の人に比べ、46g以上の場合で40%程度、69g以上で60%程度、がんになるリスクが高くなります。
少量の飲酒は、健康にいいという言い伝えもありましたが、それも間違いだったことが調査からわかっています。飲酒は必要最低限にするのが健康には最適でしょう。
飲みたいときは、日本酒なら1合、ウィスキーやブランデーならダブル1杯、ワインならボトル1/3程度をMAXにして、なるだけ控えましょう。
▼少量のお酒は体にいいのは嘘でした
減塩する
食塩の摂取量が多いと胃がんリスクが高まります。ちなみに男女差があり、男性はリスクが高まるが、女性はあまり差が見えないそうです。ですが、健康のために塩分の取りすぎには要注意。1日の食塩は、男性は8.0g未満、女性は7.0g未満という規定を念頭に、取りすぎないようにしましょう。
野菜と果物を食べる
野菜をたくさん食べるとがんリスクが下がる、というわけではないですが、野菜を食べないとがんのリスクが高まることがわかっています。
明確な関連性はまだわかっていないものの、野菜と果物を食べることは、脳卒中や心筋梗塞をはじめとする生活習慣病の予防に繋がりますので、積極的にとって損はありません。
熱い飲み物は冷まして飲む
熱々のコーヒーや紅茶、おいしいですよね。
でも熱いものをそのまま飲むと、食道がんのリスクが高まります。飲み物は5分ほど冷やしてから飲むようにしましょう。
適度な運動を心がける
1日1時間の軽い運動は、がんの予防に効果的です。それに加えて週1回は、息が上がるほどの強度の運動を続けるのがベスト。毎日運動するのは大変かと思いますが、ルーティーンにしてしまえば問題なし。運動三日坊主だった私も、習慣化することで、1年間ウォーキングを続けることができました。もう直ぐ2年たちます。
▼1年間ウォーキング続けた結果
適正体重の維持
肥満度指数のBMIが下記の範囲内だとがんによる死亡リスクが下がります。
- 男性:21.0~26.9
- 女性:21.0~24.9
実は、低すぎてもダメなので、この範囲内で健康的な体をキープするのが最高!BMIは、下記の計算式で導き出せます。
BMI値=(体重kg)/(身長m)2
まとめ:がんリスクを下げる健康的な生活を
お金を増やすことを考えがちですが、一番の投資は健康な体をいつまでも維持すること。そうすることで、労働の資本である体を長くキープできますし、治療費も抑えられます。何より、自由に動く体があれば、好きなことをして楽しめます。
投資はコツコツ、健康もコツコツ。毎日の積み上げが、明日の健康に繋がります。楽しく、健康的な生活を!
▼がんになると治療費はいくらかかるのか?